ユニバーサル・スタジオ・シンガポール「ハロウィーンホラーナイト4」にて営業している4つのホラーハウス(お化け屋敷)と1つのショーアトラクションの紹介です。シンガポールにおいては日本やアメリカで実施している「有名ホラー映画とのコラボ」はなく、題材全てオリジナルになります。
地球に潜伏しているエイリアンの研究所を舞台にしたお化け屋敷。ウォーターワールド内の空きエリアに設置されており、待ち列はウォーターワールドステージ内に作られています。
怪しい研究所内を進んでいくと、SF映画そのものの爬虫類のような奇妙な外見のエイリアンが各所で襲いかかってきます。中には解剖され内蔵が剥き出しになっている人間や上記画像のようエイリアンの卵が無数に生み付けられている所、エイリアンが入った透明なカプセルの中を進む所などがあります(お約束ですが、カプセル内のエイリアンはこちらに飛び出してくる)。
上記のよう描写は非常にグロテスクで、またエイリアンの脅かしもすぐ近くまで迫り、鉄の棒を叩き地面に叩き付ける。人間(やられ役のアクター)を目の前で押し倒し、上に投げ飛ばすなど豪快なパフォーマンスを行います。日本USJでは今年「チャッキーのホラーファクトリー」がグロテスクな描写で話題になりましたが、それを遙かに上回る演出です。
館内では上記画像右のシーンで写真撮影があり、出口で購入する事も可能(1枚10ドル(約900円))。
なお、私mr_themeparkは開場と同時にこのお化け屋敷向かった結果、他の客が誰もまだ来ず本来複数人で進むこのお化け屋敷を「一人で進んだ」という珍事が起こりました。只でさえ怖いこのアトラクション、一人で進むとその怖さは何倍にもなります。貴重な体験でしたがちょっと後悔しました。
軍隊の兵舎(キャンプ地)が舞台で、タイトルの「MATI」とはマレー語で「死」という意味、つまりただの軍隊ではなく死んだ軍人達のキャンプ地を進むお化け屋敷です。「ジュラシックパーク・ラピッド・アドベンチャ-」の近くにあり、こちらも待ち列はジュラシックパーク内を利用。
鬼軍曹、本当に鬼の顔になっている軍曹の中銃が保管されている備品室、救護室には負傷し肉が裂け骨が剥き出しになっている兵士がいて、調理場では人間の内臓を鍋で炒めている・・・。そんな身の毛もよだつ場面を進まなくてはなりません。最後は本物の煙幕弾で視界の悪い道を進みます。
廃校となった中国人学校を進むお化け屋敷で、タイトルの「ジン」とはかつてここでいじめを苦に首吊り自殺をした女生徒(?)、その霊が彷徨う学校で訪れた人はジンに「自分をいじめた生徒」だと勘違いされて襲われるというストーリーです。
学校の中は恐ろしく朽ち果てており、あちらこちらから生徒や先生の霊が現れます。実験室では生徒の霊が薬品の実験をしてカラフルな火花(炎色反応)を散らしてきたり体育用具室では男子生徒がテニスボールをこちらに飛ばしてきたりと脅かし方が多彩でユニークです。一方で汚物や蛆虫だらけのトイレを進むなど気色の悪い描写もあります。
後半は「ジン」と思われる女生徒の霊が出てきて、階段の上でこちらをじっと睨んできます(わっと脅かされるより怖いです)。最後の教室では彼女の仕業なのか、別の人が首を吊られて死んでおりその付近にジンがいて満足げな表情で立っています。
偏向グラスによる立体錯視を駆使したお化け屋敷。タイトルの「3-DMENTIA」は「3D(立体)」と「DEMENTIA(※幻覚)」を合わせた造語かと思います。※「dementia」本来の意味は「痴呆」なのですが、ここでは意訳をしました。
悪魔の道化師(ピエロ)「ジャック」によるサーカスが舞台で、入る前に紙製の偏向グラスをかけます。これにより内部の装飾及び出てくるピエロに描かれた蛍光塗料が立体的に浮かび上がり、摩訶不思議な光景が広がります
立体映像の錯視自体はテーマパークではありきたりというか対したことはないのですが、ホラーハウスでこれをやられると怖さ倍増です。只でさえ不気味なピエロが目の前に突然現れるだけでも怖いのに、錯視による効果もあってわけが分からなくなります。
サーカス内にはゴムボールが敷き詰められた通路(カラフルなボールなのでこれも浮かび上がってくる)や壁がグルグル回るトンネル(自分自身が回っているように感じる)など錯覚を感じる場所が満載です。
以上4つが今年のユニバーサル・スタジオ・シンガポール「ハロウィーンホラーナイト4」のホラーハウスです。どれも一つ一つ特徴的で、しかもどれも描写がリアルで脅かしも激しい。日本では体験できない恐怖を体験できると思います。
またホラーハウス以外に、ハリウッドエリアのシアター(通常では「セサミストリート」のショーを開催)にて、ホラーナイト時だけの特別ショーアトラクションがあります。
「JACK's NIGHTMARE CIRCUS」(ジャックのナイトメアサーカス)
上記のホラーハウス「JACK's 3-DMENTIA」と世界観を共有しており、悪魔のピエロ「ジャック」率いるサーカス団による華麗なショーステージです。ショー時間は40分にも及び、ダンスや宙返り等のアクロバット、軟体芸など様々なパフォーマンスが繰り広げられます。
目玉は小さい円形ステージでローラースケートによるアクロバット、そして謎の怪人(?)による超人芸技。
ちょっと気持ち悪いので画像には載せませんでしたが「針金を鼻から口に通す」、「釣針を舌に刺して、その針の先についている鉄球を振り回す」、そして上記画像のよう「剣を飲み込んでその状態で火の付いた松明をジャグリング」、「口にリンゴをくわえ、それをチェーンソーで切る」など人間離れした技の数々を披露します。
しかし、ジャックは気にくわなかったのか最後怪人を処刑。怪人を「箱に入れて鉄板を差して真っ二つにし、下半身の箱だけ動かす」というよくあるマジックですが、下半身の箱を動かした瞬間"血と内臓が飛び出す"という非常にグロテスクな演出になっています。
パフォーマンスだけでなく個性的なキャラクターも特徴で、下記画像にあるよう筋肉質な体型なのに仕草や身に付ける衣装が女性っぽい、いわゆる「お姉系」の言動をする団員や、そして何よりこのサーカスの看板娘(と思われる)「アリス」のような少女が可愛い。自分がシンガポールに来て一番気に入ったキャラクターで、新たな属性に目覚めそうです(?)。
このショーは是非現地にて実際にご覧になって頂きたいですが、さすがにシンガポールまでは行けないという方のために、YouTubeにてショーのほぼ全編を撮影した動画が投稿されてましたので、そちらをご覧になっても雰囲気を堪能できると思います。
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールの「ハロウィーンホラーナイト」はあと10/31(金)と11/1(土)の2日間。この期間にシンガポールにご旅行の予定のある方は是非とも遊びに行ってみてください。