前回「上海ディズニーランド」旅行ガイド(準備編)及び 「上海ディズニーランド」パークチケット&直営ホテル予約ガイドにて航空券・ホテル・パークチケットの取得方法について紹介しましたが、本稿ではその次のステップとして、旅行の前に調べておくべきことを紹介します。
なお、この方法は上海ディズニーランドだけでなく他の国の旅行でも応用が可能です。
○旅行1ヶ月前までに完了させておくこと
①「旅行日数の設定とそれに伴う休みの確保」
②「航空券・ホテルの確保」
※ホテルは直前までキャンセル料がかからない(ことが殆ど)ですが、航空券のキャンセルには1~2万円程度のキャンセル料がかかってしまうので、「航空券予約の時点で覚悟を決める」必要があります。なお、後述のよう「病気(入院)」、「災害」等のやむを得ない事態には保険金が下りる旅行保険があるので、それ以外のこと(急に予定・仕事が入ってしまうなど)が極力起こる可能性のない日程を選ぶと安心です。
③「パスポートの申請 or 期限確認」
パスポートの発行は1週間程度ですが、戸籍を取るなどなんだかんだで時間がかかるのでなるべく早めに。
→パスポートの申請から受領まで(外務省)
→パスポートの申請から受領まで(外務省)
また既にパスポートを持っている方も、有効期限を改めて確認。多くの国では「有効期限3ヶ月~6ヶ月以上」となっているので、期限が近かったら早めに更新(残り期限1年を切ったら更新できる)すると間際でドタバタしません。
→パスポートの更新手続き
→パスポートの更新手続き
④「ビザの有無を確認」
上海(中国)を含む大抵の諸国は「14日程度の観光目的はビザ不要」が多いですが、必ず最新情報の確認を。
なお、アメリカ入国の際はESTA申請が必要です。
○身の回りの準備(1ヶ月前までに完了)
①「クレジットカードの発行&設定の確認」
「クレジットカードはお金を使っている感覚がない(実感しにくい)から怖い・使わない」と所有しない主義の方もいるかと思いますが、日本以上に海外は「カード社会」です。「ホテルの宿泊費は現金払いだと保証金(一時金)が必要(な所が多い)」というのは有名な話で、またアメリカ・ヨーロッパ諸国・中国上海など先進国は街中の殆どの場所でカードが使え、中には「飲料・駅の切符売場の自販機がクレジットカードのみ対応」というのも増えてきています。よって海外旅行ではクレジットカードはほぼ必須です。既に所有している方でも、限度額など設定を見直して、限度額は高めに引き上げておくと安心。またキャッシング枠も設定しておけばいざというとき現地のATMで現金を確保できます。またクレジットカードは予備を含め、2~3枚は持って行くと良く、それぞれ別のカード会社(VISA,MASTER,JCBなど)ならベター。
②「スマートフォンを持つ」
恐らく殆どの方が現在「スマートフォン」を所有しているかと思いますが、「(携帯は)電話・メールしか使わないから、操作が簡単だから、料金が安いから」と『世間が何と言おうとガラケーを所持』の方もいるかと思います。
しかし、海外旅行に関しては下記のよう様々な「便利アプリ」を利用する観点から断然スマートフォンの方が便利です。個人的には海外旅行を機に、スマートフォンにチェンジしても良いくらいだと思います。
③アプリ「LINE」をインストール
こちらも現在多くの方が利用しているであろう「LINE」、しかし「人間関係が複雑になるから、韓国企業のアプリで利用すると個人情報が抜き取られる(※企業が悪用している事実はなく偏見的な見方が強い)」と避けている方も中にはいるかと。ただし、海外旅行に行くなら「LINE」は必須です。その大きな理由はLINEの機能「無料電話」にあります。
通常の通話では国際電話料金が発生するため、海外でスマートフォン相手に電話をする時にLINEを使わないという選択肢はあり得ません(どうしてもLINEを使いたくない(信用できない)場合は別として)。
通常スマートフォン(携帯電話)のメール・ネット閲覧は「通信量」として処理されるため、後述の「モバイルWifi」の範疇で利用できます。しかし『通話』に関しては「通話料」であるため、国際電話としての電話料金が発生します(なお、海外にて同行者に電話をかけると日本の通信基地局を経由するため、海外→日本→海外と二重に国際通話料がかかる)。しかしLINEの無料電話は「通信料」で電話をかけられます。よってLINE(をインストールしたスマートフォン)とWifi環境(モバイルWifi)があれば、追加料金がかかることなく現地の同行者や日本の家族・友人に電話や連絡を取ることができます。
④「翻訳アプリ」をインストール
現在便利な翻訳アプリ(しかも無料)が数多くリリースされているので、現地で言葉が分からなくても何とかなることが多いです。自分がよく使っているのは「旅行翻訳」というアプリ。様々な言語に対応していて音声認識もあるので便利です。・「旅行翻訳」
○調べておくべきこと(2週間前までに)
①「旅行の全体スケジュール」
