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「ダークレストラン ~恐怖の晩餐会~(2014年)」  <USJ>

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昨年大好評であった「ダークレストラン(2013年)」が今年も開催されます。「暗闇で事前に知らされていない料理を食べる」(昨年は公式サイトの画像から「味や見た目が不気味な物を食べる」と一部で誤解がありましたが、今年は画像に普通の料理が描かれている)という基本的なコンセプトは変わらないものの、出てくる料理やストーリー等を含め演出は一新されており、所要時間も45分から60分とスケールアップしています(ちなみに参加費も2800円から4500円に)。

会場は現在はイベント会場となっているレストラン「ロンバーズ・ダイニング」2階で実施(昨年は通常営業をしているレストラン「彩道」で実施。なお1階では「ジェイソンのブラッドダイナー3」を営業)。

入店前

ロンバーズ・ダイニング横で受付(当日券購入 or 事前予約確認)を済ませた後、建物をぐるりと廻ってこの階段から2階のレストラン会場へ。その前にスタッフから「アイマスク」を渡されます。
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2階のレストラン内に入り、そこで映像にてストーリーを聞きます。見終わったらアイマスクを付け、レストランに案内されます(スタッフを先頭に前の人の方を持って1列で進む)。

ストーリー

ここ「ロンバーズ・ダイニング」は腕の良いシェフ達による料理で美食家や一般の方にも愛される町の名物レストランであった。しかし、ある日この町の市長がレストラン内でシェフ達によって惨殺された。しかも市長を殺害したとされるシェフ達はレストラン厨房で自ら命を絶っていた。噂では市長が料理にクレームを付けたことでシェフ達の怒りを買ったのでは、と言われている。

それ以来、このレストランには誰も近づこうとせず、閉鎖された。今日はそんな曰く付きのレストランで皆さんに当時の料理を楽しんで頂きたいと思う。ただし、一寸先も見えない暗闇の中で・・・。

「ダークレストラン」本編

レストラン内席に着いたら参加者全員が揃うまで待ちますが、この待っている間でも後ろから誰かに触られる、椅子を押される等の脅かしがあります。なので早速レストランのあちこちから悲鳴が上がっている状態に。全員揃ったら、レストランシェフの挨拶のと共に、晩餐会スタートです。
この時はまだ「アイマスクを付けているので回りが見えない」だけで、レストラン自体は「通常の明るさ」です。
食事が出る前に、司会のシェフがお客さんを指名(肩を叩かれる)しての質問があります。「どこから来たか」、「普段(あだ名で)何と呼ばれているか」、「今悲鳴をあげてみて」など。答え方によっては後々まで弄られることもあります。園内の別アトラクション「ターミネーター2:3D」の前説に類した演出で、昨年にはなかったものです。

シェフ達から改めてこのレストランに纏わる話(ストーリー)が語られる中、まずは前菜が出されます(最初に全ての料理が置いてあった昨年と違い、料理はその都度提供される)。本編中でも上記の「触られる」,「椅子を押される」,「耳元で誰かが囁く」等の脅かしがありますが、昨年は「食事のシーンと脅かしのシーン」がはっきり区別されていたのに対し、今年は「食事中でも容赦なく脅かしてきます」

前菜の後はスープと続き、最初は比較的穏やかな雰囲気で進んでいた晩餐会ですが、途中からシェフの態度が変化。「なんだか嫌々食べているようだな・・・ 私の料理が不味いというのか!」、「お前達も市長のように我々をバカにするのか!」と罵声をあげるようになり、「そこのお前、何で料理を食べないんだ!!」と参加者を指名、曖昧な返事をしたそのゲストを襲撃して席から乱暴に引きずり回すような音が聞こえます。
最初の前説と違い、さすがにこれは一般ゲストの振りをしたアクター(サクラ)だと思いますが。
そしてシェフの声がホラー映画のような遅回しの声に変化し、「アイマスクを外せ」と指示。そこに広がっているのは、真のつく暗闇です。昨年と同様に一寸先も見えない暗闇の中で、昨年と違って「殺意むき出しのシェフ」による恐怖の晩餐会が改めて始まるのです。

リスタートの後に出てくるのはメインディッシュの肉料理。ナイフとフォークで食べる暗闇ではどう考えても食べるのが困難な1品。シェフも「上手く食べられないのなら手掴みで食べろ」と言ってきます。そして最後は"ある容器"に入ったデザートです。

以下反転:
デザートは容器にたっぷり入った氷で冷やされており、氷の中に手を突っ込んで取り出す事になります。

メインディッシュ、デザートの間にシェフの心境に変化があり、あの事件の日の真相も語られます。そして全ての料理が振る舞われた後、シェフはこう言います。「この後、シェフみんなが皆さんの所へ挨拶へ行く」と・・・
暗闇の店内にフラッシュがたかれ、レストラン周辺にゾンビとなったシェフ達が徘徊している様子を見せられます。
昨年と同様、出口にて今日提供された料理が分かるサイトのQRコードが渡されます。

感想

演出方法(内容)や体験時間、昨年以上に作り込まれている設定(ストーリー)や昨年にはなかったゲスト参加型の受け答えのシーンなど、確かに前回よりはパワーアップしており、「暗闇での料理+脅かし」という独特の感覚を堪能できるのも魅力です。

ただ、反面内容がやや冗長的になっておりただでさえ暗闇にじっとしていなければならないというややストレスのある環境ながら、ダラダラと続く展開も多いので(料理のボリューム自体は昨年と同程度)テンポも悪く、これであれば昨年の方がまとまりが良くて内容的には上であったと思います。

また、前回はタブーであった「食事中の脅かし」が今年はある、つまり「食べている時に触られる、脅かされる」事もあるということで、この演出はさすがに不快でありました(一緒に体験した私の友達は終始イライラしていました)。

なので「昨年よりスケール的にはアップしていますが、質は落ちているな」というのが正直な感想です。

なお、昨年は1日2回開催ということでホラーナイト開始前にほぼ完売という状況でしたが、今年は1日4回ということもあってまだ余裕があります。当日券も販売しており自分達が参加した会も満席にはなっていないようでした(あくまでも9月中の状況です)。

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