香港ディズニーランドの『イッツ・ア・スモールワールド』は2008年にオープンしました。これまた世界に現存する同アトラクションの中で飛び抜けて新しいものであるため、他のパークのものとは構成や演出がちょっと違います。
上記の入口を進み、ボート乗り場。出口がすぐ近くにあるため特に昼間は外の光が入り込んでて明るいです。
アトラクションの内容
出てくるシーン国の順番や人形の配置は日本と違う印象を受けますが、「ジャングルクルーズ」のように個々の人形の動きは日本のと同じようです。そして最大の特徴は、各所にディズニーのキャラクターが登場することです。例えばヨーロッパエリアでは上記の「ピノキオ」を始め「シンデレラ」、ちょっと見つけにくいですが上空には「ピーターパン」が飛んでいて、エジプトでは魔法の絨毯に乗った「アラジン」と「ジャスミン」、そして「アブー」がいます。
ディズニーキャラクターが登場する所では、作品の楽曲のメロディーが聞こえます(ピノキオでは『星に願い』を、アラジンでは『ホール・ニュー・ワールド』が聞こえるなど)。
この演出は当初香港ディズニーランドだけのもので、その後2009年にアメリカカリフォルニアのディズニーランドでもリニューアルの際、同じくディズニーキャラクターが出てくるようになりました。
ボートは続いてアフリカエリアへ。ここではライオンキングの「シンバ」、「ティモン」、「ブンバ」が登場。その先の北米エリアではトイストーリーの「ウッディー」と「ジェシー」がいます。
中盤のアジアアリア。イッツ・ア・スモールワールドでは設置してある国のセクションがメインに置かれており、このエリアは日本より長め(大きめ)に取られています。ここでは日本、中国、そして韓国の子供達がそれぞれの国の民族衣装を着て登場。
その先はハワイ等の太平洋の国のエリア。海の場面にてリトルマーメイドの「アリエル」、隣には「ニモ」、そして向かいにはサーフボードに乗った「リロ」と「スティッチ」がいます。
フィナーレ。最後は世界中の子供達が白い衣装を着て自国の言葉で「小さな世界」を歌い上げるというのは世界のイッツ・ア・スモールワールド共通の演出です。このエリア終わりには、日本の子供と中国の子供が並んで登場しています。
感想
平和な世界をテーマにしたアトラクションの基本コンセプトや演出はそのままに、ディズニーのキャラクターが登場することでさらに華やかさが加わっている印象です。ディズニー映画のキャラが出てくると(イッツ・ア・スモールワールド自体の世界観に比べ)個性が強すぎるのではないかなと思いましたが、そのような感じは全然なく、むしろ自然に溶け込んでいる感じです。どこにどのキャラクターがいるのか見つけていくのも面白いかも。そして、何よりこのアトラクションに乗って思うのは「平和な世界」になることの願い。特に今回は一人異国の地に行っていたというのもあるのでしょうか、上記にあるよう中盤のアジアにて日本と中国、韓国が登場するシーン、そしてフィナーレにて日本の子供と中国の子供が並んで登場するところ。これらの場面を見て、私自然と涙が流れ、最終的には泣きながらこのアトラクションに乗っていました。
「イッツ・ア・スモールワールド」は子供達(が作るコミュニティー)の世界が理想の平和な世界という理念の元に作られたアトラクション、現実はなかなか理想通りにはいかないですが、いつかこの「小さな世界」のような考えが世界中に広がったら良いな、とこのアトラクションに乗って思いました。