映画『ファインディング・ニモ』に出てくるウミガメ「クラッシュ」の甲羅を模したライドに乗って、海の中を駆けるローラーコースター。現在のところ他のディズニーパークに類似のアトラクションはなく、世界で唯一のアトラクションです。
待ち列は建物の外に何往復も折り返す列があり、建屋に入れば乗り場までもうすぐです。後述のよう列の進みが悪く待ち時間が長い為、待ち列周辺では無料で遊べる「スマホゲーム」が配信されているようです。
ライドは1両、2人乗り席が前後(前向き、後ろ向き)にあって計4人乗りです。走行中このライドが360度回転します。
ライドの形を見てUSJの「スペースファンタジー・ザ・ライド」に似てると思った方は多いかと思いますが、「スペースファンタジー」は「Mack Rides(マックライド)社」の製品に対しこの「クラッシュ・コースター」は「Maurer AG(モーラー)社」の製品なので確かに構造は似ていますが別物です。
「Maurer AG(モーラー)社」はユニバーサル・スタジオ・フロリダのコースター「ハリウッド・リップ・ライド・ロックイット」が代表作。また日本でもスペースワールドの「ヴィーナスGP」、そしてかつて東京ドームシティにあった「スピニングコースター舞姫」(2011年1月に発生した事故のため現在は終了・撤去済み)も同社の製品です。
「クラッシュ・コースター」は車両座席の構造こそ違うものの、大部分が上記の「舞姫」と共通点が見られ、特に巻き上げ時の音や最後「回転しているライドを真っ直ぐの位置に直して固定する装置」を見るとなんとなく同じ製品なんだなぁと分かります。
建物内に入ると、そこは海の世界。平坦なコースを、美しい海底の様子やスクリーン上に映るニモ達を見ながら進み、続いて深海に入りチョウチンアンコウやクラゲ達が登場し、沈没船の中に。沈没船内にて大きな巻上げがあります。巻上げ途中にはサメも登場。
巻上げ後がコースターとしてのメインパート。ライドも360度回転を始めます。公式のイメージ画像は上記画像ですが、実際は真っ暗で殆ど周りが見えません。「水の泡」をイメージしたミラーボールの光が回り、雰囲気的には「スペースマウンテン」のよう。一応楽しげな音楽は流れていますが・・・。
コースターとしては結構な落差があり、また右に左にカーブが連続したりしてかなりスリリングなコースです。ただそんなに激しくライドは回転しないので、酔いやすくはなさそう。
まとめるとダークライドとコースターパートがはっきりと分かれているアトラクションで、ニモの世界観要素が少ない気はしますがコースターとしてのスリルは十分で満足度は高いと思います。
混雑状況
「ラタトゥイユ(レミーのおいしいレストラン)・アドベンチャー」に並んで「ウォルトディズニー・スタジオパーク」の人気アトラクション。また1両4人乗りで回転が悪く、待ち時間が長くなりがち。開園と同時に多くのゲストが並びすぐ60分以上の待ち時間となり、その後60~90分待ちで推移し夜になっても待ち時間が極端に少なくなることはありません。人気にアトラクションにも関わらずファストパスは導入されていない(※)ので並ぶしかないので、開園と同時にこのアトラクションに向かうのが一番良いかと思います。または本日最後のアトラクションとして閉園ギリギリのタイミングで並ぶのもあり。その時間でも40分待ち程度は出ますが、待ち時間に関わらず閉園の時間まで受け付けをしてくれます。
※かつて2008年頃試験的にファストパスを導入したことがあるらしいのですが、結果「1両乗りなので効率が悪い」という理由から本導入されなかったとのこと。なお「シングルライダー」もやってますが「90分待ち以上?」ある程度の待ち時間にならないと実施しないので注意です。またシングルライダーも利用者が多いかつ回転が悪く30分以上はかかります。