出発の朝→空港→現地到着、現地での過ごし方、帰国と一連の流れを組んで交通手段等を確認しておきます。その際には空港内での手続き場所(ターミナルやチェックイン場所など)も確認し、どのような手続きになるのか(何をするのか)も調べておきます。現地の過ごし方については、当日の天気等にも左右されるかと思いますので、まずはざっくりと決めて1週間前を切ったら天気予報(後述)で天候を確認しつつ詰めていく感じが効果的です。
②「現地警察(公安局)の場所の確認」
現地で盗難にあった場合、保険金申請のためには現地警察(公安局)にて「盗難証明書」を発行してもらうのが必須です(パスポート盗難も下記の日本大使館手続きの前に盗難証明書が必要)。なので行く観光地にある最寄りの警察署の場所を確認、そしてどのような行き方になるのか調べておきます。例えば「上海ディズニーランド」から最寄りの派出所 「黄楼派出所」のルートをGoogleマップで検索するとこんな感じに出るので、旅行にはこれを印刷して持っていく。
③「日本大使館(領事館)の場所」
パスポートの盗難にあった場合は、上記の「盗難証明書」の後に「所管の公安局出入境管理処」→現地の「日本大使館」(上海)→再び「上海市公安局出入境管理局」に戻ってビザ(認証)、以上の手続きが必要です。
→「旅券を紛失(盗難)、破損(焼失)した場合の手続き」 -在上海日本国総領事館
よってこれらの手続きの行動の流れも、スムーズにこなせるよう事前に交通手段を調べておきます。
※「黄楼派出所」→「上海市公安局出入境管理局」は車(タクシー)で行った方が断然楽(電車だと2時間半以上と時間がかかりすぎる)。また「上海市公安局出入境管理局」→「在上海日本国総領事館」も上記のよう電車で1時間くらいで行けるが、タクシーなら30分で行けるのでそっちの方が良いかも。
④「現地の病院(日本語対応)を調べる」
上記と同じ理由で、万が一海外で病気・ケガをして病院に行かないとヤバい状況になった時に備えて場所を調べておきます。大都市には日本語対応の病院もたくさんあるので、下記のリンク等を参考に。
直前の準備(1週間前までに完了)
準備①「海外旅行保険」
海外旅行に行くときは必ず保険に入っておきます。現地の病院で診察を受けると数百万円単位の医療費がかかるため、また盗難にあった際も金額的なカバーを得るためです。各社いろいろ種類がありますが、自分がよく使っているのは「t@bihoたびほ」。
また、この保険には追加オプションで「旅行キャンセル費用保険」というのがあり、「病気・怪我で入院」、「災害」、「身内の不幸」など本当にやむを得ず旅行に行けなくなってしまった時に保険金が下り、追加費用もそんなにはかからないので、気になる方は入っておくと安心。
準備②「モバイルWiFiをレンタル」
前述のよう海外では「スマートフォン」があればかなり便利→海外でそのスマホを使うには「WiFi環境」が必要(※)。よって登場するのが各社で取り扱っている「モバイルWiFi」なのですが、持っていくかはちょっと悩むところ。
と言うのも、海外では日本以上にWiFi環境が整備されていて、空港・ホテルではほぼ完備(有料の所も多いが)、街中でも駅やマクドナルド、スターバックス等では無料WiFiが使えたりするので、意外とモバイルWiFiがいらなかったりするんです。レンタル料金もなんだかんだで1日1,000円程、5,000~6,000円はかかってしまうので決して安くはない。しかし、モバイルWiFiなら街中でも使えて便利(特に道に迷った時など)で、情報漏洩のリスクもないなど利点も多い。
よって「WiFi環境が整備されている所しか行かなそう」(※上海ディズニーランドだけなら浦東空港、ディズニーホテルはWiFi完備、園内でも使える可能性が高い)なら持って行かないという選択肢もありで、「それ以外の市街地も行く」なら保険として持って行った方が良いと思います。
なお、WiFiではなく「回線通信」を使用する場合、一昔は「定額制対象外のため、知らずに海外で使ってたら高額請求が」みたいなトラブルがよく聞かれたのですが、現在は携帯電話各社とも「海外専用の定額制」を導入していて、自動的に切り替わったりします。ただし、その価格は「2,980円/日」(※1月じゃないですよ、1日ですよ・・・)と高価なので、WiFiの代わりに利用するのはおすすめできません。
準備③「外貨両替」
外貨の両替は、アメリカドルとユーロであれば「日本で両替した方がレートが良く」、その他の通貨であれば「現地で両替の方がレートが良い」です。
上海の場合、中国の通貨「元」は日本と中国国内では10%も値段が違う事もあり、日本で両替するのは「金額的に損」ですが、言葉の壁があり不慣れな環境(中国)でしない・旅行当日の時間も節約できる「利便的な得」となります。
その損・得のバランスを考えてとなりますが、結論から言うと現地で空港からの交通費や軽食などで多少の現金は必要なので、その分を含め2~3万円程国内で両替しておいて、あとの支払いは極力「クレジットカード」にした方が良いかと思います(前述のよう上海を含む海外はカード社会。またクレジットカードの方がレート換算で好条件)。
以上で旅行に用意しておく調べもの・物の準備は終わりました。その次は出発の前日までに、旅行に持っていく物を用意し旅行バックに入れます。続きは「上海ディズニーランド」旅行ガイド③(持ち物編)へ。