ナンジャタウンに今年2017年4月14日(金)にオープンした新アトラクション「シークレット・サーヴォイス(SECRET SERVoICE)」、遅くながらプレイしてきました。
2017年4月1日のエイプリフールにナンジャタウンの公式ホームページで「執事がお嬢様(お客様)と園内を巡り、案内を行う新アトラクション」と発表され、その後さすがに「本当の執事」ではないもののコンセプトはそのまま、本当に新アトラクションの企画が実施されることが発表され、話題に。
なお、タイトルは恐らく「シークレット・サービス(Secret service)」と音声ガイドの「ボイス(Voice)」を合わせた造語。
○プレイ料金
パスポート対象外で、1人(1端末?)1,000円。なお、オープン当初は1,500円でしたが、オープンから1週間実施していた「お嬢様の査定(アンケート)」結果により1,000円になったそうです(つまり、あまり評価は良くなかったらしい)。
また、当初は「整理券の配付」が行われていましたが、現在は「混雑時のみ」となっています。パスポート対象外と1,000円という価格もあって、基本的に待ち列が発生することはないと思います。
○設置場所
アトラクションがあるのは「ドッキンガム広場」の『幸せの青い鳥』出口付近、というか出口(アトラクションアイテムの返却口)の隣に新たに小窓が作られ、スタッフも「幸せの青い鳥のスタッフ」が兼任しています。
アトラクションではスマホ(アンドロイド)が入ったケースを首から下げ、イヤホンから聞こえてくるキャラクター「執事」の声に従って行動。なぜケースが「羊」なのかは「しつじ」と「ひつじ」のシャレでしょうか?
○アトラクションの内容
・スマホ端末は位置情報が内臓されており、特定の場所に行くとそこに設定された音声が流れます。
・今回は「福袋」の街の探索という設定。コースは2種類あって、序盤で選びます。なお、どちらのコースでも2人は一緒に行動(音声に登場)するみたい。
・上記マップのルートに沿って進んで行くわけですが、「音声の内容を頼りに行く場所を推測する」とか「謎を解く」とかはなく、基本的に街を順番に・流れに沿って歩いて各所の説明を聞くだけです。それだけなのですが、その「説明が凄く深い」。今は殆ど知られていないであろう、ナンジャタウンの街のバックストーリーをかなり詳しく知ることができます。
・例えば「銭湯クイズどんぶらQ」では『ここは昔は普通の銭湯だったが、若旦那がクイズ番組スタジオに改装し、その後歌番組→ご当地体験マシンと変わっていった』、「爆釣りスピリッツ」隣の建物では『ここに以前"のら猫探偵社"があり、探偵を養成する大学があった』など、リニューアル前のアトラクションが語られます。
・上記「のら猫探偵社」の上には『ナンチッチの家』がある、「赤いポストに手紙を入れると、ナンジャタウンオリジナルスタンプが押されて実際に届く」など、あまり知られていない情報もでてきます。
・さらには、のら猫探偵社がある通り「長屋通り」にある、永世名誉町民の『森ケ崎正人さんの家』にも触れられてました。ご本人には事前に連絡等があったのでしょうか・・・。
・ボイスの内容自体も、ちょっとしたストーリー仕立てになっています。面白いかどうかは別として。
・マップのルートを一通り回った後は、10分間程自由に街を巡れます。時間になったら(設定上は「お嬢様の門限の時間」)、スタート地点に戻って端末を返却。
・最後には「パスワード」が表示され、それを用いて「2回目以降は続きが楽しめる」という継続的要素もあるようです。
・2017年7月15日(土)より、第2弾である「もののけ番外地編」も追加。
○感想
音声の内容・ストーリーとしては「男性声優のイケメンボイスによる、女性アニメファンが喜びそうなシチュエーション満載(※)」と特定の層を意識したものですが、上記のよう案内の構成の完成度は高く、確かに充実した園内巡りをすることができます。
※エイプリルフール発表時の文面に会った「執事がお嬢様に、福袋の餃子をふーふー、あーんしてくれる」というのも、形は違うけど「音声で本当にやってくれる」。
ナンジャタウンは本来バックストーリーがかなり練られたテーマパークでありますので、こういうアトラクションは本当にぴったりだと思います。なぜパークのキャラクター(ナジャヴ、ナジャミー、モジャヴなど)バージョンを作らなかったのでしょうか・・・。
ただ、それを考慮してもやはり「パスポート対象外で1,000円」は高過ぎです。ナンジャタウン街並みの楽しさを発見できるアトラクションなので、なんとか頑張ってパスポート対象 or 割引にして欲しいところ。