どうも、最近のお気に入りソングはイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』のmr_themeparkです。まぁこの曲を知ったきっかけはUSJで流れていたのを聞いたからなんですね。
さて、お化け屋敷の季節でもある(?)夏、その中でも注目のオフィスバーンが製作・監修する一大ホラープロジェクト「黒い歯」。そのメインイベントとして『呪い歯』とのタイトルのお化け屋敷が、東京,名古屋,大阪で開催されています。早速ですが体験してきましたので感想等を紹介したいと思います。
共通ストーリー「黒い歯」について
今回は「黒い歯」を持つ女性「密(ミツ)」による、呪いの伝承が現代に伝わりそれぞれの悲劇を生んだ、というバックストーリーを持った共通の世界観があります。そのバックストーリー及び各お化け屋敷の詳細ストーリーについてはこちらホラープロジェクト2013「黒い歯」を参照。「黒い歯」の呪いについて簡単にまとめると、
・呪いに憑りつかれたものは口の上側に黒い歯が生え、自分の中の破壊衝動を抑えられなくなる。特に新月と満月の夜、その衝動がより強くなる。 ・呪いの力は「黒い歯」を持つ者に"噛まれる"ことで伝承する。ただし、密八号や十号、そして小説「憑き歯」では噛まれなくても黒い歯を飲み込む、また抜けた黒い歯で体に傷を付けるだけでも伝承することが描かれている。 ・呪いが伝承し、黒い歯が生えた者は「密○号」と番号で呼ばれる。小説によると、最初「ミツ」が死に間際に噛み付かれた者がいて、後に密二号となり、それがまた別の物に噛み付き密三号、四号と次々と伝承者が増えていった。こうして呪いは現代まで続いていったのである。
昨年開催された「ゆびきりの家」(オフィスバーン)と同じ場所である「新梅田シティ」にて9/8(日)まで開催。お化け屋敷の外見は家というより「蔵」になってますが、これはストーリー上重要な意味を持っています。
かつてこの家に住んでいた少女「あかね」、彼女は黒い歯の呪いに関わり、父親の再婚相手を殺したという。あかねは本当に呪いの力でこのようなことを起こしてしまったのか、すなわちあかねの口に黒い歯は生えているのか・・・。お客さんに与えられるミッションは「家の中に眠っているあかねの口に手を入れ、黒い歯が生えているか確かめる」ことです。お化け屋敷の中は前述のよう、様々な物が置かれた蔵から始まり、風呂場、家への渡り(?)を通って家の中へと進みます。
中盤にある部屋は黒白の幕に棺桶とお葬式のシーンがあり、その棺桶の中に眠っているのが「あかね」の口に手を入れて黒い歯があるか確かめます。棺桶を覗きこむ時点で相当怖いと思いますが、口に手を入れたら予想通りもっと怖いことが起こります。
蔵のシーンを始めとする古い家特有の不気味な雰囲気に加え、後半のスピード感溢れるお化け(アクター)の脅かしで息つく暇もありません。(お化けが)出ると思われる場所から出ず別の場所から出る、絶対出ないだろうと思うところから出るなど予想外のことを連続でされるので、軽くパニックになりそうでした。
まぁオフィスバーンのお化け屋敷で「ここから(脅かしが)こうくるだろうと」思い込むのは大変危険でありますけどね。
まぁオフィスバーンのお化け屋敷で「ここから(脅かしが)こうくるだろうと」思い込むのは大変危険でありますけどね。
お化け屋敷会場近くの展望台4階では昨年に引き続き今年もギャラリーが展示されています。今回のテーマはお化け屋敷の演出方法についてで、ここでは、おそらくここにしか掲載がないと思われる(公式サイトを始め、ネット上では記載しているところはなし)、このお化け屋敷の革新的なストーリーがあります。
以下反転:
「あかね」は母の黒い歯を飲み込んで呪いの力を受け継ぎますが、彼女の母親も黒い歯の呪いにより「自分の娘のあかねすら殺そうとする感情を抑えられず、それを見兼ねて夫(あかねの父)が殺した(彼女も殺されることを懇願していた)。」ことがわかります。お化け屋敷内では、母親が日本刀を持って蔵の中に潜むシーンや、夫に殺されるシーンなども再現されています。また、あかねは母親がいなくなった寂しさを、彼女の生前の持ち物が眠る蔵に入って紛らわしていたことも記載されています(このお化け屋敷が蔵から始まるのはそのためです)。結論を言えばあかねにも黒い歯が生え、彼女はその呪いにより父親を始め人を殺しているような描写があります(お化け屋敷内にはたくさんの死体が転がっています)。 |
名古屋市外にある「若宮大通公園」(栄・矢場町交差点付近)にて9/8(日)まで開催。タイトルは「家」ですが、実際の舞台は物語の主人公が収容され、亡くなった診療所(精神科)です。
妹を自殺に追い込んだ男に復讐するため、自ら「黒い歯」を引き継いだ「剣崎」。だが、その呪いの力は無関係な人々にも及び、自分自身でも制御できなくなった彼は警察に出頭、この診療所精神科に収監され、亡くなった。彼の遺体は今も診療所の中にある。お客さんへのミッションは「剣崎の遺体の口に薬を入れてきて」、彼の霊を鎮めて欲しい。舞台は診療所であり、医療機器やベッドが並べられた病室、そして松葉杖を持ったまま死んでいる患者やナースの死体等が登場します。
診療所に入ってすぐの所の受付にカプセル状の薬があるのでそれを一つ持っていき、中盤の部屋に拘束着を着て口を開けたまま死んでいる「剣崎」の遺体があるので、その中に持ってきたカプセルを入れます。カプセルを口に入れると剣崎が動く・・・ いや、それ以上に驚くことが起こるかもしれません。
上記の「密八号の家」と同様のハイレベルな脅かしに加え、オフィスバーンのお化け屋敷としては珍しく、モニターを使った演出があり、流れる映像と連動した脅かしも行われます。
東京(東京ドームシティ)で開催される「密十号の家」や関連小説「憑き歯」については上記の記事にて掲載したいと思います。
おまけ「せっかく名古屋に来たので・・・」
名古屋「密九号の家」近くにある有名な味噌カツのお店「矢場とん」にて串カツ(味噌だれ)を食べてきました。味噌だれが濃厚で、カツもジューシーで美味しかったです。