※上記画像の「入園ゲート」は直営ホテルの1つ『ディズニーランド・ホテル』と一体になっています。パークの中に設置された「パーク直結型のホテル」。後に日本東京ディズニーシーの『ホテル・ミラコスタ』はこれを参考にして作られたと言われています。
今回の「フランス旅行」のメイン目的地、長年行って見たかった「ディズニーランド・パリ」。このパークは日本の「ディズニーランド」にあたる『ディズニーランド・パーク』(本稿にて解説)と映画をテーマにした[ 『ウォルトディズニー・スタジオパーク』]の2つのパークがあります。
園内の様子やアトラクションについては下記のリンク先を参照。
[ 「ディズニーランド・パークのアトラクション」]
[ 「ディズニーランド・パークのアトラクション」]
「ディズニーランド・パリ」について
1955年アメリカ・カリフォルニア、1971年のフロリダ、そして1983年の日本に続いて4番目、1992年4月に開業したヨーロッパ初のディズニーパーク(その後2005年9月に「香港ディズニーランド」が開業、今年2016年6月には最新のディズニーパーク「上海ディズニーランド」の開業が控えている)。年間1000万人以上が入場しており世界のテーマパークの中でもトップクラスの入場者数でアトラクション・エンターテインメントの評価も高い一方、開園以来「慢性的な赤字」(※)と経営は思わしくない状況が続いています。
※赤字については入園者が多いものの日本のようにグッズ売り上げなど副収入源が不調、開園当初から7つの直営ホテルがあること、園内の設備投資が嵩む、フランスの法規上「非正規社員」を雇えずキャストは「正社員」であるため人件費が高額(ある意味日本のディズニーランドとは真逆の労働問題)など、支出面も大きいのが主な原因とのこと。規模的には小さくこじんまりとした印象を受けますが、1990年代とアメリカ・日本と比べると後期に開業したこともあってここにしかないアトラクションや同じアトラクションでも演出のアレンジや迫力増加が行われているおり、斬新な体験ができると思います。
「ウォルト・ディズニー」の生まれ故郷アメリカミズーリ州・マーセリンの町並みをモデルとした、世界共通のパーク玄関口(日本は「ワールドバザール」)。屋根がないので開放的です。
パークはこのお城を中心に、左下に「フロンティアランド」、左上に「アドベンチャーランド」(日本・アメリカは左下にアドベンチャーランドがあるので、位置が逆ということになる)、中央~右上に「ファンタジーランド」、右下に「ディスカバリーランド」との位置で構成されています。
アメリカの西部開拓時代の町並み(日本で言う「ウエスタンランド」)。ここの町は「サンダー・メサ」という名前でアトラクション「ビッグサンダー・マウンテン」と「ファントム・マナー」にもバックストーリーに登場しています。
風景の様子やアメリカ河があるのは日本と同じですが、違うのは「トイソーヤ島」に当たる部分に「ビッグサンダー・マウンテン」があること(乗り場は岸川にあるので河の下のトンネルを渡る)、そしてエリアを見渡す丘の上に「ホーンテッド・マンション」にあたるアトラクション[ 「ファントム・マナー」]があります。
パリのアドベンチャーランドは同じエリア内でも場所により違う様子を見せ、上記写真は『ポリネシアンエリア』と呼ばれるエリア、アトラクション[ 「カリブの海賊」]周辺は『カリビアンエリア』となっています。
最後はこの『アラビアンエリア』。画像からわかるように東京ディズニーシーの『アラビアンコースト』に似ている(ここを参考にして作られたと言われる)。エリア内には「アラジン」の展示型アトラクション[ 「アラジンの魔法の小路」]があります。
こちらは「ライオンキング」をテーマにしたレストラン『ハクナ・マタタ』。店内には映画で使われた音楽が流れている。
パリのファンタジーランドは世界のディズニーパークの中でもここだけかなり違う。メルヘンの世界と言うよりは、そのメルヘンの物語の題材になっているヨーロッパ各地の伝統的な町並みを忠実に再現したリアルな風景が広がっています。
下記のナイトショー「ディズニー・ドリームズ!」を開催する関係で、パーク閉園の1時間前にアトラクション・エリア立ち入りを含め全面クローズされます。
世界のディズニーパークにある「トゥモローランド」に当たるエリアですが、こちらもパリのみ概要が異なる(「ディズカバリーランド」という名称自体もパリだけ)。SF小説等にある「レトロフューチャー」がテーマで、場所によってはディズニーシーの『ミステリアスアイランド』に似ている部分もあり、また[ 「ノーチラス号のミステリー」]と海底2万マイルを舞台にした探索アトラクションも。
