どうも、久しぶりの更新となってしまいましたが、ナンジャタウンのアトラクションの攻略情報をお伝えする「ナンジャタウンWiki」の更新です。今回取り上げるのは福袋餃子自慢商店街に2001年3月にオープンした回遊型アトラクション『福袋探偵大學』。アトラクション自体は単調ながら継続プレイで上級ランクに行くにはかなりの根気が必要となり、ある意味難易度の高いアトラクションです。
アトラクション概要
福袋の街を巡って情報を集め、事件の謎を解く推理タイプのアトラクション。ナンジャタウン開園当初からあった
「のらねこ探偵団」(後に新しい事件になるごとに「のら猫ナジャヴの事件簿」等名称が変わっていった)は一つの事件を解決するというオーソドックスな推理ゲームでしたが、本アトラクションは集めてきた情報を正しく把握できているかテストするという形をとり、問題を何パターンも用意することで何度でも楽しめるようにしたものです。(一つの事件を解決するというタイプは、後に手帳ラリー型アトラクション『ナンジャ探偵団』に引き継がれました)。
アトラクション入口脇に掲示されている、「のら猫ナジャヴの事件簿」で発生した事件の一部。
なお、磁気カードによる継続プレイ型アトラクション第2弾でもあり(第1弾は「ナジャヴの大冒険」)、カードに得点を貯めることにより自分のランクが上がり、ある得点以上になると上級コースに挑戦できる資格を得ることができます(後述)。
アトラクション表記では大学の"学”が旧表記の"學"になってます。
ストーリー
日々不思議な事件ばかり起こるこの福袋の街。平和な街を守るため「探偵を要請する」学校が開校した。諸君らは探偵見習いとなり一人前の探偵を目指すのだ。
ストーリー上は前作「新・のら猫ナジャヴの事件簿」の続きとなるため前作までのキャラクターも登場します。
・学長「マッピー」
福袋探偵大學の学長。元々はナムコが開発した迷路脱出ロボットであり後にコンピューターゲームになりました(
「マッピー」を参照)。アトラクション中に登場するのは上記で実際に使用されたロボットを流用しているものと思われます。
なお、なぜナンジャタウンのアトラクションにマッピーが起用されたかは不明。ストーリー上でも「ネズミの身でありながら猫の街の学長に任命された」となっている。
・学長補佐「綾小路(あやのこうじ)」
ロンドンで「ホームズの再来」とまで言われた秀才の青年。前作「のら猫ナジャヴの事件簿」から引き続きの登場である探偵大學の学長補佐としてアトラクション中でも見習いであるプレイヤーをサポートする。初回プレイ時に説明をするのも彼である。
・怪盗バラマント
「新・のら猫ナジャヴの事件簿」で登場した女怪盗。前作で街を去ったはずであるが今作はなぜか福袋洞窟に潜んでいて勝負を挑んでくる(この時ナジャヴも「バラマント、まだいたニャン!」と言っている)。
・怪盗ラットン
上級コースに登場する、世界中の美しいものを盗んでコレクションする怪人。作中の会話からマッピー学長や綾小路とは何かしらの因縁がある模様。なお、ラットンを演じているのは俳優の
「小川敦史」さんである、らしい。
アトラクションの流れ
詳しく説明すると膨大な量になってしまうため、ざっくりと説明します。
交番の受付にてナジャヴを受け取り、街にあるチェックポイントを巡る。各所での情報を覚えて最後交番にて集めてきた情報に関する問題に答える。問題は非常に凝っており(例えば会話の内容を覚えろと言われるが、実際に出題されるのは「後ろで電話の音は何回鳴った?」と意表を着いた内容であること)、幅広い観察力が必要である。なお、一部を除き映像の内容は2種類あり、平日と休日(土日祝)で異なる。
以下の場所では映像を覚えるのでなく直接勝負を挑まれる。
・福袋洞窟
前述のよう「バラマント」がおり、ボタン早押し連打勝負を挑んでくる。勝てば後に100点が加算される。
・気楽荘
女将さんが福袋に関する3択クイズを出題してくる。連打勝負と同様正解すれば100点。
・居酒屋「霊二」
丁半勝負。2択で答える運試し。勝てば(当たれば)総合点を同じ得点数がさらに加算される(得点が2倍になる)。
最後はマッピー学長より総合点が発表されます。満点は1000点(丁半勝負で勝った時の得点2倍を含む)。最後出口にある得点表で探偵ランクを確認して終了です。探偵免許書を持ってる方は下記の学長との面会をすることができます。
マッピー学長との面会
福袋の街外れにある「いろは饅頭」(アトラクション「ご当地すごろく じゃらんツアーズ」の隣)が「福袋探偵大學
秘密学長室」となっておりマッピー学長と面会ができます。そこでマッピーよりなぞなぞが出され、それに正解すれば次回プレイ時に100点が加算されます。
なお、マッピー学長との面会は音声認識機能が用いられており、なぞなぞの解答も実際にマイクにしゃべって答える。そのため場合によっては(例え正解の単語を発しても)うまく認識してくれない時があるためプレイヤーを悩ませてます(ただし、自分の経験則から言って精度はそんなに悪くないため、はっきりと大きな声でしゃべるようにすれば成功しやすいです)。
