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ここ数年で爆発的に存在感を増してきた「リアル脱出ゲーム」、その代表的な製作会社である『SCRAP(スクラップ)』、そして数々の名作お化け屋敷を生み出している製作会社『オフィスバーン』。この2社がタッグを組んだ「お化け屋敷要素の中で謎解きをするリアル脱出ゲーム」が今年6/24(水)~8/30(日)の期間中公演されます。
※公式サイトには8/31(月)までと書いてありますが、毎週月曜が定休日なので8/31(月)も休業(これ自体は公式サイトには書いてありますが・・・)、よって実質8/30(日)までなので注意。
スクラップとオフィスバーンのタッグは今回が初めてではなくこれまで何度かあります(今回は3回目くらいかな?)が、今回もスクラップの上質な謎解き問題に加えオフィスバーンの華麗なる脅かし・恐怖演出が楽しめる、2つの要素が見事にマッチしたイベントになっています。
なお、昨年オフィスバーン製作のお化け屋敷は「恐怖のかくれんぼ屋敷」という作品でしたが、今作とはタイトルが似ていてテーマの「かくれんぼ」は同じものの、内容的には関係はありません。
会場
会場は「アジトオブスクラップ浅草」。東京近郊を中心に展開されている、スクラップの常設謎解きゲーム会場である「アジトオブスクラップ」の一つで、ここは今年6/24(水)にオープンしました(つまりこのイベントは本施設のこけら落しでもある)。位置的には浅草の中心ではなく反対側の吾妻橋の方、東武線・銀座線の近くの「吾妻橋」を渡った先の裏路地にあります。
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アジトオブスクラップは、このよう閑静な住宅地にとけこむようにひっそりとたたずんでいます。イベントのストーリー・設定も、この閑静な住宅地「吾妻橋」にある『幽霊屋敷と噂される曰くつきの廃墟』に纏わる怪奇ストーリーです。
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ストーリー
平成10年6月、閑静な住宅地である吾妻橋地区で、子供の轢き逃げ事件があった。目撃者によると子供は何かを叫びながら家から車道に飛び出し、車に轢かれたという。だが轢かれて道に倒れていたはずの子供は忽然と姿を消した。この摩訶不思議な事件が、これから起こる悲劇の始まりだった。それ以来、この地区では失踪事件が頻発するようになった。一度に失踪する人数は決まって6人、最初の事件から15年以上経った今でも未だ解決の糸口すら見つけられていない。住人の噂では、失踪事件が起きる時は決まってある廃墟の家から「子供のかくれんぼする時の声」が聞こえるという。その家こそ、かつて車に轢かれた子供が住んでいた家である。この2つの事件は何か関係があるのだろうか・・・。
事件の捜査員である「あなた」(参加者)は、その家に潜入し調査を開始する。真相を暴くことは、そして生きてこの家から出ることはできるのだろうか・・・?
参加システム
イベントの参加は前売り(予約)制で、公式ページ及びイープラスから申し込みます。公演は11時~21時の間の1時間毎、一度に参加する人数は6人までです。基本的に一緒に参加するメンバー全員で協力して、脱出までの謎解きにチャレンジします。一度の参加人数が少ない事もあって、現時点で参加枠が結構埋まっており特に土日は満員が目立ってますが、平日の夜であればまだ余裕がありそうです。
ゲームの制限時間は「30分」(イベント自体は前説明などを含め1時間弱かかる)、ただし時間内に謎が解けなかった(脱出できなかった)場合、1人800円の追加料金で10分延長ができます。その際はヒントも貰えるので脱出のチャンスが一気に近づくかも。
成功率は延長なしでは10%程度、延長ありで30%程度の想定とのことです。スタッフ曰く実際のところは開始3日で、他のアジトオブスクラップの脱出ゲームに比べて成功率は高めな方。ただし、延長なしでの成功者はまだ1~2組ぐらいしかでていないらしい。 ちなみに自分達は、延長ありで時間ギリギリでしたが成功することができました。
ゲームの流れ(※謎解き自体のネタバレなし)
1階から建物内に入ると階段があり、上がった先の2階と3階が本ゲームの会場(1階自体は別のゲーム会場)で、最終的には入ってきた1階の扉の鍵を入手し建物から脱出できれば成功となります。2階の部屋に入った時点でゲーム開始、建物内には鍵のかかった部屋など最初は入れない部屋もあり、そこに行くための鍵等の入手、そして出る(出口の鍵を手に入れる)ための方法を知るために謎を解いていきます。
スクラップを始めこの手の謎解きゲームでは「まず何をしたらいいのか」が分からず慣れていないと最初行動し辛いというのがありますが、本作の場合最初何も指示が与えられず行動すべきことそのものを(経験とカンで?)見つけていかなくてはいけないところがやや難しい部分です。
ある程度謎解きを進めていくと、アクター演じる「お化け」が出現する演出があります。詳しくは言えませんが、お化けの気配を感じながらじっとその場で耐えなくてはならず、ホラー映画みたいでリアルな演出、つまり相当怖いです。建物自体の「生活感がある廃墟」の造形演出もさながら、後半では人間の死体がある中探し物をしなくては行けなかったり、場所によってはアクターが飛び出して脅かしてくる所もある、勇気を持って捜査・謎解きをしなくてはいけません。
感想
前述のようお化け屋敷と脱出ゲーム、二つの要素が見事にマッチし、映画の主人公のように恐怖と隣合わせの中を謎を解く、スリルある謎解きが楽しめます。お化け屋敷要素も、脅かし方は巧妙ですが、恐怖演出自体は普通のお化け屋敷に比べると控えめなので、怖いのが苦手な方もある程度は安心して参加できると思います(暗い所、死体等の描写が全然駄目な場合はさすがに厳しいですが)。謎解き自体も、やる方法さえ閃ければ恐らく(スクラップのイベントとしては)簡単な方だと思います。8/30(日)まで開催、まだ期間後半には空きに余裕があるみたいなので、是非参加してみてください。