お台場「デックス東京ビーチ」内にあるお化け屋敷「台場怪奇学校」が、7/11(土)よりホラーゲーム『コープスパーティー』とコラボしたバージョンになって営業しております(イベントの正式なタイトルは「台場怪奇学校 ~死逢せ(しあわせ)のサチコさん~」)。
本イベントは7/30(木)に発売される3DS版『コープスパーティー』(2010年に発売されたPSP版のリメイク)の5大コラボの内の1つで、ゲームと同じ廃校が舞台である台場怪奇学校を作中の「天神小学校」として演出するというものです。ゲームに出演されている声優さんによる撮り下ろしボイスの実装や、「PSP版のゲームをプレイしOVA版も見た」という製作者により細部にまでこだわった演出の数々で、ゲームの雰囲気をそのまま体験できるようになっています。
お化け屋敷受付の右側には8/1(土)より公開される映画版の撮影で使用した本物の衣装が展示、受付の向い側ではサイン入り脚本と同じく撮影で使われた上履きがケース内で展示されています。
なお展示物やお化け屋敷付近に映画版のポスターが貼ってありますが、今回のコラボは上記のようあくまでゲーム版のコラボであるため、映画版の要素はないようです。
お化け屋敷に入る前、安全祈願をこめてネットで聞いてきた(※)という「しあわせのサチコさん」というおまじないをすることに。ゲームをやったことがある方なら、それをすることがどんな意味かわかるとは思いますが・・・。
※2010年のPSP版ゲーム発売に合わせ、登場人物のブログを実際に再現したもの(当然中身はフィクションである)。現在も公開されており閲覧可能。お化け屋敷の中に入ると、まずは"通常と同じように"最初の理科室で説明用の映像を見ます。映像は最初いつものと同じ内容ですが、途中内容が乱れモニターに謎の少女の霊が。理科室内は地震のような揺れが起きる。
揺れが収まると、教室内にゲームのキャラクターの声が聞こえる(※)。「ここは30年前に児童連続誘拐殺人事件が起き、悪霊が棲みつく呪われた場所"天神小学校"」だと。入る前にやったおまじない「しあわせのサチコさん」、それこそが天神小学校へ引きずられる呪いの儀式であり、それによって参加者は天神小学校へ入り込んでしまったのです。
※キャラクターはランダムで変わり、「中嶋直美」(佐藤利奈)、「篠崎あゆみ」(今井麻美)、「持田哲志」(下野紘)の3種類あるらしい。こうして天神小学校から脱出を目指すわけですが、この時中ではゲームの音楽(確かメインBGM)が流れ、気分はまさにゲームの主人公。また教室の至る所にゲーム本編(主に最初のチャプター1)で出てきた造形物・掲示物が並び、ロウソク、そして「壁に叩きつけられて死んでいる斬殺死体」などゲームを象徴するオブジェクト達が出てきます。中の様子はこちらの記事も参考に。
中で出てくるお化けですが、(上記リンク先にある)赤い服の少女の霊「サチコ」が出てきた(と思う。実際は暗くて良く確認できなかった)他、「子供を斬殺していると思われる犯人の声」や「舌を返せと言ってくる子供の声」など、これもゲーム内容に沿ったものになっています。
感想
台場怪奇学校の雰囲気がまさにゲームの舞台「天神小学校」にぴったりの他、上記のようお化け屋敷製作者の並々ならぬゲーム再現への情熱によって、雰囲気や演出はゲームとほぼ同じと言って良いかと思います。台場怪奇学校独自の脅かし演出「SAITO∞REAL方式」も、音と雰囲気で恐怖演出を行うコープスパーティーと合っており、物凄い相乗効果を生み出しているでしょう。ただ一般的な「コラボを感じさせる」ものが最初のおまじないと映像中の音声ぐらいなので、ゲームをやっていない人やただなんとなくコープスパーティーを知っているくらいの知識だと、あまり再現度を実感しにくいというのはあるかもしれないですね。良くも悪くもファン向けと言ったところでしょうか。
期間は8/11(火)までとお盆前に終わってしまうので注意。期間中ちょっとずつ演出を変えていく(?)他、受付で貰えるポストカードも8月よりデザインが変わるようです。