上級コース
おそらく実際に体験する機会のある方は少ないんじゃないかと思われるこの上級コース。探偵免許書にて得点を20000点以上ため、その状態でプレイした時最後の総合点が500点以上であればこの上級コースをプレイすることができます。
なお、条件を満たせば自動的に上級コース参加になり、「ナジャヴの大冒険」と違いプレイヤーの意思で参加を拒否することはできません。後述のよう上級コースは場合に寄っては大変時間のかかることもあり、かといって参加しなかった場合は次回参加時にペナルティとして10000点減点されるため、変な見方をするとやっかいなモードにもなり得ます。
上級コースでは指定された4ヵ所を巡り、怪盗ラットンが隠れている場所を当てます。具体的には
1.まず4ヵ所のうち好きな場所へ行く
2.そこで別の場所を指定されたら、その場所へ行く(※)。これをラットンを発見するまで繰り返す。
3.行ったポイントで「ここのどこかにラットンがいるはずだ」と言われたら、それを3択で答える。当たればラットンを逮捕、外れればラットンの逃亡を許してしまい、失敗となる。
4.最後交番にて結果報告。ラットン逮捕に成功ならボーナス点、失敗なら減棒(得点マイナス)となる。
チェックポイントに行って、そこにラットンがいるかは行ってみるまでわからず、逆の言い方をすると見つかるまで永延と「○○へ行け」を繰り返すため、時と場合によっては長時間街をうろつくはめになります。
また発見できても3択の選択肢で当てなければ逮捕に失敗してしまうため、ヤマ勘でしか正解できない仕様です(スタッフ曰くある程度法則がある、らしい?)。貰えるボーナス点は1000点~8000点程度まで差がありますがこれはラットン発見までの回数が少ない程ボーナス点が高くなるみたいです。
上級コースの裏技
通常では上記2.の「○○へ行け」が出た時にその場所に行くのが正しい流れですが、裏技としてその時
指定された場所と違う場所に行くと、通常とは違う展開になります。
・ラットン発見
行った場所にラットンが潜んでおり、3択の選択肢も出ず即逮捕となります。通常では逮捕されても余裕の表情を見せるラットンもこの時ばかりは「君は超能力者か!?」と驚き、悔しそうな顔をする。
・ラットン逃亡
謎の男が後姿で現れ、「ラットンは俺が高跳びさせた」宣言します。事件解決大失敗となり、ラッピー学長から厳しい叱責が待つことに。
この場合成功の場合10000点、失敗の場合-10000点という大博打になります。非常にリスクの大きい裏技ですが、通常ではいつ終わるかわからないこの上級コースを即座に終わらせられる(しかも成功した場合は高得点が入る)というメリットがあります。
なお、成功時失敗時とも最後交番で見れる台詞が通常とは異なります。
アトラクション攻略について
得点を効率良く貯めるには、とくかく最後に出題される問題のパターンを覚えること。これに尽きるでしょう。とは言ってもこのアトラクションの最高得点は1000点、最低でも20回はやらなければ上級コースに挑戦できる資格を得られません。前述のようそのうち一つは運任せであるため、実際には30~40回はプレイしなければ上級になれないと思います。
またその先も一番上のランク、「探偵の鉄人」になるには途方もないくらいの得点・プレイ回数が必要になるため、極めるのにはまさに修羅の道になるでしょう(というか私の周りでも「探偵の鉄人」まで行った人を見たことがありません)。
トリビア
・本アトラクションで登場するナジャヴの声はナンジャタウンオープン当初から設置されているものもあるため、他のアトラクション等とではちょっと声が違う。
・2002年に「池袋餃子スタジアム」建設に伴い、同年5月~7月の期間中運休となった。また餃子スタジアムがオープン後の夏休みは連日凄まじい混雑であり(その時はチェックポイント「徳の店」が餃子スタジアム内にあった)、本アトラクションは混雑により運休。夏休み中は多くの日で午前中あるいは午後8時以降でしか運営できない状態が続いた。
・上級コースにて、当初は「徳の店」が「縁日銀座」(今の餃子スタジアムエリアにあったアトラクション)と表記されていた。そのため、「徳の店に行け」の指示の時のみ静止画に差し替えられて修正されている。
・2004年に餃子スタジアムがリニューアルする際、「徳の店」が餃子スタジアムエリアから現在の場所に移動された。よって現在は余程混雑しない限りこのアトラクションが運休することはない。
・休日バージョンの山川家のトラの会話の中に「ゴキブリ大将『ゴキ田ゴキ蔵』」という者が登場するが、こいつは上級コースにて実際に登場する(しかも実写にて、つまり"本物のゴキブリ”の姿で。一応白黒反転で濁しているが)。