※2019年1月4日、実際に体験してきましたので各アトラクションやイベント全体の感想を追記。
先日12月13日(木)、ナンジャタウンより新規イベントが発表されましたが、それが信じられないような内容でした。その名も「ナンジャ叱られフェス2019」、参加するお客さんがアクターに「叱られる」という演出を中心にした、様々な劇場体験型(演劇を鑑賞・体感するような内容の)アトラクションやショーが用意されるということです。
イベントサイト
○概要
・開催期間
2018年12月31日(月)~2019年3月17日(日) 18時~ ※12月31日は20時~
期間中の土・日・祝及び1月2日、3日、4日 ※1月1日は開催なし
・演出は「小野真一」氏によるものだそうです。この方は1996年ナンジャタウン開園当初から同園のステージショーやシーズンイベントを企画·演出されていた「小野プロ」代表の方で、ナンジャタウンとは非常に縁の深い方。
期間中の土・日・祝及び1月2日、3日、4日 ※1月1日は開催なし
・演出は「小野真一」氏によるものだそうです。この方は1996年ナンジャタウン開園当初から同園のステージショーやシーズンイベントを企画·演出されていた「小野プロ」代表の方で、ナンジャタウンとは非常に縁の深い方。
ナンジャタウンのステージショーでもMC「パンパン」として出演、2013年のナンジャタウンリニューアル後でも「モジャモジャ団の団員」として7月の誕生祭、年越しイベント等に出演されていました。
・各アトラクションはナンジャパスポート「1回限り」の利用。
・当初は各アトラクション前にて「整理券」を配布していました(10分刻み)。どのアトラクションも1回当たり1組(2人まで)の体験と低キャパシティですぐ整理券もなくなると思いきや、内容が内容だからか参加希望者は少ないようで、大体30~40分後の時間の整理券を配布していました。
・2019年2月中旬頃までに整理券は廃止され、普通に列へ並ぶようになりました。待ち時間は20時頃で大体30分前後でしたが、「生徒VS熱血教師」は人気で70分待ちくらいになっていました。
○アトラクション
・「失禁・ザ・リアル」
本イベントで一番話題になったアトラクションで、失禁(お漏らし)する感覚を下記の特殊装置を使って疑似体験します。アトラクション「魔法体験マジカル学園」にて実施(最初説明を聞く部屋のみ)しており、それに伴い同アトラクションはイベント実施日は17時で終了。
モニターには中で行われる様子がぼやけて映っています。
アトラクションで使うのは電気通信大学「失禁研究会」が開発した「失禁体験装置」、これがぶるぶる震えて「膀胱を圧迫」、そして内股に着ける水袋にお湯が流れ「おしっこを漏らして股〜足辺りに温かいものが垂れる気持ち悪さ」を再現となります。そして女医役のアクターに「叱られる」。
膀胱の圧迫は大したことないのですが、股〜足にお湯が流れる感覚は本当に気持ち悪いです。お化け屋敷の怖さみたいに「嫌だけど怖さが快感、非日常」とかじゃなく、このアトラクションを体験したことを本気で後悔します。なのでこのアトラクションだけは真面目に「止めた方がいい」と自分は断言します。本当に不快で、体験してプラスになることは微塵もありませんでした。
・「信長コレクション」(皿割り)
もののけ番外地の丑三つ寺付近(以前ガウスト城だった所)で実施。
「八つ当たりどころ」による監修で、特殊なお皿を「本当に投げて割る」アトラクション。やや厳重な防具を着ける、お皿も叩きつけるのではなく上向きに投げるなど、どうしても安全上の制約はありますが、本当にお皿を割る感覚は確かに快感。体験内容が短いのがちょっと残念かな。
・「生徒VS熱血教師」
福袋の爆釣りスピリッツ付近にある「いやし堂」で実施。本イベントで一番人気のアトラクションとのことで、実際自分もこれは体験して楽しいと印象に残りました。
案内役の「生徒」と一緒に学校の授業に参加、生徒が先生を引きつける間に席に着いたり、教科書の落書きをみたり、先生に輪ゴム飛ばしや黒板消し落としのイタズラをする、そして先生に叱られバケツを持って立たされる(この記念撮影ができます)などを体験。
生徒、先生役のアクターの演技が上手くコメディ系青春ドラマに出演しているような、リアルな感覚がありました。これは体験をオススメできます。
・「絶対揺らすな!スウィートランド」
