今年の夏もUSJにて「バイオハザード」をモチーフにした本格ガンシューティングサバイバルアトラクション、『バイオハザード・ザ・リアル』が開催されます。
今回最大の新要素は『サバイバルゴーグル(プロジェクションゴーグル)』という特殊ゴーグルを通して実際に見る風景と、CG映像が巧みに合成され迫力のある体験ができる」演出。そして使用武器として「マシンガン」が使える(ただし使えるのは後半のワンシーンのみ)、前作にはない豪快な射撃ができます。キャッチコピーもそれに合わせて「生き延びたければ、ぶっ放せ」と大胆なものに。
なお開催期間は7/3(金)~11/8(日)までで、今年も「ハロウィーンホラーナイト」を跨いで開催するようです(おそらく今年のホラーナイトは9/11(金)から)。
会場・体験方法
会場は例年と同じで、上記画像のニューヨークエリアにある「パレスシアター」。今年も整理券方式です。1階部分及び2階への階段部分が待ち列で、2階の「ガンショップ」前で下記の武器を渡されます。使用アイテム「銃とサバイバルゴーグル」
こちらが今回の重要アイテム「サバイバルゴーグル」。ホッケーマスクのように、後ろでバンドで止めて固定。若干重く頭が締め付けられる感じがしますが、外れにくくそれ程不快感はないです。ゴーグルと同時に最初渡される武器は「ハンドガン」(「1」の時とは別のものかも)。ずっしりと重く撃つと衝撃(ブローバック)する機能も。
ゴーグルは(実際の風景を通して)映像が映るようになっており、「残り弾丸数」や「ライフゲージ」(今回は「感染度合い」ではない)などの自分のパラメーターが表示され、そして中央に標準が出ます。
※画像はUSJ公式のPVより。開発中のものなので実際のゲームと若干レイアウトは違う。
ゴーグル映像の標準にゾンビが近づくと、標準が小さく赤く表示されます。その状態で撃つと血飛沫のエフェクトが入り、「ゾンビを撃退した」様子がリアリティに演出されるのです。
ただ、実際は映像の映る範囲が狭く解像度もやや粗くて血飛沫もワンパターンなので、上記画像のような感じにはならず「目で見える範囲のほんの一部分で起こるおまけ程度の演出」という印象。感想にも書きますが、上記画像並の迫力だったら本当に凄かったと思います。またゴーグル脇にはスピーカーもあり、銃を撃つと同時に銃声が聞こえます。映像よりこちらの音声演出の方が「リアル」だったかも。
アトラクション内容
流れとしては基本的に「2」と同じように隊員の先導で進んで行きます(コースや造形物の配置は「2」と若干異なります)。流れは「2」だけど武器がハンドガンなんで、プレイの感覚としては「1」に近いかな。ハンドガンの銃弾数は「30発」ですが途中さらに30発補充する機会があるので、今回も多少多めに撃っても大丈夫です。
最初の部屋で隊員から作戦内容を聞いた後、ラクーンシティの中へ。
以下反転:
最初のエリアではゾンビ1体を撃退したら、後ろからリッカーが3体も現れ、床を這いつくばって襲ってくるという、いきなりハードな展開。
最初のシーンでちょっとびっくりするような事が起こります。前作までには考えられなかった展開なので、前作プレイ経験がある方の方がより驚くかも。 |
最初のエリアではゾンビ1体を撃退したら、後ろからリッカーが3体も現れ、床を這いつくばって襲ってくるという、いきなりハードな展開。
その先も負傷・感染しゾンビかしたアンブレラ社隊員や警察官、街の人など様々なゾンビが襲ってきます。また今回はちょっとの間ですが、隊員の先導なくゲスト自身が自ら進んでいかなくてはならないエリアもあります。
ライフゲージが減らないように最後まで進むのが目的ですが、今回ライフが減少する条件が従来のよう「ゾンビに近づかれる」だけなのか、上記の「ゴーグルの標準に合わせてゾンビを撃つ」のが関係してくるのかはわかりません。
途中には銃弾を補充する「弾丸」やライフを回復する「救急スプレー」、「グリーンハーブ」なども。後者2つのアイテムでライフはかなり回復できるので、「1」のようライフ減少を極端に気にする必要はないかも。今回もゾンビ(を演じるアクター)は凄い迫力(演技力)です。
ゲーム中盤、警察署前では「証拠隠滅としてゲスト達を抹殺しようとするアンブレラ社戦闘員」(これまでのバイオハザード・ザ・リアルではなかった展開)、そして上記画像の「ネメシス」も登場し、迫力の戦闘シーンが展開されます。
終盤の舞台は「研究室」。ここでは武器は持ち込めない(というセキュリティ装置があるという設定)ため、ハンドガンはここで返却することになります。研究室内ではワクチンを探しますが、バイオハザード・ザ・リアル史上初めて武器なしでの行動です。
研究室奥、最後のエリアではいよいよ「マシンガン」を使っての戦闘。置いてあるマシンガン(紐で固定されているので持ち出せない)を使い、大量のゾンビ達と「ネメシス」に向かい"ぶっ放し"ます。マシンガンの振動とフラッシュ等による激しい特殊効果で大迫力の展開。
この時、ゴーグル上では敵のライフゲージと思われる物が表示。これを時間内に減らせばクリア、かもしれませんが大抵はどう頑張っても減らせず終わってしまいます。マシンガンでゾンビを退けたら、脱出のため出口へ。その先に待ち受けているものとは・・・。
以下反転:
今回も「生存(クリア)率は限りなくゼロ」ということでクリアはかなり難しいのですが、前作・前々作と同じく何をどうすればクリアになるのかは全然わかりません。
最後はネメシスが目の前に現れ、マシンガンで攻撃。エアーによる凄まじい風が吹き荒れ、最後は研究所が大爆発。お馴染みの「You Are Dead」の文字が表示されてアトラクションが終了です。 |
今回も「生存(クリア)率は限りなくゼロ」ということでクリアはかなり難しいのですが、前作・前々作と同じく何をどうすればクリアになるのかは全然わかりません。
感想
今年は「サバイバルゴーグル」による映像演出で「フィクションの世界であった"ゾンビを撃ち血飛沫等のリアクションを実体験する」というのが最大の魅力と宣伝されていましたが、前述のようそれがいまいちパッとしない(と私は思った)ので、凄く変わった・迫力が増したという印象はないです。むしろ別にいらないんじゃないかなと思うくらい。ただ、隊員(スタッフ)によるスムーズな誘導や全体の構成、最後にマシンガンによる射撃を体験など基本的な作り自体、「1」と「2」に比べてもとても良くなっており、造形物やアクターのパフォーマンス等の演出については素晴らしい内容です。
なので総合的な評価としては過去最高と思います。あとは例え難しいとしても「成功条件を明確に」してくれれば言うことないんですけどね。前作も一応成功者は出たけど条件はわからなかった(結局運営側の「さじ加減」でこちら側でできることなしとまで言われている)、今回もはっきり言ってクリアするのに何をしたら良いのかわかりません。
むしろクリアとかは考えずに演出面を楽しむだけなのが、このアトラクションの正しい遊び方なのかもしれませんね。