Quantcast
Channel: アミューズメント レビュー
Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

東京ジョイポリスの新アトラクション(その2)

$
0
0
東京ジョイポリスの新アトラクションの続き、3rd フロアに出来た2つのアトラクションです。2つとも映画とのタイアップアトラクション(ちなみにどちらも角川映画)。

「貞子3D 呪いのツアー」

イメージ 1

今年5月に公開された『貞子3D』をモチーフにした、ウォークスルー(歩く)タイプのホラーアトラクション。かつてこの場所にあった「プリズンブレイク」や「ターミネーター3」などと同じ映画とコラボした体感アトラクションのシリーズで、10人弱のグループでツアー案内人のスタッフと共に映画の各シーンを巡ります(なので内容からして製作会社も同じかと思います)。

~ストーリー~
今世間を騒がせている、それはニコニコ動画にアップされていたという"呪いの動画"を見たものが次々と謎の死を遂げるという不可解な事件があった。その噂に便乗して、あるツアー会社が「呪い体験ツアー」を企画。それは"呪いの動画"に似せて作った動画を見て、事件現場を巡るというもの。だが、その動画を見ている最中にモニターが乱れ、なんと本物の呪いの動画が映り…
イメージ 2


動画を見た後は自殺が起きたマンション前、学校のパソコン室、井戸、呪いの動画を投稿した者の部屋など映画と同じシーンを巡り、そこで映画と同じ恐怖体験をすることになります。中でいろんなことが起こるなか、アクター演じる「貞子」も登場して襲いかかってくるなど、恐怖度は高めです。

以下反転:
演出の中にはモニターにゲスト達が映っていて、そこに貞子も映っている(でも実際にはいない)という、デジタリアルを感じさせる演出も。

これまでの映画コラボアトラクション同様、相変わらずセットの作り込みが粗いのと、アクターの貞子の演技にちょっと無理がある気がしますが、アトラクション中で見る呪いの動画を始め各シーンには映画と同じ映像や音源を流用するなど、元の作品の再現度は高いです。


「アナザー 死へのトビラ」

イメージ 3

こちらは8/4(土)公開予定の映画「アナザー」のお化け屋敷。「アナザー」というと今年1月に放送されたアニメも有名ですが、本アトラクションでは実写映画版とのコラボです。アトラクション内容は案内人とゲスト複数で回るタイプで、上記の「貞子3D」と基本的な構造は同じです(なのでこれも「貞子3D」と同じ会社が作ったものだと思います)。

一応ウォークスルータイプとなっていますが、実際は何ヵ所かで案内人の演技や映像等を見るタイプ。

~ストーリー~ 
この夜見北中学校では、毎年3年3組のクラスに不可解な現象が起こる。それは、クラスに1人本来いない者、死者が紛れ込むという。その現象が発生すると3組のクラスメイトやその関係者が次々と事故や自殺等奇妙な死を遂げるのだ。現象を止める方法は一つ、クラスメイト1人を死者の代わりに"いない者”として存在を一切無視すること。そして一度その現象が発生してしまったら根本的な解決は、死者を死に返すこと、つまり殺すこと…。 
死者は自身で自分が死者であると自覚していないという。果たして死者は誰なのか? 現象が発生し犠牲者が増えていく中、クラスメイト達に疑心暗鬼が広がっていく…。(ここまでが作品本編のストーリー) 

ゲストはその3年3組の生徒になり、担任の先生と共に旧校舎へ行き、そこである方法でこの中に必ずいるであろう死者を選別することに…。
イメージ 4


本アトラクションは映画本編の「クラスメイトに誰かわからないが死者がいて、それを殺さないと自分達が…」という設定のみを利用しており、その他は本編とは関連がないオリジナルストーリーになっています。

以下反転:
そのため「先生が自分だけ助かるため生徒を殺そうとする」という強引極まりない展開や、その先生の性格を含め作品と全くリンクしない設定の数々(もっとも原作、アニメと今回の実写映画ではストーリーが違うのかもしれませんが)、アトラクションの演出自体も内容的に良いとは言えないなど、全体の完成度は低いです。

見所と言えば案内人によっては高圧的な担任の先生を演じるので、中学生に戻ったような感覚を味わえるのと、疑心暗鬼が広がる映画の設定を体感できることかな。

~余談~
上がアニメで下が実写版の主人公とヒロイン「見崎鳴」です。
イメージ 5


本アトラクションではいわゆる"お化け役"のアクターはしません。「見崎鳴」を(お化け役として)アクターが演じて出てきてくれたら面白いなぁ、と密かに期待していたんですけどね。
イメージ 6



さて、以上で東京ジョイポリス関連の記事は完了です。この夏話題のスポット、お台場に行った際は是非寄ってみてください。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

Trending Articles