先日4/29(金・祝)と4/30(土)に開催された「ニコニコ超会議」に行ってきました。今年もいろんな企画・ブースがあって大勢の来客で盛り上がっているある意味カオスな空間でございました。イベントの概要や朝の入場待ち混雑(「攻略法」内)はこちら。
2日間の「実際のイベント来場者」は約15.3万人(昨年約15.1万人 101.3%)、公式生放送の視聴者「ネット来場者」は約554.9万人(昨年約794.0万人 70.0%)と、会場の来場者は増えたものの「ネット上での視聴が239万人も激減した」という結果に。なお、来年も「ニコニコ超会議2017」として開催することが決定しているそうです。
「攻略法」でも書いたよう今年は整理券制でしたが、開催2日間共開場10分程で整理券が配布終了してしまい、昨年同様「早朝から(或いは徹夜して)開場待ちして真っ先に駆け付けた一部の人」しか体験できないブースになってしまったようです。
○「超歌舞伎」
イベントホールにて実施された、今年の目玉企画の一つ。かの有名なボカロ曲『千本桜』と歌舞伎を代表する作品のひとつ『義経千本桜』を融合させた新作歌舞伎『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』として上演されます。主演:中村獅童、脚本:松岡亮、演出・振り付け:藤間勘十郎。上演時間は1時間弱。
舞台にはホログラム装置があってそこに初音ミクが映し出され、実際の歌舞伎演者と合わせた動きをし、また後ろにはモニターがあってシーンに合わせた映像が流れる。舞台上にはプロジェクションマッピングの映像、特殊効果としてレーザーやスモークまであり、かなりど派手な演出となります。
前半はどちらかというと映像メインですが後半、特に一番最後の「大詰」のシーンは本格的な歌舞伎となり、殺陣や梯子回しを含む歌舞伎本来のアクロバティックな演技が披露。ストーリーもニコニコ動画に由来する内容(※)が含まれるなど、まさに「歌舞伎と現代技術、そしてニコニコ動画文化」が見事に融合しています。初音ミクのホログラムの動きも不自然に感じることなく、動きが合わさっている。
※台詞に「ニコニコ動画のコメントの力によって」というのがある、終盤は舞台上部に動画でよく見られるコメントが流れてそれが演者を目掛けて降り注ぐ演出がある、など。
「邪道」という見方もあるかとは思いますが、歌舞伎本来の面白さは決して損なっておらず、それをさらに現代技術で豪華にした素晴らしいエンターティンメントでした。これを見ているのと見ていないのでは今年の「ニコニコ超会議」の評価(印象)がまるで違うのではないかと思います。
○「超アニメエリア」
人気アニメのステージイベントや作品をモチーフにしたゲームのブース。今年も「超アイドルマスターJAPAN」(ステージイベント) は大人気で、下記の「おそ松さん」のゲームも整理券がすぐ配布完了になるなど人気でした。・おそ松さん「推し松を引き当てろ!釣り堀ジャンピングキャッチ」 (左)
作中を再現した「釣り堀」にて、釣り糸の先にある封筒をジャンプしてキャッチするゲーム。
作中を再現した「釣り堀」にて、釣り糸の先にある封筒をジャンプしてキャッチするゲーム。
・だがしかし「あなたの駄菓子愛を見せなさい!」 (右)
駄菓子に抱きついて落ちない様に耐えるという体力勝負。制限時間内落ちなかったら、今度は「人間UFOキャッチャー」で駄菓子を取るゲームを。
・監獄学園「脱出せよ!八光学園」
排水溝を表したほふく前進で進む。上からスタッフがハイヒールを模した杖で叩いてくるというおまけ付き。一応制限時間は決まっていますが余裕たっぷりの設定なので、ほぼ全員が成功していたと思います。
・逆境無頼カイジ「超鉄骨渡り」
高所に設置された鉄骨を渡るという、体感的にはめちゃくちゃハードなゲーム。安全帯で固定されるので落ちることはないのですが、それでも怖いと思います。しかも風が吹いたりしたからクッションボールが飛んでくる。
○「超VRアトラクション」
今流行の「VRソフト」を扱う業者が一堂に集まるエリア。たくさんある中で個人的に一番インパクトがあったのが、「VRパラノーマルアクティビティ」。アメリカで公開された際は「世界で一番怖いVR」と言われただけあって確かに突然起こる映像演出がとても怖い。ただ演出がワンパターンなので総合的にはこの前の「脱出病棟Ω」の方が怖かった気がします。
なお、お台場のVR ZONE『Project i can』もこのニコニコ超会議に出展してまして、「脱出病棟Ω」,「アーガイルシフト」, 「トレインマイスター」の3つがプレイできました。
どのVRソフトも力作揃いでしたが、どこも1~2台しか用意できてないのでこちらも整理券等で利用するのがちょっと困難だった模様。
なお、「超VRアトラクション」とは別エリアには、「女の子に膝枕で耳かきをしてもらうのを体験する」VRソフト『なごみの耳かき』というのもありました(会場限定ではなくスマートフォンアプリとして配信されているものの体験会)。VRもここまでやると凄いというかやり過ぎな感じがしますね。
その他会場で気になった展示物たち
自衛隊ブースの「戦車」、「痛車」 with ガールズ&パンツァーのコスプレイヤー。
小林幸子の紅白にて使われた本物のセット『メガ幸子』。装置に乗って撮影することもでき常に行列が絶えませんでした。
「特撮スタジオ」、ジオラマやシンゴジラの展示。
高さ9mと本格的なボルダリングが楽しめる「ニコニコ頂神社」。登り切れれば上の神社でお願い事を言うことができる。様子は全て中継されコメント実況が壁面にも表示。