東京ドームシティにて毎年恒例の夏季限定お化け屋敷が、本日7月15日より始まったので早速行ってきました。今年のタイトルは「赤ん坊地獄」、以前ご紹介したよう20年前に開催された伝説のお化け屋敷の続編、赤ん坊を抱いて歩くという驚異のお化け屋敷です。
東京ドームシティ夏期限定お化け屋敷『赤ん坊地獄』20年前の伝説の恐怖が帰ってくる!!
・会場
・お化け屋敷内容
今回も17時以降の「超・絶叫編」を体験。このお化け屋敷の特徴はなんと言っても「赤ん坊を抱いて進む」という他に類を見ない演出。赤ん坊を出口にいる母親の元まで返してあげるのが目的です。赤ん坊は最初から抱く(渡される)のではなく、序盤に配置されてるのを自ら持っていきます。
最初は暗い部屋でストーリーを聞き、自動で扉が明くというのは例年と一緒。扉の先は「霊界」、炎で焼かれたよう赤くなった鉄や墓石、亡者などがいます(霊界というよりはタイトル通り「地獄」のような気がする)。
赤ん坊は序盤、篭の中で寝ているのでそっと抱いて連れていく。しかし、その近くには赤ん坊を霊界に拐った「産女」(※)が・・・。彼女はこの先何度も現れ、赤ん坊を狙ってきます。ある部屋ではしつこく何度も飛び掛かってきて、本当に触りそうなほど手を伸ばしてくるのが怖い。
※産女(うぶめ) :死んだ妊婦が妖怪化して赤ちゃんを連れ去ると伝えられている。お化け屋敷入口近くで流れているストーリーによると、「赤ん坊の母親の夫(赤ん坊の父親)には前妻がおり、彼女は妊娠中病で亡くなった」とあるので、お化け屋敷内で出てくる幽霊はこの前妻の幽霊と思われる。
赤ん坊も最初は静かですが、なぜか突然泣き出したり笑ったりと変化。進むにつれ泣き声がだんだんと大きくなってくる。
後半は蜘蛛の妖怪(?)に人体が埋め込まれた通路など、どんどんヤバイ場所になっていく。そして無事に霊界を抜け出した先には・・・。
・プロデューサーの五味弘文氏によると「赤ん坊を幽霊から守る」という意識が自然と働くことで、余計不気味な物・恐怖に敏感になる。これがこのお化け屋敷、演出のポイントとのことです。
・自分は20年前の「初代」は入ってないので詳しくはないのですが、資料等をみると一部仕掛けは初代の演出を意識しているらしい。
・感想
赤ん坊を抱くことで上記のようさらに広がる恐怖心、言葉では言い現せない圧巻の脅かしスキル・・・ 今年は例年以上に、かなりレベルが高いです。これまでの夏季限定お化け屋敷が可愛く思えるほど、今年は別格に怖い。
ただ、例年の持ち味でもあった「リアルな家(廃墟)」というのではなく、霊界という設定ゆえにどうしても「作り物の世界」に思えてしまうので、雰囲気作りに関しては好みが分かれそうです。
それにしても20年も前にこんな斬新なアイデアのお化け屋敷があり、それが現在でも通じるとは、凄い企画力のお化け屋敷ですね。
・「赤ん坊地獄」はこれからもっと怖くなる・・・?
夏季限定お化け屋敷は、例年徐々に細かい演出の変更・追加、造形の改良が行われることが多く、年によっては8月後半あたりから一部演出がガラッと変わることもあります。今年は特に色々と追加を検討しているらしく、今の時期行った場合でも9月以降など開催後半にまた行けば、新たな発見を楽しめそうです。
しかし、今でも十分怖いのに改良してもっと怖くなったらどうなっちゃうのでしょうね・・・。