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「タワー・オブ・テラー アンリミテッド」 (東京ディズニーシー)

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2012年より始まった、毎年1月~3月にアトラクション「タワー・オブ・テラー」の特別バージョンが今年も実施されます。

2012年~2014年の時は「レベル13」として、2015年~昨年2018年は内容を一新し「シャドウ・オブ・シリキ」として実施されましたが、本年2019年は「アンリミテッド」という新しいバージョンになることが発表。

リリースや広告では「未知なる体験」、「複数の落下パターンがある」
とあり、これを読むと「例年とは違うバージョンで、しかも何パターンもある」と普通は考えるでしょうが、実際は「通常版を含め、これまでの特別バージョン2種類が3本あるエレベーターシャフト毎に設定されている」と、告知が正しいようで正しくない内容(後述)で、批判も多く出ています。

イベントに先駆け、特設サイトがオープン。華麗なビジュアルにアトラクションに関するクイズが入学試験風になっているなどかなり凝っていて、これも前評判を高めました。

○「アンリミテッド」バージョンの詳細 ※ネタバレ注意

1月10日現在、実際の体験及びインターネット上の情報に基づくものです。本当に正しいかはお約束できません。

これまでの期間限定バージョン時のプレショーは、基本内容は変わらないものの最後ステンドグラスに「シリキ・ウトゥンドゥ」が飛んでいく様子が映っていましたが、今年は受付から見て右側ではそれがなく(通常と同じ)、左側のみ実装されています。謎の仕様・・・。

変化があるのがアトラクション本編でのエレベーターの動きと演出。前述のよう事前情報では「複数の落下パターン」とありますが、正確には3つあるツアー(エレベーターの乗り場)毎にパターンが設定(固定)されていて、それはこれまでに登場したバージョン+いつものパターン「通常版」、つまり新要素はありません。

具体的には、
左のツアーA:2012年~2014年の「レベル13」
→最初の部屋の後にエレベーターが小さく急上昇する(この時、強い浮遊感がある)など、不規則な動き。

中央のツアーB:2015年~2018年の「シャドウ・オブ・シリキ」
→落下回数が通常版の倍以上になる7回、シリキ・ウトゥンドゥの顔が迫ってくるなど特別な演出も。

右のツアーC:通常版

ポジティブに考えるとツアーAの「レベル13」は5年ぶりの登場&いつもよりスリルがある、ツアーBの「シャドウ・オブ・シリキ」は通常版とは比べ物にならないスリルが味わえると、それぞれ長所がありますが、通常版と同じであるツアーCになった(期間限定バージョンを期待していた)方々はどんな気持ちになるでしょうか・・・?

なお、ツアー毎の設定(落下パターン)は日によっても変わるのではないかと言われていましたが、今のところ毎日固定で、今後も変わらないと思います。

○批判されるポイント

「未知なる体験って宣伝しておいて、これまでの期間限定バージョンの詰め合わせで新要素なし!?」、「期間限定バージョンなのに通常版があるのは絶対おかしい!」など、告知に見合っていない内容に批判も多い今回のアンリミテッド。

確かに、「未知なる体験」というのは(表向きは)乗るまでどの落下パターンか分からない、どのツアーに選ばれるかはその時の順番次第だからランダム要素あり、「新たな」とは言っていないからこれまでの落下パターンでも問題ないなど、嘘はついていないと考えられますが、納得できるかと言ったら、できない人が多いのではと思います。
昨年2018年の流行語大賞にもなった「ご飯論法」と同じく、上手く言葉を使って実際より事を大きく見せる、言ってしまうと卑怯な集客手段という印象の方が強いのではないでしょうか。

嘘はついていないとしても、現代ではこう「ちょっとでも後ろ指を指される要素」があるとすぐそこを突かれ、それはイベント全体の評価に、さらには企業体制への評価に直接繋がり、今後の評価に悪影響を及ぼしかねない状況です。なのになぜ今回のような内容にしたのか。もっと言うと「光や音を変える」などちょっとでも変化があれば印象はがらりと変わるのに、なぜしなかった(怠った)のか。そこが不思議でありません。(でも特設サイトは結構力を入れてるから、力の入れ方がおかしいのか?)
まぁ運営の「オリエンタルランド」の企業体質においては、もうここ数年で十分「闇」の部分が垣間見れているので、今回のような事が起こるのは道理だったのかもしれませんが。

個人的には今回の「タワー・オブ・テラー アンリミテッド」は「手抜き」、過大広告で誤魔化す「詐欺」に近いと思います。

○「アンリミテッド」を楽しむためには

今回の評価するポイントは(通常版であるツアーCを除いて)ツアーAとBは素晴らしい体験が、どちらもできること。

どのツアーに案内されるかはその時の順番次第ですが、是非キャストに体験したいツアーをリクエストするのが、一番良いと思います。

他のアトラクションの座席指定(一番前や後ろのリクエストなど)とは違い、待ち列の構造的にツアーのリクエストは場の空気的に言いにくいですが、ここは嫌われる勇気(?)を出してダメ元でリクエストを。

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