ナガシマスパーランドの木製コースター「ホワイトサイクロン」が来年2018年1月28日(日)をもって引退(運行終了)することが発表されました。
先日9月19日に「ウォーカープラス」にホワイトサイクロン引退の一文が掲載され衝撃が走り、翌日20日にナガシマスパーランド公式インスタグラムにも告知、そして21日公式サイトのアトラクションページにもその旨が記載されました(トップページに記載はありません)。
突然の引退発表に戸惑うファンも多いですが、後述のリニューアル工事情報に期待も多く寄せられています。
・「ウォーカープラス」の一文
ナガシマスパーランド公式インスタグラムより。引退発表の他、「(終了翌日の)2018年1月29日~2019年春まで大リニューアル工事、凄いコースターにパワーアップ」と告知されています。引退日が2017.1/28(日)となっていますが、これは単なる誤表記と思われ深い意味はなさそうです。
○「ホワイトサイクロン」について
・1994年3月オープン。1992年にオープンした日本初の木製コースター「ジュピター」(※2017年9月現在休止中)に次いで日本で2番目の木製コースター。
なお、その後1ヵ月後の1994年4月によみうりランド「ホワイトキャニオン」(2013年1月終了)、1998年奈良ドリームランド「ASKA」(2006年8月終了)、2000年東武動物公園「レジ-ナ」、2001年ひらかたパーク「エルフ」と日本には6基の木製コースターがオープンしました。
・製作メーカーは数多くのコースターを設計している「インタミン社」。
・コースとしては、コースター名通り「サイクロン」のような渦巻き状のコースが2つあり、それらを行き来するような構成。木製コースターならではの少々激しめの振動に、ドロップ時には爽快な浮き、渦巻きの旋回コースでは風を切って心地よい走りが体感できる(※mr_themepark個人の感想です)。
・夜間営業時の華麗なライトアップは必見。
・YouTube動画
○2019年春リニューアル「RMC化か?」
前述にあるインスタグラムの情報のよう、「ホワイトサイクロン」はリニューアルしパワーアップして帰ってくることが告知されています。リニューアル内容については未発表ですが、ファンの間では「近年アメリカで行われている、RMCによる木製コースターのハイブリッドコースター化(→RMC化)ではないか?」と言われています。RMC化、そもそも「RMC」とはアメリカの建設会社「ロッキーマウンテン建設」の略称で、同社は木製コースターの走路張替えや改修、ハイブリッドコースターの建設業を行っています。
ハイブリッドコースターとはレール部分が木製、支柱部分が鉄製のコースターです。支柱が鉄製になり強度が出ることで、木製では難しかったループやスクリュー回転のコース設計もできるようになります。近年、アメリカでは多くの木製コースターで同リニューアル工事が行われ、木製の特徴を残しつつ、ループ回転等の多彩のエレメントを取り入れたコースターが誕生しています。
RMCによるハイブリッドコースターについては、こちらのブログが参考になります。こちらにはコースターの動画も併せて掲載。
まず本当にRMC化か?というのはありますが、実現すれば日本初のハイブリッドコースター、ループやスクリューもある木製(の特徴を残したハイブリッドコースター)の誕生となり、日本のコースター史を大きく変えることになりそうです。
また、ナガシマスパーランドは2015年日本初のフライングコースター「アクロバット」、2017年日本初の4Dスピンコースター「嵐」に続き、日本初のハイブリッド型コースターと3番目の日本初を獲得するということですね。