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「ユニバーサル・スタジオ・北京」パークガイド

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2020年に中国・北京に開業予定のユニバーサルスタジオ・パーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」(Universal Studios Beijing:USB)。中国初のユニバーサルスタジオ、そしてとてつもなく大きな規模・内容が徐々に明かされ、期待が高まっております。

本稿では現時点で分かっている内容について、情報をまとめました。

(参考サイト)
「Universal Studios Beijing」 - Wikipedia (英語)


○「ユニバーサル・スタジオ・北京」について

・世界で6箇所目、アジアでは日本とシンガポールに続いて3箇所目のユニバーサルスタジオ・パークになる。

・英語表記は「Universal Studios Beijing」、中国語では「北京環球影城」。よって略称は「USB」?
北京は英語で「Beijing」、ベイジンと発音する。なお、中国語でも北京はベイジンと発音。

・建設地は「通州文化観光区」、計画総面積は4k㎡(400万㎡)、うち中心エリア(パーク自体のエリア?)は1.2k㎡(120万㎡)。
この1.2k㎡はUSJ(0.54k㎡)の約2倍となり、アメリカのユニバーサル・スタジオ・ハリウッド、フロリダよりも大きく、よって北京は世界最大のユニバーサルスタジオ・パークとなる。

・当初2019年オープン予定と報じられたが、現在は2020年にオープン予定になっている。ただし、2021年オープンとさらに遅れるという情報もある。

こちらのサイトによると2020年オープンは第1期工事完成で、第2期工事では「孫悟空」 など中国の古典をモチーフにした中国アトラクションエリア、さらに第3期工事では 「水上楽園」(ウォーター・パーク) が建設される予定。

・アトラクションはアメリカのユニバーサルスタジオ・パークにはないアトラクションも設けられ、アトラクション,花火,パレードなどに中国のビジュアルテイストが全体の35%盛り込まれる。

・パークに併設したホテル(直営?)が2つ建設予定(第1期工事)。このうち1つは超5つ星ホテル、もう1つは3つ星、4つ星ホテルとなる予定(参考)。

・チケットは大人1日400元~500元(2018年11月現在のレート1元≒17円で計算すると約6,800円~8,500円)、100ドルを超えない価格で検討しているとのこと。
 上海ディズニーランドの現状大人(休日)575元よりは安い料金設計をイメージしているのでしょうか?同パークは当初、現地では料金の高さで集客が鈍ったとのことなので、その影響もあるのかも。


○パーク見所・予想アトラクション(2018年11月6日現在)

こちらのサイトにて、全体予想図が掲載されました。これを元に、エリア及び設置アトラクションについて考察していきます。
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エリア名として判明しているのは「HOLLYWOOD」、「Transformers Base(トランスフォーマー・ベース)」、「Kung-Fu Panda(カンフーパンダ)」、「Waterworld(ウォーターワールド)」、「Wizarding World of Harry Potter(ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター)」、「Minion Land(ミニオン・ランド)」、「Jurassic World(ジュラシックワールド)」の7つです。

こちらは、上記全体予想図に各エリアのコンセプトアートを落とし込んだ図面。
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・「HOLLYWOOD」

日本USJを始め世界のユニバーサルスタジオ・パークにある「ハリウッド」エリア。図を見るとシアター系アトラクション(「ユニバーサルスタジオ・モンスターロックンロールショー」など?)が導入されそうです。

・「Transformers Base(トランスフォーマー・ベース)」

世界初となる「トランスフォーマー」のエリア。ハリウッド、フロリダ、シンガポールにある「トランスフォーマー・ザ・ライド3D」が導入?。

そして大型コースターのコンセプトアートもあります。このアートはフロリダにある「インクレディブル・ハルク・コースター(The Incredible Hulk Coaster)」に似ているので、同コースターをハルクからトランスフォーマーに置き換えたようなものになるのか、あくまでイメージアートとして流用したまでで実物は別物になるのかは不明です。


・「Kung-Fu Panda(カンフーパンダ)」

2008年の映画「カンフーパンダ」のエリア、と同時に中国テイストを取り入れたエリアになると思います。

アトラクションとしては、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに今年2018年6月15日にオープンした4Dシアター系アトラクション「カンフー・パンダーザ・エンペラズ・クエスト」(口コミ)が導入されそうです。


・「Waterworld(ウォーターワールド)」

日本でもお馴染みの同エリア。恐らく追加・変更点はないかと。


・「Wizarding World of Harry Potter(ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター)」

フロリダ、日本、ハリウッドに続いて世界で4番目の導入となりそうな「ハリーポッター・エリア」。エリア構成やアトラクション(「フォービドゥン・ジャーニー」、「フライト・オブ・ヒッポグリフ」)も同じになりそうです。ただ、北京ではフロリダにある「ダイアゴン横丁」も隣り合うように配置され、アトラクション「ホグワーツ特急」もできるという噂です。
なお、USJは2014年7月同エリア開業する際に「今後10年間は大阪以外のアジア圏では作らせない独占契約を結んだ」ため、北京にハリーポッターができるのは2024年以降、第2期?工事であると言われています。しかし、この独占契約というのがニュースサイト等での記載ぐらいで明確な資料がなく(契約事なので当然なのですが)、同じ企業(ユニバーサルスタジオ・パーク&リゾーツ)が運営する他パークまで作れない効力があるのか、単に他の企業のパークがハリーポッター関連の施設を作れないという意味なのか、正確な効力は不明です。

