今年も名古屋県にあるテーマパーク「博物館 明治村」にて夏休み限定ホラーイベントの開催が発表されました。昨年に引き続き、今年も五味弘文氏(オフィスバーン)プロデュースによるお化け屋敷イベントで、タイトルは「かさね写真の幽霊」。また、今年は8月中の土日・お盆に実施されるナイターイベント『宵の明治村』でも恐怖イベントが実施されます。
昨年のホラーイベント「赤ゲットの幽霊」(博物館 明治村)
○「かさね写真の幽霊」イベント概要
・イベント特設サイト・昨年も好評であった、「本物の明治建築」を舞台にしたお化け屋敷。今回も何箇所か建物を巡る回遊系になると思われます。
・開催日は7/9(土)、7/10(日)、7/16(土)~8/31(水)※ただし休村日(毎週火曜日)あり、9/3(土)~9/19(月・祝)の間の土日祝。
・受付時間は11時~16時、先着順に受付。1日150組(ナイター営業時は250組)限定で、昨年は12時前後に当日分受付終了という日もあったので開園と同時に受付に行った方が良いかも。
・ファミリーマートで発売している「前売りセット券」(ただし利用は平日のみ)や名鉄各駅で発売している「時間旅行きっぷ」を購入すれば、イベント前売り券を 確保することができる。
・タイトルの「かさね写真」とは、別人の写真を何枚も重ね撮りしてできた写真のこと。それぞれの顔の個性・特徴がなくなって一体化するという不思議な写真になる。明治時代後期に流行し、当時は犯罪者たちでかさね写真を作り、「犯罪を起こす傾向のある顔つきの者」として公開(それで犯罪を未然に防ぐ目的であった)するという、現在では非人道的(顔つきだけで犯罪を起こす可能性のある者と認識される)な事も行われていた。これが今回のイベントのストーリーに深く関係している。
○「かさね写真の幽霊」ストーリー(抜粋)
時は明治時代後期、「お累(るい)」 という自分の容姿にあまり自信のない女がいた。彼女は「新五郎」という男性と結婚する。だが新五郎はお累が所有する田畑目当てで結婚し、お累に愛情など抱いてなかった。彼は他の女と交際を始め、やがて家に帰らなくなる。お累は新五郎の浮気相手の家に行き、「夫を出して」と懇願するが相手は取り合わず、激しい口論・揉み合いとなり不運にも落ちていた包丁が浮気相手に突き刺さり、死んでしまう。
これは不慮の事故であったが、お累の顔が偶然にも「犯罪者のかさね写真」にそっくりだったことで、警察はお累が犯人だと決めつけた。お累は無実を主張したが、厳しい取り調べに絶えられず嘘の自白してしまい、監獄の中で夫を恨みながら自ら命を絶った。
一方、新五郎は新しい妻を迎え、やがて二人の間に「菊」と名付けられた女の子が生まれた。それから16年後、16歳になった菊は原因不明の病で床に伏せた。そしていきなり叫び始めた。
「私はお前達に陥れられて死んだ累だ」
お累の、いや「かさね写真の幽霊」が菊に襲い掛かってきたのだ。その日以来、菊の顔にはお累の顔が重なって見えている。まるでかさね写真のように・・・。