富士急ハイランドに2012年7月にオープンした「絶望要塞」が、2018年7月27日に3度目のリニューアル。システムは完全に一新され、前作「絶望要塞2」を発展させた形式とはなっていますが、謎解き要素が強かった2と比べるとより体を動かして攻略するゲーム要素が強くなっています。
舞台は「軍事要塞を改装した研究施設」で、暴走した管理システムの「A.I.」を止めるために奮闘するというもの。
○待ち列と受付
受付方法は「絶望要塞2」とほぼ同じで、建物内に入る前にロッカーに手荷物を預けます。建物内からは4組ずつの案内となり、場合によっては10〜15分くらいは待ちますが、回転は割とスムーズです。中での受付後、1グループに1つゲームで使う「端末」が渡されます。
端末には加速度センサー?が内蔵されていて、館内で(禁止事項である)走ると感知し、制限時間が減少するようです。
※試してみたという方に聞いたところ、本当に制限時間が減ったとのこと。減り幅は未確認。
走るだけでなく落としたりしてしまっても感知されるので、扱いは丁寧に。
○ゲーム内容
最初の部屋でストーリー及び注意事項を聞いた後、要塞本部へ。扉を開けるとこのリリースのイメージ図のような風景が広がっている。要塞はA棟、B棟、C棟の3つに分かれており、A〜B、B〜Cで連絡しています(A〜Cは直接連絡していないので、B棟を経由する必要がある)。ゲームは最初からこの3つの棟全てを行き来して行います。
※何となく察しがついた方もいるかもしれませんがA棟、B棟、C棟は「絶望要塞(初代)」及び「絶望要塞2」に当てはめると第1ステージ、第2ステージ、第3ステージに該当します。
第1ステップ
まずは要塞内に設置された丸いマーク「Zターミナル」を、指定された4つを集め(端末にかざす)「通信室」に入るのが目的。制限時間は「15分」。端末に「○‐○○のZターミナル」などの指示が出るので、それにあったものを探します。
Zターミナルは基本分かりやすい(見えやすい)位置にありますが、4つ目は「○○室のZターミナル」と指示され、そこは柱の影や机の内側など見つけるのが難しい位置に隠されている。
通信室はB棟に1つ、C棟に2つありどこに入っても同じです(と思う)。
制限時間的には余裕があるのでそれ程難しくはありませんが、捜索範囲が広く階段も多いため体力を消耗し、また指定された場所を間違えて(勘違いして)別の場所に行ってしまうと致命的なタイムロスになります。要塞内のマップや案内サインをよく見て行動するのが大事。
第2ステップ
アトラクション内でも言われますが、ここからが本当のミッション。要塞内には8つ「セキュリティシステムの管理部屋」があり、その内指定された4つの部屋の、ミッションを成功させなければなりません。制限時間はここから「15分」。各部屋のミッションは1つ目と2つ目に分かれており、2つを制限時間(部屋によって異なりますが、大体2分くらい)1つ目はミス(レーザー等に当たる)すると制限時間が減ります。
自分が確認できたミッションの種類。
1つ目:ダクト(床にレーザーがある)、光る床を避けて進む、サーチライトを避ける
2つ目:板の上のボールをラインに沿って転がす、同じタイミングでボタンを押す、「ディズニーツムツム」みたいなゲームをクリアする、顔認証システムで笑顔を認識させる、指定されたポーズを取る
ミッションに失敗したら、そこでゲームオーバーになります。
ゲーム終了後は、出口でゲームランクや達成率が書かれたレシートを貰えます。
and more···?
現時点で判明している情報はここまでですが、あの絶望要塞がこの程度とは思えません。きっとその先、以前の第4ステージや第5ステージにてさらなる絶望的なミッションが待っているのだと思います。今回の「絶望要塞3」は、ややすることが分かりにくく、マニア以外はとっつきにくかったミッションが多かった初代や2に比べ、することが明確に分かりわくわくするようなミッションも多いため、一般的にも受け入れやすくなったと思います。
とは言っても「絶望要塞」の名が廃ることはなく、相変わらずミッションは難しいので、やりがいはあるかと。
でもミッションクリアはできないものの全体像は掴めたので、自分は2回やって結構満足しちゃったんだよなぁ···。一つ一つクリアしていく形式の方が、先に進みたい欲が出るのかも。
○利用システム
このアトラクションはオープン直前になって「フリーパスのみ利用可」と発表されました。アトラクション単体利用だと、所謂「ガチ攻略勢」の方が殺到するため、当初の混乱を避けるのが目的と思われますが、横暴とも言えるこの設定に批判も少なくありません。恐らくですが、夏休み〜11月の混雑時期が終われば単体料金が設定されると思われます。