・「Minion Land(ミニオン・ランド)」

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世界的なヒット作品となった「怪盗グルーシリーズ(ミニオン)」のエリア。コンセプトアートを見ると、映画1作目に出てくる遊園地「スーパーシリーファンランド」を再現したエリアになりそうです。こちらはハリウッドにもありますが、それよりもかなり大規模なものになりそう。

あとアトラクション「ミニオン・メイヘム」(ミニオン・ハチャメチャライド)が導入されるのはほぼ確実かな。

・「Jurassic World(ジュラシックワールド)」

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インターネット界隈で一番盛り上がっているのがこのエリア。シリーズ最新作「ジュラシック・ワールド」のエリアで、ボート型アトラクションも「ジュラシックワールド」にアップデートされたものが導入されると予想されています(※ハリウッドとフロリダでは既存の「ジュラシックパーク・ザ・ライド」が2019年にジュラシック・ワールド版にアップデート予定)。

また、アート上にはコースターのような青いレールが見えます。コースターとしたら、シンガポールの「キャノピーフライヤー」のような小規模なものか、はたまた日本USJ「フライングダイナソー」のような大型コースターか…?

そして、このようなアトラクション設計図も掲載されています。これは映画「ジュラシック・ワールド」に出てくる乗り物で、これをリアルに再現したアトラクションができるのかも
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こんなレイアウト図もあるので、もしかしたら上記のコースターはこの事なのかもしれませんね。
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と、いう訳で今から楽しみなパーク内容です。上海ディズニーランドもハイレベルなコンテンツの数々に驚かされましたが、今回も凄そう。開園まであと2~3年、今後どんどん情報が出てくると思いますので、その度に本稿に追記していきたいと思います。

最後に、気になるユニバーサル・スタジオ・北京へのアクセスと中国・北京旅行についての基礎情報を。


○場所・行き方

・所在地は北京市東部の通州区に位置する「通州文化観光区」
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・日本からのアクセスは東京(成田・羽田)~北京まで飛行機で約4時間。「北京首都国際空港」からユニバーサルスタジオ北京まではタクシーで1時間~1時間半 約160元(約2,700円)、電車だと3回くらい乗換で1時間半~2時間 約30元(約510円)程度の距離と思われます(※)。
※空港~北京市内の所要時間を元に算出。あくまで現時点での推測によるもので、下記のよう開業までにアクセスが整備されもっと便利に行けるようになると思われます。
北京の地下鉄・タクシー事情についてはこちらのサイトが参考になります。地下鉄もタクシーも日本と比べればかなり安いですが、タクシーは日本語はもちろん英語も通じないなど、厳しい面も。
https://oyajitimes.xyz/china_beijing_taxi
・パーク開業までに地下鉄7号線と八通線がパーク敷地内まで延長。また将来的には5本の地下鉄線が乗り入れ可能な地下鉄ターミナルを建設するらしい。
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・北京の言語、気候等の基礎情報はこちら(トラベルコ)を参照。
https://www.tour.ne.jp/w_guide/CN/BJS/info/

重要な部分をピックアップすると、
・気候は日本と同様に四季があり、夏はかなり暑くなるが湿度が高く、朝晩は冷え込む。夏以外は東京より涼しく、冬は気温が0℃以下の日が続くなど厳しい寒さになる。

・言語は中国語。上海同様、現地では英語を話せる人が少ないため基本的に中国語のみが使用される。ただし、ユニバーサルスタジオの施設では英語が通じる可能性が高い。

・インターネット検閲が実施されていてGoogle、Twitter、LINE等が見えないのも上海同様。モバイルWi-fiでVPN付きプランを利用するなど対策が不可欠。
https://tdrnavi.jp/blog/5240

・北京、すなわち中国というと「深刻な大気汚染」、「劣悪な衛生状況」、「マナーの悪い現地の方(中国人)たち」、「反日感情剥き出しで日本人は差別される」など悪いイメージばかりで『日本人は行ってはいけない国』と言われることもありますが、実際どれもそんなに騒ぐほど酷い状況ではないようです。
ただし「日本とは違う、ここは外国である」という認識は忘れずに、自分の身は自分で守る意識を。明らかに不衛生な所に行く、デモや集会に近づく、政治的な話をする、そして結構やってしまいがちですが「大声で日本語で話す」など、自ら危険を招く行為は慎めば、安全に楽しめます。

※なお、海外で犯罪に遭う危険性の例えとして分かりやすいものに「交通事故に遭うようなもの」というものがあります。確認せず道路に飛び出したり信号を無視したりすると高確率で事故に遭う、そんな危険性が日常に潜んではいますが、しっかりと交通マナーを守ればそうそう危険な目には遭わない、という例えです。


・現地での治安・注意点・マナー等に関しては「上海ディズニーランド」と同じような感じになると思われます(リンク先参照)。つまり日本より治安がちょっと悪い(気を付けないとスリ等の被害に遭いやすい)、マナーの悪い人はいるのは確かだけど、パークは整備・治安維持が行き届いていて普通に楽しめるかと。
https://tdrnavi.jp/tour/sdl/#peace

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