8月に入り夏本番、このブログでも紹介しているように遊園地では各地で様々なイベントが開催されています。ここ東武動物公園でも、土日を中心に遊園地・動物園の夜間営業が実施され、8月の毎週土曜日には花火大会、そして毎週日曜日にはこの特別イベントが開催されています。
それは木製コースター「レジーナ」が夜19時以降、走路間の照明を落とし暗闇を走行、それにホラー要素の演出を加えた「ホラー・ザ・レジーナ」です。
木製コースター「レジーナ」について
2000年3月にオープンした、関東ではここだけ(よみうりランドの「ホワイトキャニオン」は2013年1月に終了)で、国内でも数少ない木製コースターです。さらにここの場合は池の上に建築された、国内唯一の「水上木製コースター」でもあります。ただし池と言っても「ため池」であるため(見た目の)水質、外観はよろしくないのですが・・・。木製ならではのカタカタとした激しい横揺れもありながら、乱暴すぎず十分許容できる範囲の揺れでスピーディーにアップダウンのあるコースを駆け抜ける、爽快系のコースターです。
なお、「レジーナ」とはイタリア語で「女王」という意味で、当初のポスターではイタリア人(?)の女性が寝そべっている姿のポスターが掲載されていました。名称は一般公募で決まったもので、完成前園内に応募用紙があったのを覚えています(自分は当時小学生でした)。
今「レジーナ」と聞くと多くの方が現在放送中のアニメ「ドキドキ!プリキュア」に出てくる同名人物を思い浮かべると思いますが(そうか?)、これもたぶん同じ語源である「(イタリア語)女王」からきているのかと思います。
そしてこの「レジーナ」の夏特別イベントですが、元々オープン当初の頃から例年の恒例行事であり、当初は走路間の照明を消して「暗黒レジーナ」として開催していました(自分は2007年に体験)。2010年の開催からホラー要素の演出が追加され「ホラー・ザ・レジーナ」となったようです。
2013年「ホラー・ザ・レジーナ」
受付は開催日(2013年度は8月の毎週日曜日)の19時から。開催中はスタッフの衣装が専用のTシャツになります。Tシャツには血しぶきが付いており「夜のレジーナ自信あります。」の文字が印刷。プラットホームまでの待ち列通路にはお墓が並び、ホラー映画であるような風の音のBGMが流れています。上の画像は昼間撮影したものですが、実際のイベント開催中は灯りが少ないため結構暗いです。お墓はいかにも発砲スチロール等で作りましたって感じですが、手作り感があって逆に良い感じ。
中にはこんなお墓も。何の意味か分かった方はかなりの遊園地通と思います。
以下反転:
右の「Mt Rocky Coaster」とは2003年に営業を終了した同園の「マウントロッキーコースター」のことです。現在の「カワセミ」の所にありました。右の「Regina」はこの「レジーナ」の事ですが、~20000(年)となっています。 |
プラットホームのスタッフはモンスター(ゾンビ)マスクとマントを羽織ったスタッフが案内、端には死神の人形もあります。この画像を撮った時はイベント開始1発目だったので蛍光灯が付いていますが、開催中は蛍光灯から電球色の(オレンジっぽい)灯りに照度が落とされます。
コースはこのように真っ暗で、通路の一部の照明以外はなく、月明かりや園内、周辺の自然な灯りのみです。この中を走行するので、より体感速度が上がります。
自分が行った時、上記の開始1発目に加えその日の最終便にも乗れて、その時は「プラットホームの灯りを完全に消灯して真っ暗にし、車両到着と同時に蛍光灯を点ける」という演出も行われました。
感想
屋内コースターなど人工的に作られた暗闇を走行するのではなく、屋外で夜間照明なしで走行するコースターというのは意外と少なく、なかなか貴重な体験ができるコースターです。ホラー演出は上記のよう造形物及びスタッフの衣装、それとプラットホームから流れる悲鳴等の効果音ぐらいでコース中に特に演出はないのですが、それが逆に素朴な感じがして良いと思いました。このイベントが行われるのは8月の日曜日のみ、今年は8/11(日)、8/18(日)、8/25(日)の後3日間しかないので、見逃さないように注意です。なお、日曜日以外の夜間営業の日ではライトアップの中を走行するので、そちらも面白そうです。
ちなみに、東武動物公園園内では夜間営業時にこの他にもイルミネーションの設置、そして期間限定お化け屋敷「ホラーハウス」の営業もあります。