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VR ZONE「『Project i Can』in お台場ダイバーシティ」

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4/15(金)よりお台場にある「ダイバーシティ東京プラザ」に期間限定オープン(10月中旬までの予定)している「VR ZONE『Project i Can』」に行ってきました。各方面で話題&絶賛されている本施設ですが、期待以上に凄かったです。会場の様子や6つある「VRアクティビティソフト」について紹介していきたいと思います。

本施設の概要や体験(予約)方法、事前情報等についてはこちらを参照してください。

会場について

「ダイバーシティ」3階、ゆりかもめ線「台場駅」寄りの一番端にあります。入場時には首から下げるネームタグと目の周りに被せるマスク(衛生上のため)が渡されます。
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会場内は普通の店舗1つ分の大きさで、そこに6つのVRアクティビティソフト、中央には物販展示スペース(後述)、端には無料のロッカーがあります。

○VRアクティビティソフト

・「高所恐怖SHOW」 1,000円

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VRにて「地上200メートルに立つ感覚」を再現、今回のコンテンツの中で一番VR技術の凄さを実感できるソフトです。実際渡るのはこの画像のようほどほどの幅のある板ですが、VRゴーグルの映像越しだと本当にビルに渡された板にしか感じなかった。渡るとき足は震え、戻るときは思わずゴール直前あまりの怖さに思わず早足になってしまった感覚を、今でもはっきり覚えています。

VRゴーグルの他に、センサーの付いたバンドを手に付け靴もセンサー付きのに履き替えるので、映像では自分の立ち位置も表現されます。板の一番先にいる「子猫」(実際にぬいぐるみが置いてある)を持ってきて戻ってくるのが目的。その際少し屈まなくてはいけないのがまた怖いです。


・「脱出病棟Ω」  800円

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VR技術を用いた「ホラーアトラクション」で、リアルな体感映像だけでなく参加者全員が協力して脱出を目指すという「ミッションクリア型」でもあります。ゲームとしては一番凄く作り込まれていて、またVR技術で出来る体感をフル活用したアクティビティソフトと思う。

プレイヤーはVRゴーグルとヘッドフォンを付け、椅子に座る(ゲーム中で、これは「車椅子」を表していて、プレイヤーは気付くと車椅子に固定されており車椅子を操作することでしか移動できないという設定)。左にあるレバーで進む・戻るの操作、右の「懐中電灯」を表したスティックを持ちます(スティックを動かすとVR映像上で懐中電灯の灯りが動く)。

また筐体には「マイク」も付いていて、ヘッドフォンを通して全員の声が聞こえるようになっている。これは後述のゲーム中のミッションで使う他、他のプレイヤーの悲鳴を聞かせる意味合いもあるかと。
ゲーム内容は、まずは病棟の中とにかく「進む」のがメイン。なおプレイヤー毎にルート(映像内容)が異なる(登録順番で固定)。荒れ果てた病棟で、目の前で人が殺されている様子やまだ生きているが重傷で蠢く人々、突如襲いかかるゾンビのような看護師などおぞましい光景が繰り広げられ、またセンサーが動いていて当たってしまうと刃物やノコギリが飛んでくるといった仕掛けもあります。

演出・映像効果は「相当怖い」です。私もそれらのシーンでは叫んでしまいましたし、毎回プレイ中は会場全体に悲鳴が響き渡っています(なお演出としては同社(バンダイナムコ)のアーケードゲーム『ダークエスケープ3D』に似ている)。刃物等で「自分が切り裂かれて流血する」映像体験はVRならではのものです。

制限時間内(病棟内の至る所にタイマーがある)に中盤のチェックポイントに全員がたどり着けば一先ず成功で、その次は①「監禁される側」②「行動する側」の2手に分かれたミッションがあります。

ミッションでは①は行動できませんが目の前にマップが表示されて②の現在地やゴールまでのルートが分かるので、前述の「マイク」で②のプレイヤーに道順を伝えて誘導します。時間内に②がゴールまでたどり着ければ成功です。なお、①は「殺人鬼が端にいる人間から順番に殺していき、最後は自分の番」という恐怖(映像)を味わいます。

