2016年7月15日(金)~9月11日(日)、大阪梅田茶屋町にある「MBSスタジオ内」で毎年開催される五味プロデューサー監修のお化け屋敷、諸事情で今年は9月中旬と会期ギリギリになってしまいましたが、行ってきました。
今年は「双子」と珍しいテーマを取扱っており、また中の仕掛けや演出も「同製作陣のお化け屋敷でもこれまで見られなかった、新しい演出のオンパレード」で非常に新鮮というか新しいタイプのお化け屋敷でした。
今年は「家」や「蔵」など明確な舞台設定がないため、建物の外観も真っ白の箱ものという感じ。壁面に書かれているこのビジュアルが非常に怖かった・・・。
・ストーリー
双子の姉妹の高校生「ひとえ」と「ふたえ」はとても結びつきの強い双子だった。2人は「種田」という男性と仲良くなり、いつしか 種田も2人に好意を抱くようになる。だが、2人を同時に愛することなんかできない。種田は悩んだ挙げ句、「ひとえ」を選んだ。2人の心が、生まれて初めて2つに割れた。1人ぼっちになった「ふたえ」は、川に身を投げ自ら命を絶った。だが実は種田は2人に好意など抱いてなく、これは「ひとえ」と「ふたえ」をバラバラにするための"遊び"だったのだ。それを知った「ひとえ」は、ふたえの後を追って亡くなった・・・。あなたは二人の心をもう一度一つにするため、生前二人が大事にしていた「二つに割れた人形」を、一つにくっつけて、二人を成仏させようとする。だが、それは決して「やってはいけないこと」であった・・・。別々の思いで亡くなった2つの心は、もう一緒になることはできない。
・お化け屋敷の流れ
・8人まで一緒に「最初の部屋」に案内されます。ここで早速新しい演出、お化け屋敷内で使う「お守り」を、隣の部屋からこの中の誰かが「一人で」、取りに行かなくてはならない。
部屋の中に「花いちもんめ」の歌が流れ、「○番が欲しい」と指名された人が取りに行く。自分は選ばれなかったので分かりませんが、どうやら暗い部屋の中に机があり、ちょっとした仕掛けもあるようです。
・上記の「お守り」を持ち、次の部屋からお化け屋敷本編がスタート。ここからは従来通り順番に案内されます。中で行うミッションは前述のストーリーのよう「二つに割れた人形を、一つにくっつける」こと。序盤のロッカーの中から、人形の片割れがあるので持って行きます。
・その先はフェンスで区切られた、乱雑な路地裏が続き、路地裏を抜けると橋が見えてくる。橋の向こうからは「ふたえ」がこっちに向かってくる。ということは、ここは「ふたえ」が自殺をした川(にかかる橋)なのでしょうか・・・。
・その先は「教室」。ここの机に「人形のもう一つの片割れ」があるので、もってきた方を合わせて置く。すると・・・
机が二つに割れ、中からアクター演じる「ひとえ」が飛び出してくる。
・それが終わった先に、建物外へ通じる「出口」が見えます。「え、もう終わり!?」と思い、外へ出ようとすると、なんと出口が閉まってしまう。真っ暗になった通路に、人の声が聞こえてくる。
「あなた達はやってはいけないことをした。人形が一つになり、あの二人は離れられず強力な怨霊となってしまった。
そう、お化け屋敷はまだ終わらず、むしろここからが本番であったのだ。
・横の扉が開き、恨みのこもったメッセージが綴られた部屋へ。奥には一緒になった「ひとえ」と「ふたえ」が・・・。
「ひとえ」と「ふたえ」の等身大人形が別々の方向から襲ってくる、「ひとえ」の脇からアクター演じる「ふたえ」が襲ってくるなど、激しい脅かしが続きます。
・そして再び教室へ。黒板には「お守りの裏を見ろ」という書かれています。ここで、最初に渡された「お守り」の裏側を見ると、ブラックライトでメッセージが浮かび上がります。
・お守りには「二人を話すには、繋いだ手をほどけ」と書かれています。しばらく進むと、手を繋いだ「ひとえ」と「ふたえ」が。指示通り、手をほどくと奥のカーテンが開き、先に進めます。同時に「また私達を引き裂くのか」という物凄い恨みのこもった声が・・・。
・その先の通路、左脇に「ひとえ」、そして右脇に「ふたえ」がいます。最初は全く動かず、人形かと思いましたが・・・。
しばらく進んだところで突然動きだし(人形ではなくアクターであった)、声を上げながら追いかけてきます。振り切ってやっと本当の出口だと思ったら、脇の壁を開けてアクターが襲ってくるなど、最後まで芸が細かい。
・感想
例年と同じく迫力かつ効果的な脅かし・演出ももちろん良いですが、今回は前述のよう新しい演出・効果がふんだんに使われていて、そのどれもが凄く良かったです。正直同じような仕掛けが多く(仕掛け自体は素晴らしいのですが)、マンネリ気味であった同社のお化け屋敷の新たな革命であったと思います。
今回ストーリーが分かりやすく、中の仕掛けの演出ともマッチしているのも良いですね。「双子」という存在も十分に活かせてたと思います。
○ビビリ度診断システム
今年も「NTT西日本」主催による「ビビリ度診断」が行われました。脈拍センサー付きのリストバンドをつけ、脈拍変化による驚き度(ビビリ度)を測定します。しかも中で撮影された「自分が驚く」映像も見られる。
○その他連動コンテンツ
・プロモーションビデオ
会場にはストーリー紹介の映像と共に、こんなドキュメンタリー風の映像もありました。「梅田茶屋町にふたごの霊が出る!?」という噂を検証しにアナウンサーが取材するという内容で、後ろにひとえとふたえが・・・。
また、ザ・プーチンズによる本作のイメージソング『ぐるぐる』も製作されました。「ふたご霊」のキャスト及びお化け屋敷の中の映像も使われています。
・スマートフォンゲーム
待ち列内にあったQRコードより、以下の3つのコンテンツが配信されていました。2016年9月19日現在でもサイトは存続しており、遊ぶことができます。
3種類のゲームで遊べます。
写る「心霊写真」
アプリでカメラを起動、もしくは画像データをアップすると、その画像にひとえが映り込むというカメラアプリ。
喋る「LINEスタンプ」
下記参照。