福袋の神社付近で実施、バンダイナムコのロングヒットプライズゲーム「スウィートランド」を本当に揺らせます。案内役のアクターと一緒に揺らし、叱るゲームセンターのスタッフ(アクター)も登場と、上記の「生徒VS熱血教師」と似ていますが、こっちはややアクターの演技が不自然でノリについて行けず、ちょっと白けました。
○ショー
・「お裁き福袋奉行SHOW」
福袋にて「懺悔の告白」を書くボックスを設置。お客さんが投稿し、それをDJ?が読み上げるショー。
○グリーティング・フード
・叱られグリーティング
秋田のなまはげ風?の鬼が園内を回遊し、お客さまを叱って回るグリーティング。
・叱られフード
「マヨネーズのボトル」に入ったプリン、マンゴーのデザート。お行儀悪くて叱られそうな食べ方ができるのがテーマ。○イベント体験前の見解
「フィクションで見たような」、または「昔経験したような」特殊な状況を演劇型に体験できるというのは面白そうですが、やはり「叱られる」というテーマに引っ掛かりました。演出とは言え「叱られる」というのは基本誰でも嫌な事、中にはそういうのが好きというのもあるかもしれませんが、「エンターテイメントとして成立するか」が疑問に思う所です。自分は最初このイベント内容を見た時「こんなのやって何が楽しいんだ!?テーマパークでやることか!?」と思いました。その気持ち自体は今も変わりませんが、小野真一氏の演出と聞いて、この方の演出ならエンターテイメント性が強くなるなと思い、少し興味が出てきました。
ただ、やはり初見で嫌悪感が出るイベントは、企画としては「負け」だとは思います(イベントはタイトル等、最初の印象で3割成否が決まると言われている)。実際の演出がどれだけお客さんに受け入れられるのか、またそれが口コミ等で好意的に伝わっていくのかが、鍵じゃないかな。
○実際に体験した後の感想
体験してみると、どれも単に(一方的に)「叱られる」だけでなく、別のアクター等で上手くフォローしてくれるようになっていてそんなには不快感はなく、アクターの演技を間近で体感するエンターテイメントとして成立しているのかなと思いました。演出に加え、失禁体感装置、皿割りなど技術的な演出も上手く練り込まれています。逆に言えば、ハードな叱られ(演出)を期待している人は物足りなく感じるかもしれない。
でも、手放しで賛同できないのも正直な感想。上記にも書きましたが「失禁·ザ·リアル」はとても許容できるような内容じゃなく、他のも楽しいかもしれないけど、お金を払ってやることなのかなとは思いました。
現地では意外と家族連れの参加がいたのが驚きましたが、よく内容理解せず何となくやっている方も多かった印象。アトラクションに出演するアクターのファンの方(もしくはこのイベントがきっかけでファンになった方)は熱心にアトラクションに参加していました(前述のようパスポートは各1回限りですが、追加料金を支払ってまで参加していた方がいたほど)。
以上の事を考えると、一般受けしているというよりはアクターのファンの方を中心に、結局一部のマニアにしか受け入れられてはいないかなとは思います。
でも、手放しで賛同できないのも正直な感想。上記にも書きましたが「失禁·ザ·リアル」はとても許容できるような内容じゃなく、他のも楽しいかもしれないけど、お金を払ってやることなのかなとは思いました。
現地では意外と家族連れの参加がいたのが驚きましたが、よく内容理解せず何となくやっている方も多かった印象。アトラクションに出演するアクターのファンの方(もしくはこのイベントがきっかけでファンになった方)は熱心にアトラクションに参加していました(前述のようパスポートは各1回限りですが、追加料金を支払ってまで参加していた方がいたほど)。
以上の事を考えると、一般受けしているというよりはアクターのファンの方を中心に、結局一部のマニアにしか受け入れられてはいないかなとは思います。
○12月31日(月)大晦日は限定イベント&あのイベントも帰ってくる!
「ナンジャ叱られフェス2019」の初日は12月31日(月)、恒例の年越しイベントとして翌日1月1日(火)3時まで営業。お正月衣装のキャラクターグリーティングや年越し・お正月フード等の販売が行われました。「こっくりさん・ザ・リアル」は実施しないのと、「口裂け女グリーティング」の場所が変更(「もののけ探検隊」の説明映像の所?)になっている以外は、内容は変わらなかったみたい。また、0時のカウントダウンでは怨霊達がもののけ番外地1箇所に集まり、カウントダウンが行われました。