来月4月1日にグランドオープンする「レゴランド・ジャパン」、オープン前に実施されているプレビューに行ってきました。日本初上陸・世界で8つめのレゴランドとなるレゴランド・ジャパン、パークやアトラクションの内容以上に「値段が高い」、「子供向けで集客できるのか」など運営的・経済的な面を懸念する声が多い本施設ですが、果たしてどのようなテーマパークになっているのか、プレビューを通して分かったことを書いていこうと思います。
料金やアクセス、混雑状況などの詳細情報
アトラクションについては
「レゴランド・ジャパン」のエリア&アトラクション紹介
○園内はレゴ一色
入園ゲートから入ると、早速レゴで作られた恐竜がお出迎え。レールで吊り下げられたバケツが行きかう建物は、お土産ショップで「世界最大規模のレゴショップ」でもある「ビッグ・ショップ」。ただ、普通の玩具屋(「トイザらス」など)でも扱っている商品が多く、「レゴランドのオリジナル商品」は少なめです。
その先にもカラフルな外観の建物の中、園内至る所にレゴでできた造形があります。
※写真では伝わりにくいのですが、近づいてみると「本当に全部レゴブロックで作られており」、その精密さに驚きます。
海や砂漠の街が広がるエリア「アドベンチャー」では、レゴでできているスフィンクス、ラクダ、巨大タコ。
西洋の街並み「ナイトキングダム」や海賊の街「パイレーツ・シェア」など、特色あるエリアも。
パイレーツシェアではエリア中央にアトラクション「スプラッシュ・バトル」があり、海賊と海軍の戦いがある意味リアルに繰り広げられています。詳しくはこちらの記事にて。
レゴの街「レゴ・シティ」はまさにレゴで命が吹き込まれた世界。消防署や噴水広場、教習所(ドライビングスクール)など日常風景が広がります。
○アトラクションもレゴの世界に溶け込んでいる
各エリアにはアトラクションがあちこちにありますが、こちらも装飾がきちんとされていて驚くほど街並みに溶け込んでいます。○まとめ「いるだけで楽しくなるテーマパーク」
エリア一つ一つが作りこまれており、あちらこちらにレゴで作られたオブジェクトがある。園内を巡るだけで楽しめるパークです。今回自分は利用しませんでしたが、レゴを使ったワークショップもあり、子供たちは一層楽しめると思います。アトラクションも他の遊園地にもある同様機種が殆どなのですが、前述のようそれぞれにレゴの装飾がしてあり、世界観を壊すことはないです。
○でもやはり「刺激は足りない」
確かにいるだけで楽しい気分になるパークですが、設置されているアトラクションに「それ自体に魅力がある」とは言えません。あくまで(アトラクションに乗って)その場の雰囲気を楽しめるのであって、アトラクション自体は他のパークでも乗れるようなものばかりです。特に大人目線の場合、とても刺激のあるテーマパーク・アトラクション体験とは言えないでしょう。レゴランド・ジャパンの初年度年間来場数目標は「200万人」とのこと(日本経済新聞より)。この200万人という数字がどのような数値かというと、「よみうりランド」、「富士急ハイランド」、「東武動物公園」等関東の著名な遊園地の1.3~1.5倍程度の数字です。ちなみに、レゴランドに一番近い施設「ナガシマスパーランド」は年間585万人ですが、これは遊園地だけでなくアウトレットや「なばなの里」等も含むため単純に比較はできません。
つまり何かと言われるような「ディズニーランド(ディズニーリゾート)」、「USJ」(年間入場者数1,300万人以上)に次ぐ『日本で3番目の国内を代表するパーク』という位置付けではなく、規模的な面を考えて「国内の遊園地をちょっと発展させた規模」のテーマパークを想定しているのと思います。それゆえ前者2パークに次ぐ「大人6,900円、子供5,300円の料金設定は妥当か!?」と言われてますが、逆にいえば、嫌な言い方ですが「その金額でも遊びに来てくれる裕福なファミリー層を想定している」のかもしれません。
それが吉と出るか凶と出るかはなんとも言えませんが、とにもかくにも日本には今までなかったタイプのテーマパーク「レゴランド」、この日本上陸自体は歓迎したいものですね。
こういった経済的観念は抜きにして、大人もアトラクションで迫力体験とかが目的ではなければ、レゴの世界を眺めて童心にかえれるような楽しい気分を味わえるかと思います。