「ディズニーランド・パークのアトラクション紹介です。前回も書いたよう日本及びアメリカと同じアトラクションも多いですが、同じアトラクションでもパリ版はスペック向上や追加要素、いろいろ違う点も多くて楽しめます。
こちらでは「フロンティアランド」、「アドベンチャーランド」、「ディズカバリーランド」のアトラクション一覧を掲載。[ 「ファンタジーアランド」はこちら]を。
フロンティアランド
「ビッグサンダーマウンテン」
昨年2015年7月頃から2017年1月頃まで現在長期休止中。なので残念ながら乗れませんでした。動画等で判断するに日本との違いは、画像のようコースのメイン部分が池の中心にあるため以下のような違いがあるようです。・最初大きくドロップして地下を通り対岸を渡る。 ・2回目の巻き上げの前が、日本・アメリカでは洞窟内を走行しますがパリは屋外。 ・3回目の巻き上げ→左旋回の後大きなドロップがあり、反対側へ渡る。その他は概ね日本と同じですが、日本の最高速度40km/hに対しパリは65km/hと1.5倍以上も早くなっています(ちなみに世界のビッグサンダー・マウンテンのうち、日本版が一番遅くパリ版が一番早い)。
インディ・ジョーンズをテーマにしたコースターアトラクション。ご存知の方も多いと思いますが、東京ディズニーシーの「レイジングスピリッツ」の元になったアトラクションです(※)。
※ディズニーシーでは開園当初から「インディジョーンズ」のアトラクションがあったため、設定や名称を変えコースターとしては同じ物を導入。 なお「インディ・ジョーンズと危難の魔宮」のコース自体もディズニーランドオリジナルではなく、既存のコースターレイアウトをそのまま流用しており(それによって納期短縮とコストの削減を図った)、同じ構成のコースターが世界の遊園地に存在する(した)らしい。なんと日本にも多摩テックに「クレイジーループ」という名前であったという情報も。前述のよう設定・テーマが違うため待ち列の様子やコースター周辺の景色は全く違います。ただこちらのアトラクションでもインディジョーンズっぽい風景はあるものの、本人自体は出てきません。
コースターのライド・コースは「レイジングスピリッツ」と全く一緒、ですが乗り心地は全く異なります。まず振動がかなり激しい。走行中レールの軋む音が響きますし、カーブの度にガタガタと左右に激しく揺れます。そしてスピードが「レイジングスピリッツ」より明らかに速く、そのためか昇り坂の度に体が面白い程浮き上がります。この「浮き」の感覚が心地良く、コースターの満足度としてはこちらの方が遥かに上です。
レールの振動についてはレイジングスピリッツもオープン当初は今より激しかった(それでもパリ版よりは小さかった)が、オープン1年後にレールの総取り替えをして振動が軽減されたという経緯があります。ただスピードに関してはパリの方が速い理由は良く分からない。日本人の場合「レイジングスピリッツと同じコースターだから」とスルーしてしまうことが多いかと思いますが、パリに来たらこれは是非乗ってみてください。きっと印象が全然違うコースターになると思います。
洞窟のような通路間に、映画「アラジン」の序章~終盤までの各シーンを再現したミニチュアが展示されています。
ディズニーランド・パリの「スイスファミリー・ツリーハウス」は日本・アメリカではフロンティアランド(ウエスタンランド)にある「トムソーヤ島」(パリの名称は「アドベンチャー・アイル」)と一緒になっていて、2つのアトラクションが一体になっています。こちらも現在休止中で大がかりなメンテナンスが行われているようです。
パリの「スペースマウンテン」同園開園から3年後の1995年オープン。その後2005年に造形や演出を改良し「ミッション供廚箸靴謄螢縫紂璽▲襯ープン。また昨年2015年1月~7月の運休でさらに演出に改良が加えられたようです。
他のディズニーパークの同アトラクションとは内容が全く違い、ライドは4人乗り6両編成でスタートはリニアモーター加速、360度回転やコークスクリュー回転もあり最高速度91km/h(東京ディズニーランドのは最高時速48km/h)。
他のパークのと違い乗り場は屋外にあるので、待ち列はドームの中に入って再び外に出る構造。プラットホームは左右2箇所の乗り場があります。
スタートするとトンネルを通って180度ターンし、画像の発射台へ。上り坂で一旦停止し、カウントダウンの後一気に加速し坂を上っていきます(ただし登り切った地点で若干スピードは落ちる)。
その先はプロジェクションマッピングでカラフルに照らされた隕石や流れ星が瞬く幻想的な宇宙空間。ライドに搭載されたスピーカーからは濃厚な音楽が流れ、コースは大きなカーブに360度ループと続きます。
平坦部分でブレーキがかかった後、今度はスクリュー回転。その後もカーブや終盤にもう一度スクリュー回転があり、画像右下のライトチューブトンネルを通りフィニッシュ。
「スペースマウンテン」というよりは普通の(1990年代の)大型コースターになっている感じは否めず、それ故乗り心地もそんなに良くはないですが、どちらにせよ間違いなく世界で一番スリルのある「スペースマウンテン」かと思います。コース展開の他ライドの音楽に宇宙空間の演出も他の同アトラクションよりレベルが高いです。なお、このパリ版を含む世界の「スペースマウンテン」は全てVekoma(ベコマ)社が手掛けていて、その関係でパリ版「スペースマウンテン」は同社の製品[ 「ロックン・ローラーコースター」]とコンセプトや構造が似ています。
ジュールベルヌの小説『海底二万里』に登場するネモ船長の潜水艦「ノーチラス号」の中を歩いて回るアトラクション。必然的に同じテーマであるディズニーシーのアトラクション「海底2万マイル」と風景が似ていますが、こちらの方が造形が凝っている気がします。それ程迫力はありませんが、右の画像のよう「巨大イカ」に襲われるシーンもあり。
パリのスター・ツアーズは「ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」にリニューアルされてなく(※)、旧作のままになってます。待ち列の造形やアトラクション内容は(リニューアル前の)日本版と全く同じだったので、懐かしい気分に。
※ただし2016年3月から翌年3月まで長期休止が計画されているため、こちらも「ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」になるか、全く別のリニューアルがあるかも。
タイトルこそ違うものの、概ね日本版と同じ。ただしコースルートや物の配置が違うなど(出てくる物自体は同じ)、以下の相違点が。
・ヒットすると動く、音が鳴るターゲットが日本版よりも増えている。 ・終盤ザーグとバスの戦闘シーンではライドが強制的に内側を向く。 ・上記のシーンでライドフォトがある。なお、なぜか待ち列の「ターゲット一覧」にどのターゲットが何点になるか表記が全くありませんでしたが、ターゲットの配点は日本版と同じです。
その他「オービトロン」(「スタージェット」)や「オートピア」(「グランド・サーキット・レースウェイ」)など、東京ディズニーランドでもお馴染みのアトラクションもエリアと同様、"レトロフューチャーデザイン"であるため外観が大きく違います。