以上のよう「ディズニーランド・ホテル」→「ホテル・ミラコスタ」、アドベンチャーランドの「アラビアンエリア」→「アラビアンコースト」、「ディスカバリーランド」→「ミステリアスアイランド」と日本の東京ディズニーシーはディズニーランド・パリの要素を参考にした部分が多く見られます(※開業(開発)時期の関係からディズニーシを作る時に参考にしたのではないかと推測される)。
ディズニーランド・パリ20周記念として製作されたパレードです。
「眠れる森の美女の城」にプロジェクションマッピングで映像を映し出すショー。お城を背景に花火を打ち上げ、左右からは噴水が上がり、レーザーもあるというド派手な演出が魅力。日本東京ディズニーランドでも「ワンス・アポン・ア・タイム」という同様のショーがありますが迫力が全然違いました。
特に終盤からはこれでもかってくらい花火が上がります。おまけに凄いのは「雨や強風など気象条件によるショーの中止・変更」がパリでは殆ど起こらないということ。自分が行った日も午後から上空の旗が激しくなびく程強い風が吹いていたのですが、通常バージョンでの実施でした。
「ディズニーランド・パリ」詳細情報
・自分が訪問した2月の土日は「中の下」程度の混雑だったみたいですが、園内の人混み具合としては日本東京ディズニーランドと同じような印象で、アトラクションはそこまで混雑していなく30~60分程度の待ち時間でした。基本的に午前中は空いてて午後になると混雑くる傾向。・混雑する時期は年末年始、7~8月フランスのバカンスシーズン、ハロウィンやクリスマス等のイベント時など。混雑予想はこちらのサイト(英語)が参考になります。
・よく「(パリを含む)世界のディズニーランドのキャストは無愛想、お持てなしの心を持って気持ち良く接してくれるのは日本東京ディズニーランド(シー)だけ」と言われますが、特に「悪い」という感じはせず、むしろフレンドリーなキャストや「片言の英語」の自分でも丁寧に応対をしてくれた親切なキャストもいて好印象でした。
・ただ、中には上記の風評に近いような仏頂面のキャストもいたので、最近の日本のディズニーのよう「キャスト個人の能力差が大きい」というのが正しいのでしょうか。またパリのキャストは様々な人種で構成されている「多国籍」なので、日本人からすれば見た目の印象的な原因を強いと思われます。
・パークはフランス語と英語の併用で、全ての場所(キャスト)にて英語が通じます。なお日本語は通じず日本語マップもありません。ただ、英語が通じるからといっても最初の挨拶「ボンジュール(おはよう・こんにちは)」・「ボンソワール(こんばんわ)」、お礼の言葉「メルシ(ありがとう)」はフランス語で言った方が良いです。
よく言われる「フランスは自国の文化を誇り、英語は話さない」というのは実際ないみたいですが、さすがに挨拶の簡単な言葉ですら最初から英語だとさすがにムッとくるみたいです。よく聞く「フランスでお店の店員が(外国人、特に日本人のよう黄色人種に対して)無愛想だった、横暴・差別的な対応をされた」というのは殆どが上記の事が発端になっているという説もあるくらいなので、フランス語の挨拶は大事です。
・チケットは1Day(2park)チケット88ユーロ(約11,500円)と世界のディズニーランド標準の価格で日本より高め(※)ですが、2Daysは139ユーロ(約18,000円)とちょっと割安になるので2日以上滞在したいところです。実際2つのパークの主要アトラクションを回るにはやはり2日欲しいところ。
※実は東京ディズニーランドは世界のディズニーパークの中で一番1Dayのチケットが安い(円安の影響もある)が、年間パスポート所有者の特典が比較的充実していないと言われる。
・ディズニーランド・パリは年間パスポートが非常に安い。除外日のある「Fantasy」179ユーロ(約23,000円)、除外日のない「Dearm」223ユーロ(約29,000円)と、どれも格安です(2016年2月現在)。また「レストラン・グッズ10%引き」、「直営ホテル25%引き」、通常開園の2時間前から入れる「エキストラ・マジック・アワー利用可能」と特典も多い。
・「Fantasy」の場合(除外日に当たっていると駄目ですが)3Dayチケットよりも安い、2Dayチケットでも年間パスポートとの差額は40ユーロ(約5,200円)。上記の特典も付いてくることを考えれば価格的には高くても総合的には年間パスポートの方が良い事があります。