昨年大きな話題になったUSJ「ユニバーサル・クールジャパン」が今年パワーアップして帰ってきました。日本が世界に誇るアニメ・ゲームの世界がユニバーサルの技術で体験できるアトラクションが今年は5つ登場。期間も6/26(日)まで(※「バイオハザード・ザ・エスケープ2」は5/29(日)まで)と約5ヶ月半に渡る長期開催です。
作品のライナップは昨年と同じ4作品に加え、新たに「きゃりーぱみゅぱみゅ」を題材にしたバーチャル映像体験(VR)を「スペースファンタジー・ザ・ライド」で体験出来る「XRライド」が登場し、昨年不評であった「進撃の巨人 ザ・リアル」もウォークスルー+映像から4Dシネマを使った4Dシアターに変わっています。
「クールジャパン」のエリアは昨年と同じ、アトラクション「シネマ4D」左横から入ったエリアです。
「進撃の巨人」関係
一番上の画像の「門」から入って左手に、今年は巨人が壁穴から除くオブジェクトが作られてます。その隣には昨年もあった「捕食する巨人」のオブジェクト。並んで記念撮影が出来ます。
また少々ややこしいですが、下記のアトラクション「進撃の巨人・ザ・リアル4D」とは別に「進撃の巨人・ザ・リアル」(4Dが付かない)が上記のオブジェクト向かい側にあるスタジオ内で実施。昨年のアトラクション内で登場したクロノイド人形が展示されていて、今年は自由に見ることができます。
基本的に待ち時間はありませんが、一番右の「リヴァイ兵長」と並んで写真を撮る場合は20~30分待ちの列に並ぶ必要あり。
こちらはアトラクション「モンスターハンター・ザ・リアル」の入口付近。
昨年大好評(USJによると体験者98%が満足)であった「バイオハザード・ザ・エスケープ」、今回も「スクラップ」製作によるリアル脱出ゲームが帰ってきました。
アトラクションで使う建物は昨年と同じ(スタート地点は異なり今回はパーク側の地上口から)で4人程のグループで行動、タブレットを使って謎解きや答え入力をするなど大まかな概要は昨年と同じですが、以下の細部が異なります。
・舞台はアンブレラ社製薬研究所(昨年はラクーンシティのテレビスタジオ)。 ・タブレットの他、情報を共有できるスマートフォンが1台追加。 ・新ミッションとして、グループのうち「一人別行動をしなければならない区間」あり。別行動の方はゾンビが徘徊する部屋を行かなくてはならないなどホラー要素満載の展開が待ってる。 ・上記以外にも、ゾンビの脅かし方は今回の方が激しく、特に後半は暗くゾンビが潜む通路をしばらく進むなどお化け屋敷要素の強い部分があり、恐怖演出がパワーアップしている。謎解き問題も昨年よりは分かり易いというか理解し易くなっていますが、問題自体の難易度は相変わらず高いです。また今回も一番最初のオープンニングショーと最後エンディングにおけるゾンビとアンブレラ社部隊との迫力あるバトルシーンは逸脱です。
「シネマ4D」にて行われる「進撃の巨人」と「エヴァンゲリオン」のアトラクション。現在はオープン~15時頃まで(前半)「進撃の巨人」、15時以降の後半「エヴァンゲリオン」が上映されています。
「進撃の巨人・ザ・リアル4D」
今年初登場、待望(?)の「進撃の巨人」の世界を実体験できる「3D+ギミック=4Dシアター」。アトラクション映像の舞台は「調査団の一員(劇中の会話から察するに、エレンやミカサの先輩らしい)となり、女型巨人捕獲作戦に参加」する。シアターに入る前のプレショーでは物語の始まり~女型巨人の出現・捕獲作戦までの展開がアニメ映像で流れます(アニメ本編を7分程度に編集したもの。一部は昨年の「進撃の巨人」アトラクションで使ったのと同じ?)。
アトラクション本編では「立体機動装置」で空を舞うのを自らの視点で表した映像が繰り広げられ、巨人を斬りつけると画面に(立体映像の)血飛沫に実際に水がかかると描写はややグロテスク。なお、巨人以外も登場キャラクターはCGで描かれています。
戦闘シーンは確かに迫力がありますがやや展開が単調なのと、戦闘以外アニメ的な日常シーン(ギャグシーン)まであるのはさすがに蛇足的な印象。また、アトラクション本編は続きを匂わすような中途半端なところで終わってしまいます。
「エヴァンゲリオン・ザ・リアル4D:2.0」
昨年に続き2作目なので「2.0」。プレショーでは昨年と同じく碇ゲンドウの会議シーンがあります(昨年は後ろに碇ゲンドウ実物大フィギュアがありましたが今回は正面の映像で直接登場)。今回は「真希波・マリ・イラストリアス」がパイロットの「エヴァンゲリオン4号」に搭乗するという設定で、見学のはずが使徒の襲来により戦いに巻き込まれ、他のエヴァンゲリオン(綾波レイ、碇シンジ、アスカ)と使徒の戦闘シーンが繰り広げられます。
昨年と同様に激しい戦闘シーンがメインで迫力ある映像ですが、今回はそれ以上にストーリー自体が凄い。劇場版並の超展開が待っていて、ある意味「エヴァンゲリオンらしい」多くの伏線・謎を残した終わり方をします。
なお、アトラクション終了後には昨年は「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」の主題歌、宇多田ヒカルの「Beautiful World」が流れますが、今年は「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」の挿入歌であった「翼をください」が流れます(おそらく劇場版と同じ「林原めぐみ」による歌唱)。
以下反転:
余談ですが、マリの台詞にはエヴァンゲリオンの動きに対し「大丈夫、ハリドリ(ハウウッドドリーム・ザ・ライド)みたいなもんだからさ」というのがある。
綾波レイが使徒に吸収(?)され、碇シンジのエヴァンゲリオン初号機が暴走。使徒を倒し綾波レイと共に光に包まれて周りが崩壊していきます。マリから「これもゲンドウ君のシナリオ通り」、「セカンドインパクトの続き、サードインパクト。世界が終わる。」と言い、「皆さん、こんなんになっちゃったけど、そろそろエヴァンゲリオン4号機も起動終了みたい」と言った直後画面が暗くなる。 |
続いて「渚カヲル」が登場し謎めいた台詞を言い、画面右下に大きく「つづく」と出て映像は終了。全体的に劇場版「破」に似たような終わり方をします。 |
昨年のアトラクションの展開が劇場版「序」に近く、今回が「破」に近い、アトラクション最後に流れる曲も劇場版からということは、USJのアトラクションは劇場版の順序と意図的に合せて作られているのかもしれません。 |
余談ですが、マリの台詞にはエヴァンゲリオンの動きに対し「大丈夫、ハリドリ(ハウウッドドリーム・ザ・ライド)みたいなもんだからさ」というのがある。
同じく「シネマ4D」出口直結にある、こちらは「エヴァンゲリオン」関係のショップ。