今年もシンガポール、そして『ユニバーサル・スタジオ・シンガポール』に行ってきました。メイン目的は今年も10月に開催する「ハロウィーン・ホラーナイト」ですが、その前にこちらの記事にて今年オープンした新アトラクションと長い休止期間を経て再開したアトラクション、合計2つ紹介します。
昨年10月に訪問した時建設していた、「遠い遠い国」エリアに今年2015年4/8(水)オープンしたアトラクション。ユニバーサルアニメ映画「シュレック」のスピンオフ作品である「長靴をはいた猫」をテーマにした吊り下げ布きコースターアトラクションで、作中の「魔法の豆の木を登って雲の上にある巨人の城へ行き、金の卵を探す」シーンを体験できます。
ライドは1車両3人×3列。スピーカーが備え付けられており走行中はBGM及びキャラクター達の台詞が大音量で聞こえてきます。
まずライドは最初螺旋状の巻き上げへ。チェーンやタイヤではなく中心を回るストッパーに引っ掛けて昇るというかなり珍しい構造。上空へ到達したら左右に旋回と軽いドロップを数回繰り返しながら滑空します。
このコースター、写真や動画で見るとコースが平坦で演出もパッとしなくそんなに面白くないコースターのように見え、自分もそう思ってましたが、実際乗ってみるとかなりのスピード感がありスリルはばっちり、また屋内ダークライド並の迫力・大音量のBGMが流れるので世界観を盛り上げます。騙されたと思って乗ってほしい、お勧めのアトラクションです。
オープン直後及び再開後もトラブルで2011年より長期休止していた同コースターが、今年5/27(水)実に4年弱振りに運転再開となりました(コースターの詳細情報や休止から再開の経緯はこちらを参照)。運行再開に伴い、それぞれの車両が1列4人から1列2人のタイプに変更になっています(上の画像は変更前の車両)。
このコースターは園内お客がいる場所の上も走行するため、ポケット内も含め荷物の持ち込みは厳禁。並ぶ前にスタッフによるチェックがありますが、日本と違い「空港のセキュリティチェックでも使う探査機を使用」という徹底的なチェックです。
なので手荷物はアトラクション周辺のロッカーに預けますが、このロッカー「最初に指紋を登録して開ける時再び認証を行う」という日本にはまず見られないタイプ(アメリカのディズニーランドやシックスフラッグにも導入されているなど、海外では割とポピュラーな物らしい?)。言語は日本語も対応していますが、慣れない操作でかなり戸惑うと思います。 料金は一定時間無料(アトラクションの待ち時間による時間の設定)ですが、超えると料金が発生します。なのでポケットの中も全部預けるとは言え「ある程度の現金は持っていかなくてはならず」、しかも何故か「お釣りが出ない」ので細かい紙幣も必要、本当に戸惑うばかりのロッカーです。
待ち列は「バトルスター・ギャラクティカ」の世界を表しており、「ヒューマン」では作中の戦闘機が置いており、「サイロン」では機械人間のほか壁一面にエイリアンの臓器らしき物がこびりついています。
このコースターはリニアによる加速。結構なスピードですがドロップ前にちょっと減速します。並走式コースターということで基本は両者同時にスタートしますが、徹底はしておらずトラブル等で片方が小休止した時は別々にスタートすることもしばしばあるようです。
着座式「ヒューマン」ではループやひねり回転などはなくオーソドックスにドロップと旋回がメイン。それ程激しいコースではなくむしろ大人しめですが、最高速度90km/hは出るのでスピードは感じます。「サイロン」の走行中車両を見ながら交差する場面も見どころの一つ。
一方、吊り下げ式「サイロン」はループ・ひねり回転が多くスリリングに飛んだコース。地上すれすれまでドロップして大きくループするなど最後まで飽きさせないコース展開です。
ヒューマンもサイロンも「日本ではまず体験できない」というような凄い特色なコースターではないのですが、なかなか面白いコース展開ですし並走式というのは日本にはないものなので、2つのコースが絡み合う面白さは味わえるでしょう。 ただ、このアトラクション全体的に日本のテーマパークと比べると空いているここUSSでも1番混雑するアトラクションで、平日の午前中でも1時間、午後やイベント時は2時間半程度の待ち時間になることもあります。時間的には驚くほどでもないかもしれませんが、とにかく「回転が悪い」のが特徴。 というのも1車両2人×8列=16人乗りと大型テーマパークにしては少ないキャパシティで、さらにUSSではエクスプレスパス列とスタンバイの列を交互に案内するというやり方なので、スタンバイにとっては1両運転の時は1両分待たないと乗れない、2両運転でも実質1両運転と同じ状況になってしまうのです。 加えてUSSも世界のユニバーサルスタジオ・パーク(日本USJも含む)と同様「待ち時間表記がいい加減」なので、30分待ちと出てるのに1時間以上かかることもあるなど予測をし辛いのも問題。なのでこのアトラクションに乗るなら朝一に乗るか、エクスプレスパスを利用した方が良いでしょう。
どちらのコースターもホラーナイト営業時など夜に乗るとスピード感倍増で昼間とは違ったスリルが楽しめます。