現在開催中のUSJ「ハロウィンホラーナイト2014」で18時以降のホラーバージョンアトラクションの紹介です。今回の対象アトラクションは全5機種、その内2つが今回初登場、映画「呪怨」を題材としたものになります(他の3機種は昨年に引き続き「貞子(映画リング)」バージョン)。
映画「呪怨」について
アトラクションを楽しむための原作映画の知識。世界観(ストーリー)を簡単に説明すると、かつて夫からの壮絶な虐待(※)の末、殺された女性「佐伯伽椰子(さえき かやこ)」(下記画像左)。強い怨念を残して死んだ彼女は今は空家になっている自分の家に越してきた者、探検で忍び込んだ者など関わった人間を次々に呪い殺していきます。伽椰子の息子「俊雄(としお)」(画像右)も霊となり、呪いに荷担していきます。※伽椰子が夫に虐待・殺害された詳しい理由はこちらを参照。
待ち列内の様子は通常バージョンと変わらず、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界観、ドッグ博士の研究内容についての映像が通常通り流れています。でも時折映像が乱れ、「女性の鼻歌」のようなもの(映画本編のと同じ)が流れることが。
その先の待機列、そして乗る前に見るストーリー&注意事項の説明も通常のと同じです。ただし、注意事項の説明時には途中「先ほど調査中の研究員が何名か謎の失踪を遂げる事件が発生しました」と緊急報告が入り、画面に一瞬「俊雄」が映ります。
アトラクション内容
デロリアンに乗り込み、映像本編もビフを追って未来のヒルバレーに行くところは通常版と全く同じです。「本当にホラーバージョンになっているのか」と不安さえ感じます。しかし、2回目のタイムスリップ「氷河期時代」に行くところから通常版とは一変、タイムスリップ先は氷河期ではなく・・・。なんとかつて伽椰子が住んでいて、そして彼女が殺された場所でもある家、通称「呪いの家」です。映像にて家の中をどんどん進んでいき、階段を昇って2階、ガムテープで塞がれた押入があり、そして伽椰子が。伽椰子は目の前まで迫ってきますが、ここで突然映像は中断。ライドも停止し、「緊急事態が発生したため、ライドからおり出口に向かってください」とアナウンスされます。
出口の廊下には伽椰子(アクター)が本当にいて、こちらに襲いかかってくる。映画と同じく奇妙な動きをしながら一般ゲスト(役のアクター)を一人連れ去っていきます。
アトラクション映像本編も(途中から)ホラー映像に変わっている他、乗物が終わった後もアクターによる演出があるとは正直想像できませんでした。いろいろな要素を体験できるホラーアトラクションだと思います。ただ、乗り終わった後の演出に気付かず出口から出てしまう人もいるようなので、乗物から降りたら廊下でちょっと待った方が良いでしょう。
昨年の「貞子」と同様、待ち列内は照明やモニターが消されて真っ暗です。
アトラクション
乗り場でボートに乗り込み、恐竜達のエリアに進みますが序盤は通常通りの音楽や台詞が流れ、恐竜も動いています。しかし、洞窟を越えた先から雰囲気が違い、青白い照明の中あの「鼻歌」が。恐竜達も動かなくなり森には首吊りしている人達も見えます。場内には「緊急自体が発生したため、出口まで誘導する」とアナウンスが聞こえる。しかしその先(通常版でのデンジャラスゾーン)ではコース脇に血まみれの男性や蹲っている人達(アクター)がたくさん潜んでいてボートが近づくとこちら側に飛び出してきます。建物内ボート巻き上げ前のコンピュータールームのモニターには「俊雄」が。
巻き上げ後は伽椰子も登場し、コース脇から襲いかかってくる他ドロップ前にも登場し、映画のよう這いつくばるように移動してこちらを襲撃した後、スモークに包まれた坂をボートが落下します。
内容としては昨年の「ジュラシックパーク」及び「ジョーズ」で実施していた「貞子バージョン」と演出方法は似ていますが、アクターの数も多く雰囲気も不気味なためより怖くなっています。また上記の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と共通するのは、最初はあくまで「通常版と同じ流れ」で、途中から伽椰子に呪われたため(?)ガラッと雰囲気が変わるという演出になっていると思います。