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「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)のアトラクション②」

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「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」のアトラクション紹介第2弾です。パークの2大目玉アトラクション「トランスフォーマー」と「リベンジ・オブ・ザ・マミー」を紹介します。


「トランスフォーマー・ザ・ライド アルティメット3-Dバトル」

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「トランスフォーマー」シリーズは日本のアニメ作品を始めいくつか出ていますが、こちらは主に2007年から始まったハリウッド映画シリーズを元に製作されたアトラクション。2011年5月にここユニバーサル・スタジオ・シンガポールで最初にオープンし、その後2012年にハリウッド、2013年にフロリダでも導入されています(内容は3箇所とも同一)。パーク一番人気のアトラクションで、待ち時間は平均で50分、ピークでは90分以上になること(USSで1時間程度の待ち時間は破格の長さです)。

このアトラクションはUSJにもある「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン」と同様のシステムを使った、ライドと3D映像を融合させたアトラクション。というより「スパイダーマン」アトラクションの第2弾として開発されたもので、水がかかったりライドの上で爆発が起こる(本物の炎は出ない)、トランスフォーマーに引っ張られて空を舞う、ビル屋上から落ちるなどアトラクション中の展開も似た要素が多いです。

待ち列内ではトランスフォーマーについての映像資料や、アトラクションのストーリーとなる「悪のトランスフォーマー軍団ディセプティコンが資料カプセル?を盗もうと研究所を襲撃している」と伝えるニュースが流れています。
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乗り込むライドはこちら。トランスフォーマーに乗り込むという設定のため、車体にイラストが異なる以外はスパイダーマンと全く同じライドです。ちなみにプラットホームはワンレーンのみ。
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アトラクションは最初上記の研究所に駆け付け資料カプセルを奪還、その後悪のトランスフォーマー「メガトロン」の襲撃を避けてニューヨークの街を飛び回ります。ノコギリ型の武器が目の前まで迫ってきたり街を激走しながら的の攻撃を避けたり、空を飛んでビルの中に突っ込んだりとスリル満点の展開。
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スパイダーマンと同型のアトラクションだけあってライドと立体映像が組合わさった迫力の体験は凄いです。ただし、映像自体はスパイダーマンより進化していると思うのですが、「映像とライドの動きのバランス」としては映像の方に重点を置いた分、メリハリという意味では劣っていると感じてしまいます。なので「スパイダーマンより進化した」と期待していくと拍子抜けしてしまうかな。映像の迫力自体は本当に凄いですけどね。


「リベンジ・オブ・ザ・マミー」

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映画「ハムナプトラ(原題:ザ・マミー)」の世界観を元にした屋内コースター。映画の古代神官のミイラ「イムホッテプ」(悪役)による呪いがテーマです。一番最初2004年にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドとフロリダにオープン(ほぼ同時期)、そして2010年ここシンガポールの開園と同時にこのアトラクションも導入されました。

待ち列は暗い遺跡の中になっており、壁画や画像右のような骸骨等不気味な空間を進む。コースターのライドは「4人×4列=16人乗り1車両」というコースターとしては珍しい車両です。
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アトラクションがスタートすると、ライドは遺跡内部を走行。コースは平坦でこの時点ではまだコースターというよりはダークライド(ディズニーシーの「インディジョーンズ」のような)感じです。しばらく進むとミイラ「イムホッテプ」が蘇り、「死者の書を手に入れ私は完全に復活と遂げる」(みたいな事を)言ってきます。

次の部屋は宝物が保管された宝物庫。再び砂でできた巨大な顔に姿を変えたイムホッテプが登場、端からはミイラが起き上がり祭壇からは炎(本物)があがります。石の扉が閉まっていき閉じ込められる寸前で脱出。
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なんとか脱出すると突き当たりの壁に。壁からは「スカラベ(昆虫)の大群」が(映像で)現れます。するとライドは突然バックし、小さくドロップします。

ドロップは再び停止。180度旋回した後、登り坂を一気に加速(坂の上は先ほどの砂のイムホッテプの口の中に飛び込む)。ここからコースターパート。暗闇を走行し時おり様々な姿に変化したイムホッテプ(が書かれたパネル)をすり抜けます。感覚的には志摩スペイン村の「闘牛コースターマタドール」に近い感じで、屋内コースターとしては凄すぎるぐらい、通常のコースターに負けないスピード感と浮き具合が楽しめます。

コースはプラットホームらしき場所で停止。だがそこにまたしてもイムホッテプが現れ、天井に炎が広がります。こちらも本物の炎です。

再びコースターパートとなりドロップや旋回を数回繰り返した後、本当のプラットホームに到着。そこの棺桶にイムホッテプは封印されたようですが、「私は何度でも蘇る」(みたいな事を)言い不敵な笑い声が響き渡ります。
ボリューム的にはやや短めですが、屋内ダークライドのとして演出は逸脱でありまた屋内コースターとしてはかなりの迫力で、両方の効果を楽しめます。ただ、コースターパートはコースター自体は良いものの演出はショボく感じるのでそれが残念と言えば残念な部分です。USSでは上記のトランスフォーマーと1位、2位を争う人気アトラクションですが回転が良いためかそれ程長い待ち時間とはならず、10分待ちが当たり前でピークでも40分待ち程度のようです。
なお、前述のようこのアトラクションはここシンガポールの他にハリウッドとフロリダにも設置されています。フロリダ版では内部の各造形物がちょっと違う他コースはシンガポール版とほぼ同じ、ハリウッド版はほぼコースターパートのみの構成みたいです。

日本USJのみ未導入、というより日本でも導入予定があったらしいのですが、当時の経営悪化で見送ったと言われています。2009年「E.T.アドベンチャー」のクローズ跡地に導入される(実際アメリカではE.T.跡地に出来ている)というのが専らの噂でしたが、結局出来たのはオリジナルのコースター「スペースファンタジー・ザ・ライド」でした。

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