東京ドームシティアトラクションズ内「ジオポリスゾーン」に、3月23日(土)2つの新アトラクションがオープンしました。昨年2018年9月2日(日)で終了したアトラクション「トウキョウパニッククルーズ」と「ルパン三世 迷宮の罠」の跡地にオープンとなり、折しも前回(2009年)のジオポリス大規模リニューアルから丁度10年目の、大リニューアルとなります。
導入は前回のリニューアル及び他の東京ドームシティのアトラクション導入を担当している「阪和興業」。
今回3月23日(土)オープン初日に行きましたが、特にセレモニーみたいなのはなかったようです。
なお、各アトラクション毎に、体験者全員にオープン記念「ロゴプリントクッキー」を配布していました(先着順、いつ頃まで配っていたか不明)。
新アトラクション
○パニックコースター「バックダーン」
屋内型ファミリーコースター。暗闇走行や照明、映像演出など屋内ならではの特殊効果がある他、最大の特徴は「1週目は前向き、2週目は後ろ向き」で走るというところ。
製品としては、富士急ハイランド「高飛車」や東京ジョイポリス「激音ライブコースター」、よみうりランド「スピンランウェイ」等のメーカー『ゲルシュトラウアー社』製のコースターで、「ファミリーシャトルコースター」という製品名らしい。
同製品は既に海外には設置されています(例1、例2)が、こちらのよう「2周目後ろ向きに逆走」や「1周して駅舎に着いたら後ろ向きで別コースに行く」のではなく、「プラットホームを折り返し地点とすることで、1週目と2週目では車両の向きが逆になる」(下記の図参照)というオリジナルの仕様(カスタマイズモデル)です。
※雑な図で申し訳ない・・・。
また、1週目と2週目ではコース中の演出も異なります。
こちらが本コースターの車両。演出上、プラットホームは完全に乗降側の扉が閉められ、密閉空間になります。また、この構成上常に「1車両で運転」となるため、効率は悪いです。
オープン初日(土曜日)は午前中は10分~20分待ち程度でしたが、15時頃から40分~50分待ちくらいになっていました。
・コースター本編について ※ネタバレ注意
事前に内部の様子を知ってしまうと楽しみが半減してしまうので、これから体験する人はネット等を見ない方がいい、と言いたいところですが、ネット以前に「アトラクション待ち列内のモニター」でがっつり内部(コースター走行中)の様子を放映しています(そうしないと現地ではこれがどんなアトラクションなのか分からず、利用者を取り逃がしてしまいますからね…)。なので、ネタバレはある程度仕方ないので、あまり深く考えない方が良いかも。
プラットホームの扉が閉まると、部屋が暗くなり壁にプロジェクターにて映像が映し出されます。このアトラクション名の由来でもある「爆弾」が登場し、カウントダウンスタート。爆弾が爆発し、車両は前へ加速。
1周目は基本真っ暗な状態で走行します。コース途中に「爆弾」らしき物が薄っすら見える・・・。乗り心地は割と滑らかですが、狭い敷地をうねるようなレイアウトなので、カーブがちょっときつい。
プラットホームに戻ると、またもや爆弾が登場。そして、今度は後ろ向きの状態で加速。
上記の図のよう、同じコースを(後ろ向きに)走行しますが、今度は部屋の中がカラフルなイルミネーション等で照らされて、ポップな音楽が流れるなど演出がガラリと変わります。後ろ向きでは、カーブの多いコース故に結構酔いやすいかも。
余談ですが、コースは主に元「トウキョウパニッククルーズ」があった部分に作ってあり、床には同アトラクションの走路跡がまだ残っているのが見えます。
前向きと後ろ向きの2種類楽しめ、スタートの演出はなかなか面白いですが、コースターとしてはあくまでファミリー向けって感じです。
○3Dシューティング「ガンガンバトラーズ」
3Dグラスをかけ、映像と連動して動くシートに座って行うシューティングアトラクション。こちらは那須ハイランドパークにある「7Dシューティングライド XDダークライド」と同製品。
シアターは2つに分かれそれぞれ映像ソフトが違う他、時間帯によっても異なり合計4種類のソフトが楽しめます。海外の製品をそのまま(日本向けローカライズせず)導入しているので、ゲーム中の台詞も英語。
自分は「CARNIVAL」という廃墟の遊園地でピエロみたいな怪物達を倒すソフトを体験。3D映像は結構リアルで、座席の動きも映像とよくシンクロしている。このソフトでは遊園地のアトラクション「ジェットコースター」、「ウェーブスインガー」、「観覧車」などに乗るシーンがあったのですが、本当に乗っているかのような感覚でした。
シューティングゲームとしては、大人数同時参加のゲームにも関わらず、処理落ち等も少なく狙った場所にすぐ撃てる感覚で自分の的も分かりやすくてストレスはなし。ただ、得点が表示されないのと自分のがヒットしてもそれが分かりにくいから、やって達成感がないかな。
そしてこちらも結構酔いやすいです。海外のソフトだからか体感時間が長めで、だんだん体調が悪くなってきました。
○その他、よもやま話
・ジオポリスのリニューアル工事が始まったばかりの2018年9月15日、「工事作業員7名が一酸化炭素中毒で体調不良を訴える」事故が発生しました。
・本アトラクションのオープンがリリースされたのは2018年11月20日ですが、それより前(10月下旬頃?)にアトラクション運営・製作を手掛ける企業「渡邊油化」(東京ジョイポリスのツアー型アトラクションが有名)のサイト内の事業紹介に「日本初世界最新鋭システムが三位一体となったアトラクションが東京ドームにやって来る」、最新投影技術を用いたプレショー+4Dダークライド+新感覚コースターの3つの要素がある「4Dダークライド型トアイアスロンコースター」と掲載されていました。下記の問題からすぐ削除されましたが、こちらのツイッターに当時の掲載内容を見る事ができます(3月23日現在)。
これはもちろん施主の東京ドームより前に情報を公開してしまったため問題になったようです。最終的に渡邊油化が本アトラクションに関わっているかは不明。
このよう、オープン前はいろいろとトラブルが続く形になりました。
・正式オープン前の3月20日(水)~22日(金)、各日13時~17時にプレオープンが行われました。20日(水)は誰でも無料で利用可、21日(木)以降は「ワンデーパス」か「ライド5」購入者が利用できたようです。
・前回2009年のリニューアル前、ここジオポリスにはかつても「ジオパニック」という屋内コースターがありました(1992年7月~2008年1月)。「バックダーン」とはメーカーが異なり、「トーゴ」による製作でレイアウトも外周を周るような設計。光の点滅やレーザーなど、当時としては画期的な演出の数々で「新感覚コースター」と言われていました。ちょっと見えにくいですが、YouTubeに当時の体験映像があります。