今年のUSJ「ハロウィーンホラーナイト」における「ストリート・ゾンビ」の様子を紹介します。前回も書いたよう今年はセット上での演出は少なくなり、原点回帰を意識してるのかゾンビの徘徊がメインに取られているようです。また、主に「レッド・ゾンビ」(血まみれのゾンビ)については衣装の種類がここ昨年・一昨年に比べて増え、行動も特徴的なゾンビが数多く出没するようになっています。
なお、2013年から始まった「臓器を奪い合うゾンビ達」や「一般客に扮したアクターがゾンビ達に襲われる」演出は今年も健在です。
セット上の演出
前述のよう数は少ないですが、今年も設置された車の上に死体があり(アクターが演じている)、それを貪り食うゾンビや金網に一般客(アクター)が連れ込まれ、刃物で首を切られる(血に見せた水が飛び散る)というのがあります。演出内容自体は昨年と同じで今年の新作は少ない(或いはない)と思います。また今年は園内の至る所、セットや建物の頭上で爆発音と共に炎・煙が上がる演出が多様されているので、突然鳴り響く大きな音にびっくりします。
各エリアで見られる特徴的なゾンビ(演出)
「ニューヨーク・エリア」の路地(バイオハザード・ザ・リアル正面に続く通路)ではクマのぬいぐるみを抱いた少女の姉妹(?)のゾンビがいます。少女らしく可愛らしい(?)笑顔でケタケタ笑っているのが逆に凄く不気味です。「ハリウッド・エリア」の「ハリウッドドリーム・ザ・ライド」前の道路ではキャリア(ゾンビウィルス感染者)が多く、時折SWAT隊と研究者達による除染作業が行われ、消毒水をばらまきキャリア達が苦しむ様子が見られます。
なお写真は撮れませんでしたが、同じく「ハリウッド・エリア」の「スペースファンタジー・ザ・ライド」近くの道路では上記に関連してか白衣を着た「医者」のゾンビが多くいるようです。
「スペシャルゾーン」
ホラーハウス[ 「エイリアンVSプレデター」]のある、サンフランシスコからジュラシックパークエリアに向かう連絡橋付近のバックヤードが今回のホラーナイト用に開放された『スペシャルゾーン』。昼間はジュラシックパーク側から「エイリアンVSプレデター」の所までしか行けませんが、18時以降「ホラーナイト」時にはそこからニューヨーク・エリアの「バイオハザード・ザ・リアル」出口付近まで道が繋がります(一方通行なのでニューヨーク・エリア側からは入れません)。ただし、ゾンビが出没するのは「エイリアンVSプレデター」~「ニューヨーク・エリア」区間だけになり、またスペシャルゾーンとは言え元々はバックヤードですので、エリア内からはスタッフ用の通行路やJR線や駅が見えてしまったりします。
このエリアは目立たない・まだ知名度が低いためか人通りが少なく、場合によってはこのようゾンビが多数いのに人間は自分達だけという状況にもなり得る。
区間内には「ゾンビが閉じ込められた檻」、「人間が焼かれた台」(どちらも例年登場しているもの)のセットが存在。
ここには刃物を持った女ゾンビがいて、写真を撮っている自分に対して叫びながら真っ直ぐ向かってきました(本気で怖かった)。去った後も高らかに笑っていたのに背筋が寒くなりました。
また胸に鉄パイプが刺さったまま歩く、ゾンビ化した研究者もいます。
「ジュラシックパーク・エリア」も一応ストリートゾンビに設定されていますが、新アトラクション工事中で道が狭いこともあってかゾンビやセットは一切なし。「アミティ・エリア」も『ジョーズ』手前までゾンビはいますがセットはなしです。これらの様子はイベント初日9/11(金)現在のもので、例年に比べ演出はともかく内容的に物足りない気もするので、もしかしたら今後新たな演出が追加されていくのかもしれません。
今年もある、大人気ゾンビ達のダンスパフォーマンス。18時30分以降の毎時0分・30分と30分おきに行われます。音楽はマイケルジャクソンの「スリラー」のリミックスですが、昨年とアレンジが異なり変調や曲調・テンポ変化が多様され、ダンスの振り付けもヒップホップ系になっています。
また今年の特徴は、ステージ上の場所によって踊るゾンビ達の衣装や振り付けが多少異なることです。例えばニューヨーク・エリアの地球儀のステージでは囚人服を着たゾンビでブレイクダンスなどアクロバットなダンスを披露。
ハリウッド・エリア(「スペースファンタジー・ザ・ライド」側)では医者のゾンビでロボットダンスに近い動きをするなど。なので見る場所を変えて何回でも楽しめます。