スペースワールドに1994年にオープンし、現在も日本を代表する大規模コースター「タイタン」が3/20(金)に新型の車両にモデルチェンジし、『タイタンMAX』としてリニューアルオープンしました。車両が変わったことで全くと言って良いほど乗車感覚が異なり、まるで別物のコースターとなっています。なお、タイトルのMAXは「音楽(Music)を聞きながら空中(Air)をかけ(X)抜ける最高(MAX)」という意味でMAXとのことです。
・コースター「タイタン」とは アメリカの遊園地「シダーポイント」にある『マグナムXL-200』というコースターを、日本向けにカスタマイズしたもので、同コースターの兄弟機に当たるコースターです。(タイタンMAXになる前の)車両やコース展開はほぼ同じ(後半はちょっと違う)で、スペックは『マグナムXL-200』の「高さ62.5m、最高速度116km/h」(当時世界一)よりやや劣りますがそれでも「高さ60m、最高速度115km/h」は1994年当時破格のスペックであり、1996年の『FUJIYAMA』(「高さ79m、最高速度130km/h」)に抜かれるまで国内一スペックのコースターでした。
オープン日
3/20(金)、オープン初日に早速九州まで飛んだミーハーmr_themepark。平日ではありましたが春休みに入っていると思われる学生を中心に園内結構な混雑。「タイタンMAX」は10時開園と同時にオープン、初日ということでプラットホーム上でオープニングセレモニーが行われ、テレビの取材も来てきました。受付~プラットホーム
スペースワールドのコースターはどれも、「プラットホーム前でチケット確認をした、好きな座席毎に並ぶ」という、海外の遊園地では一般的であるが国内では珍しい方式をとっています。順番に席を指定されないので(待てば)好きな座席を選べる利点は大きいですが、その反面一番前や後ろの座席など人気が高い座席には順番が来るまで30分以上(告知されている待ち時間より)さらにかかることもあります。新しい車両何よりの特徴は、この剥き出しの座席。前の方も開放的ですが横のガードもないので、特に後半半径の小さいループ旋回が多いこのコースターでは凄まじい効果を発揮します。
1車両4人乗りの座席は、後ろの席だと足が着きますが、前の席だと若干浮きます。すなわち前の席の方が怖いです。
なお、形や後述のオーディオ機能からUSJの「ハリウッドドリーム・ザ・ライド」やナガシマスパーランドの「スチールドラゴン2000」と同じB&M社製の車両と思われる方が多いようですが、これは「S&S社」及び三精テクノロジーズ社製の車両で、海外では同社の同じ構造の車両(単車両コースター)が多く活躍しているようです。
「GO TO THE SPACE WORLD」竹内浩明(スペースワールドのメインテーマソング) 「大好き!ありがとう」すぺわの!(同園のスタッフで構成された、園内発のアイドル) 「999」Charisma.com 「Flying high」ミサイルイノベーション 「STOP!密猟」HAMBURGER BOYS5曲中2曲がスペースワールドのオリジナルソングで、他の3曲もメジャーデビューソングとは言えややマイナー(と思う)の曲のため、あまり耳馴染みのない曲の収録となっています(曲は園内でのアンケートで決定したらしい)。なので正直このオーディオ機能は微妙です。なお、走行中でもボタンを押せばその度曲が変更でき、ボタンを押さなければ音楽なしで乗ることも可能です。
現在のところ、車両によってはボタンを押しても曲がかからない、曲が途中で止まってしまうといった不具合がちらほら出ているようです。
出発までの演出
リニューアル前の「タイタンV」とはプラットホームに流れる音楽や演出が変わりました。ゲートが開くときにスタッフ「ミュージックスキャン」と言い、プラットホームにはロックミュージック風の曲が流れます。前半の直線60mファーストドロップとセカンドドロップの2連続。ここは剥き出しの車両ゆえ凄いスピード感と風圧を感じます。特に一番先頭では他の席と比べ物にならないくらい爽快感が強く、「サンダードルフィン」や「スチールドラゴン2000」みたいな爽快感です。後ろの座席は引っ張られることによる加速が凄まじく、かなりのスピードを感じます。
後半のループ旋回。こちらでは横揺れが激しく座席横のガードがない分左右に揺られる、いや吹き飛ばされるような感覚。前半でも十分激しいですが後ろはスピードが増す分いくらなんでも激しすぎる感じです。最後の小キャメルバックはそれほど印象はないかな。
このコースターの特等席は、やはり一番先頭車両でしょう。視界が開けるだけでコースターの魅力が段違いです。ただ人気も一番の座席のため前述のようかなり待つことがありますが、それに見合う価値はあります。でも、後ろの座席の引っ張られてスピードが上がり放り出されるよう振り回されるのも捨てがたいです。
感想
やはりこのタイプの爽快系車両になったことで、コースターの感覚がまるで変わっています。体ごと空に舞っている感覚です。ただ、元々激しめのコースゆえこのコースターに関しては『ハリウッドドリーム・ザ・ライド』や『スチールドラゴン2000』のよう「爽快に優雅に空を飛ぶ」というよりは「戦闘機のように激しく空中を舞う」イメージなので、根本的にコースターのタイプが違い前者のような「快適」になったと思っているとギャップがあるかも。体への負担はむしろこの新車両の方が強いかもしれません。オープン仕立てということと、この日は1車両しかなく座席数も少なくなったので非常に効率が悪く、終日50分程度の待ち時間でした。ただ予備車両らしきものが見当たらなかったので、もしかしたら今後休日でも1車両で運行かもしれないですね。
優先券では「プラットホーム下の待ち列」をパスすることができ、プラットホーム上の座席毎の列は普通に並ぶ必要があります。
昨年11月から今年4/5(日)まで夜間イルミネーション営業を実施。スペースワールドでもイルミネーションはかなり大きい集客要素になっているようです。今年度は「ワールドイルミネーション」として世界各国の風景をイルミで再現しています。まぁ言ってしまうとそんなに印象に残るものでもなかったのですが・・・。
アトラクションは観覧車とコースター「ヴィーナスGP(グランプリ)」が『ルミナス・ヴィーナス』として夜間も運行。車両にLEDを搭載しループ部分では画像右のようコースター通過に合わせてレールが光り輝きます。
他のアトラクションは18時~18時半で受付終了ですが、「タイタンMAX」は19時半まで運行しています(3/20現在)。なので4/5(日)までは夜間のタイタンMAXを体験できるチャンスです。