毎年恒例の東京ドームシティでの夏季限定お化け屋敷、今年はお化け屋敷プロジェクト「黒い歯」の一環のお化け屋敷として開催されます。お化け屋敷設置場所は例年同様、バイキングゾーンとパラシュートゾーンの間にある通路間にて開催。そして今回も16時までは「絶叫編」、17時から「超絶叫編」としての営業となり、出てくるお化けの数の増加及び超絶叫編のみ入れる場所などが登場します。
※以下、本稿の内容は基本的に「超絶叫編」のものです。
※以下、本稿の内容は基本的に「超絶叫編」のものです。
ストーリー
要点だけ抜粋したものはこちら、全文は公式サイトを参照してください。。今回は従来以上にストーリーに沿った展開・演出となっているので、ストーリーをしっかり読むことでお化け屋敷をより楽しめます。黒い歯に纏わる呪い、惨劇が起きたこの家。黒い歯が生えた「絵美子」は死ぬ間際にも「歯を抜いて」と懇願していたという。お客さんへのミッションは、この家にある絵美子の死体から歯を抜いてくること。だが、黒い歯抜くということは「黒い歯の呪いに関わる」ということを意味する・・・。
お化け屋敷内容
お化け屋敷の中は、古めかしい日本家屋。生活感溢れる家具や、この家に住んでいた者の写真もあったりして不気味です。そして前述のよう、中では上記のストーリーに沿って展開されます。「歯が埋め込まれた願掛け人形」、「苦痛に耐えながら歯を抜く絵美子」、「(おそらく黒い歯が生えた直後の)子供を抱く絵美子」、そして口に包丁が突き刺さって死んでいる姑と夫・・・。どれも言葉で表す以上にインパクトがある、グロテスクな描写がされており、見ただけで戦慄すら走ります。
※「願掛け人形」のイメージ図。本当にこんな感じで不気味な物で、こんな怖い物に願掛けしちゃダメだろうと思う・・・。
そして家の奥には、口を開けたままの絵美子の遺体があり、「歯を抜いて」との声も聞こえてきます。絵美子の口に1本だけ見える黒い歯、抜くとそれ以降、"ある者"が襲いかかるようになります・・・。
以下反転:
「超絶叫編」ではお墓もある「中庭」に入れ、そして「黒い歯の幽霊に取りつかれた絵美子」と思われる者も出てきます。この絵美子の場所を通るのは相当怖いと思います。自分も足が竦んで進めなかった程でした。
「歯を抜いた」以降は、随所に「顔が白く歯が黒い女性」のお化けが出てくるようになります。恐らくこの女性の霊が「ミツ」で、抜くということで黒い歯の呪いに関わってしまったということなのでしょう。なお、大阪「密八号」と名古屋「密九号」でも「歯に纏わるミッション」以降、ミツの霊が出てくる演出は統一されています。 |
「超絶叫編」ではお墓もある「中庭」に入れ、そして「黒い歯の幽霊に取りつかれた絵美子」と思われる者も出てきます。この絵美子の場所を通るのは相当怖いと思います。自分も足が竦んで進めなかった程でした。
最後、出口で抜いてきた黒い歯を納めますが、ここでも油断しない方が良いかも・・・。
感想
相変わらず意表を突く脅かしや演出は見事なもので、今回はそれに加え例年以上にバックストーリーに忠実な構成・演出がなされており、体験者をより物語の中へ入り込ませます。それでいて造形物がいつも以上に、いやもしかしたらいつもとは比べ物にならないほど不気味で、ぞっとするような感覚、じわじわくる恐怖も感じられます。なので雰囲気的な恐怖に、アクティブな脅かし演出、その2つが絶妙に合わさったお化け屋敷になっていると思います。今年に関しては「絶叫編」でも十分怖いと思いますが、「超絶叫編」はもっと怖いと思いますので、是非体験してみてください。
オフィスバーンの五味弘文さんが書く初の創作小説。内容は同じく「黒い歯」に纏わる呪いに巻き込まれた1人の少女とその家族の物語です。お化け屋敷に関係する事として「密十号」に出てくる「願掛け人形」がちらっとですが作中に出てきて、またストーリーの大元の「明治時代、黒い歯を持つミツ」の詳細な話が出てきます。