ミッションの後はまたしばらく病棟を進み、続いての部屋にて「最後のミッション」があり、それをクリアできればゲーム成功です。私はこの最後のミッションに失敗してゲームオーバーでした(余談ですが一緒に参加した方が「海外の方」であり、ミッションでは①側だった自分が片言の英語でルートを伝えました)。
とにかく本当に怖くてハラハラするVR体験でした。普通のお化け屋敷に引けを取らない程怖くて演出も凄かったですし、前述のよう「自分が殺される映像体験」などVRでしかできない体感もできます。

・「スキーロデオ」 700円

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VRゴーグル越しの映像と、同社の体感アーケードゲーム「アルペンスキー」シリーズのスキー板型体感筐体を用いた「スキー滑走」体験。滑っている感覚は体感型筐体の操作(動き)と合わさり本当にリアル。ただしスキーゲームとしては割と難しく何度もコースアウトしてしまいます。


・「アーガイルシフト」  700円

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ロボットのコックピットに乗るというシチュエーションを体感。映像だけでなくコックピット型の座席に座り左右のレバーで映像の方向を動かし、トリガーで銃を撃てたりと多少のゲーム要素もあります(標準はVRゴーグルで、顔動かして合わせる)。

またオペレーションシステム(?)であるアンドロイドの少女が隣りで一緒に乗り込み、指示を出すというアニメ・ゲームでのよくある展開、またそれを見ている視聴者の多くが抱いた憧れ(?)を体感できるというのも売りの一つ。実際制作陣もその道のスタッフが多く関わり、設定や映像の展開もアニメ要素が強いです。

原案・監修:原田勝弘(『鉄拳』、『サマーレッスン』) ※バンダイナムコエンターテインメント

設定・シナリオ:Production I.G (『攻殻機動隊』シリーズ、『翠星のガルガンティア』)
監督:荒牧伸志(『APPLESEED』、『APPLESEED α』) ※SOLA DIGITAL ARTS
メカニックデザイン:柳瀬敬之(『機動戦士ガンダム00』、『ゼノブレイドクロス』)
キャラクターデザイン:川野琢嗣(『鉄拳』、『ソウルキャリバー』) ※バンダイナムコスタジオ
映像は綺麗で迫力があり、上記の銃で敵を撃つこともあって体感的にもかなり臨場感があって凄いですが、映像内容が「露出の多い服を着た美少女が目の前にいて、プレイヤーを慕っている(ような言動を取る)」、他のキャラクターも美少女系と、良く言えば「コンセプト通りの王道展開」、悪く言えば「オタクの願望丸出し」な展開なので、好みが激しく分かれてしまうと思います。


・「トレインマイスター」 700円

JR山手線の運転士として本物さながらの運転業務を体験。電車の挙動に合わせシートも振動。ゲームとしては所謂「電車でGO」(タイトー)の派生品ですが、外の景色や車内の風景がかなりリアル。そして電車の運転は結構難しい・・・。
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・「リアルドライブ」  700円

「機動戦士ガンダム 戦場の絆」等で用いられられている半ドーム型スクリーンを使用し、「鈴鹿サーキット」でのスポーツ走行を体感できるレースゲーム。6つのソフトの中で唯一ゴーグルを使わないVRソフトで、また今回の「VR ZONE」が初出ではなく昨年2015年の『東京モーターショー』にも出展されていました。

稼働シートやスピーカーなどいろいろと技術は凝っているようですが、正直普通のレースゲームでしかも挙動がリアルすぎてゲームとしては操作性が悪いなという印象でした。「バナパスカードにデータを記録し、パーツ等のアイテムが増えていく」等やり込み要素もあり、専用サイトもオープンしていることから、一番実用化に向けて動き出しているソフトかも(実際今年4月に正式稼働を目指していたらしい)。


○グッズ販売

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会場中央にてバンダイナムコ関係のグッズが販売されています。『パックマン』ゲーム風景のバッグが可愛い、けど高い・・・(8,000円)。また各ソフトのワンシーンを背景に写真が撮れる『フォトショップ』もありました。



というわけで、次世代のVRソフトが揃った体感施設となっています。この施設は期間限定ですが、反応が良ければ今後他のナムコのアミューズメント施設に広がっていくことでしょう。

特に『ナンジャタウン』は先日の「リアルモンスターバトル」のよう既にVR技術のアトラクション(これは期間限定でしたが)も登場しているので、本施設のソフトのいくつかは近い将来ナンジャタウンで再び(あるいはナンジャタウン用にアレンジして)見ることができるかもしれません。


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