今年のUSJ「ハロウィーンホラーナイト」に登場する5つのメイズ(ホラーハウス)の紹介です。今年は新作が3つ(「トラウマ」を含む)で、その中の「エイリアンVSプレデター」と「エルム街の悪夢」はアメリカ『ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド』や『フロリダ』で過去何回か開催している物の、日本初登場になります。ただし、それぞれ海外版とは構成が異なる、日本オリジナルの作りになっているようです(仕掛けや造形自体は参考にしたと思われる箇所がいくつかあります)。
2004年公開のハリウッドが生んだ2大クリーチャーが夢の共演を果たしたことで話題となった「エイリアンVSプレデター」をモチーフにしたホラーハウス。ただし映画は地下遺跡が舞台であったのに対し本アトラクションはエイリアンの研究施設になっています。また雰囲気的には2作目『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』の方が近いかもです。
サンフランシスコからジュラシックパークエリアに向かう連絡橋付近のバックヤードが今回用に開放されており、しばらく道沿いを進むとホラーハウス用の小屋が見えます。
○「エイリアンVSプレデター」 地球外生命体、かつて地球に文明をもたらした宇宙から来た高等生物「プレデター」、自らを繁殖するためにその星の生命を見境なく襲う「エイリアン」。エイリアンはここ「地球」での侵略活動を始め、それを阻止すべくプレデターが派遣され両者の壮絶な闘いが始まり、そして人類はただその争いに巻き込まれていきます。
研究所内に入るとエイリアンやプレデターのサンプルのような物が安置されている場所があり、その先ではエイリアンと闘うプレデター、そしてその両者に対抗するマシンガン持った兵士の三つ巴の争いが繰り広げられてます。
その先でも兵士を襲うプレデター、壁に叩きつけられたエイリアンの残骸で緑色の液体(エイリアンの体液)がこびりつく通路、エイリアンの卵が産み付けられた場所があります。エイリアンは道中壁の中から、場所によっては頭上からや一部滝のよう水が流れる場所があって、その中から(当然出てきた反動で水がかかる)など神出鬼没です。
プレデターも同じように突然出てくる所もあり、中には映画のように(映像上で)プレデターの姿が消えていき、いなくなったと思ったら(アクター演じるプレデターが)突然姿を現す場面も。
最後のシーンでは4~5mはあろうな巨大エイリアン(エイリアン・クイーン?)とプレデターの迫力ある戦闘シーンが見れます。
スーツアクターによるプレデターとエイリアンはかなりの迫力で、激しい演出も相まって臨場感溢れる体験をできるでしょう。元がSF映画メインということもあってお化け屋敷的な恐怖は少ないので、そういうのが苦手な人でも割りと安心して楽しめるかもしれないです。
「ジェイソン」と並んで2大ハリウッドモンスターと言われる殺人鬼「フレディ」が登場する往年の名作ホラー映画。場所は「ロンバーズ・ダイニング」と昨年まで「ジェイソンのブラッド・ダイナー」が開催されていた場所で実施。8人程度のグループで行動し布切れで作られたロープを持つなどジェイソンと同じシステムが取られてますが、中の構成や演出は全く別の新作ホラーハウスです。
○「エルム街の悪夢」 人々の夢の中に登場し、殺戮を繰り広げる悪魔の殺人鬼「フレディ」。夢の中でフレディに殺されれば現実の肉体も傷がつき死んでしまう。ここは「ナンシーという少女(※映画1作目の主人公と同じ名前ですが同一人物の設定かは不明)の夢の中」。彼女を救うため、家の奥の部屋で眠っているナンシーに「声を掛けて起こしてくる」のがあなた達の使命だ。中に入ると最初リビングルームを通り、その先ではカーテンにフレディの鉄爪の影が映り、次の瞬間そのカーテンから爪で引き裂かれた女性(アクター)が。その先は狭い通路が続き、所々でフレディが容赦なく襲いかかります。タイミング次第ではその狭い通路を後ろから追いかけられることも。
フレディは後期シリーズによっては(2003年の「フレディVSジェイソン」など)殺人鬼ながら「ブラックジョークを口にし、残虐ながらもコミカルな殺害方法を見せる」お茶目な性格な事もありましたが、本アトラクションのフレディは映画1作目などと同様冷酷な性格で、「Whom will I kill?(誰を殺してやろうか)」、「You are NEXT!(次はお前だ!) Hahahahaha・・・」等と低く凄みのある声で喋ります。
右はゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」に出てくるキャラクター『白坂小梅』。彼女の衣装はフレディの服をモチーフにしている、らしい。続いてのシャワールームでは洗面台の鏡の中から、そしてバスタブの中からフレディが出没、その先には「教会」があり、たくさんある(人形の)参列者の中にフレディが混じって潜んでいる、そこを抜けると病院→狭い路地があり、そこでは先の方からフレディがゆっくり歩いてきたと思ったら突然すぐ近くまで来ているなど、意表を突く脅かしをします。
今回は映像による演出も多様されており、例えば壁一面に映像で鍵爪による引っ掻き傷が広がり、傷の終点でアクター飛び出すなど、映像に合わせたアクターの演出もあります。
終盤には金網の上で仰向けに倒れている人間の下にフレディがおり、下から鉄爪で内臓を引きずり出す(被害者の人間もアクターで、苦しむ様子がリアルに演技される)というグロテスクな場面、そして最後は少女「ナンシー」の部屋ですが、そこでも予想外の所からフレディは襲ってきます。
最後はロープを返却して出口に向かいますが、「ジェイソン」の時のように最後まで油断しない方が良いかも・・・。
正当派ホラーハウスという感じで、暗く狭い通路を進むときのじわじわ来る恐怖感とフレディが出るときの迫力ある脅かしで非常にメリハリの効いた構成になっています。脅かし方もうまく、ジェイソン以上に意表を突く演出です。 大柄だったジェイソンと比べてフレディは細身であり、その分お客さんのギリギリまで近寄ってくるのがまた怖いです。間近で見るフレディの火傷の顔、鉄爪もまた迫力があります。
昨年の続編になっており、殺人鬼が宿った人形「チャッキー」が起こした殺戮事件の後、玩具屋・工場は閉鎖され廃墟となった設定になっています。そのため前作のセットが埃や煤で汚れており、入る前に出てくるのはここを寝床にしているという「浮浪者」で、上記内容の噂話を語り「チャッキーはまだ生きてるぞ」と警告してきます。
ルートは同じで脅かしの演出も基本的に前回のをそのまま流用していますが、今回から登場した造形物やチャッキーの出現場所も変更箇所があり、特に最後の部屋の演出は大きく変わっているので新鮮な気持ちで楽しめるかも。
以下反転:
最後の部屋では、突然電気が消え真っ暗になったところ、横にはチェーンソーを持ったガスマスクの作業員がおり、後ろからチェーンソー片手に人に馬乗りになっているチャッキーが向かってくる。 |