Quantcast
Channel: アミューズメント レビュー
Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

「絶望要塞2」  <富士急ハイランド>

$
0
0

イメージ 1

「絶望要塞」、その名の通り絶望的な難易度のミッションで多くのフォロワー・リピーターを生み出した超ミッションクリア型アトラクション。2012年7月のオープンから約3年間で「挑戦者約120万人のなか成功者は2組12人」、成功率0.001%と当初のキャッチコピー通り「脱出成功率10万分の一」となったこのアトラクションが今年2015年7月25日「絶望要塞2」として装い新たに完全リニューアルしました。

テーマは「脱出」から「潜入」に変わり、プレイヤーはエージェント(スパイ)となり「理不尽な理由で要塞内に捕らわれた人々を解放するために潜入操作をする」という設定になります。また今回は大手警備会社「ALSOK」製の監視カメラと警備ロボットが仕掛けに導入されており、本物の警備システムを相手に立ち向かうという体感ゲーム(アトラクション)を越えた挑戦となる(と思う)のです。

基本的にミッション内容は一新され、リニューアル前の前作とは根本的に別物になっています。また前回のよう最初一度に大勢でゲームをプレイではなく今回は個々に後述のタイマーを持ち、間隔をあけて要塞内へ入れていく方式に変わりました。

ゲームの準備

このアトラクションでは後述のベスト着用もあるため、基本的に「手荷物の持ち込みはできません」。そのため受付前に無料のロッカーがあり、預けてから中に入ります。なおアトラクションスタート受付が建物入ってすぐになったため、待ち列は屋外だけになりました。そのため、エリア全体に日除けが設置されています。

受付でゲームで使う「ICカード」と制限時間を表示する「タイマー」(ちなみに前作の第2・3ステージで使われた腕に付けるタイマーの中身部分だけ抜き出して手で持つようになったもの)、そして「センサー付きのベスト」が渡されます。
イメージ 2


ベストはゲーム中監視カメラや警備ロボットに検知されると赤く光り、ゲームオーバーの合図になります。なおゲーム中にベストを脱ぐ、センサーを手で隠すのはルール違反となり、発見次第「失格」になるとのこと。
イメージ 3


先に進むと練習用のミッションをプレイ。なんといきなり「レーザーかわし」のミッションです。ただしあくまで練習用なんで成功・失敗の概念はなく先に進めます。
イメージ 4

以下反転:
この練習ミッションは下記の「プレイ中写真」を撮るための仕掛けになっています。というか緑の線も「レーザー」ではなく、蛍光塗料が塗られ緑色に光る「ただの糸」です。

その先でまた待機列があり、そこで一組ずつ3分間程間隔をあけて第1ステージ内へ案内されます。

第1ステージ

ステージ内に設置されている「ICパネル」を探し、持っているICカードをタッチし情報を集める。いくつかあるパネルの内最大5つまでタッチすることができ、3つ以上タッチしてゴール「ゲート1」までたどり着ければ成功です。

ただし、上記のようステージ内にある「監視カメラのライトに当たり、ベストが赤く発光している」(グループメンバーで1人でも発光していたら全員共失格)、「タイマーの制限時間が過ぎている」場合はゲート1にたどり着けても失格です。

制限時間は「10分」ですが、タイマーは最初モニターで説明を聞くなどロスタイム分を加えて「13分」からスタートします。

前作の「第1ステージ」(一番最初の牢屋部分も含む)がそのまま流用されて基本間取りも同じ、ただし装飾品は結構変わっています。
イメージ 5

パネル自体は割と分かり易く設置されていて監視カメラの位置も実は少ないため、クリア自体はかなり簡単。実際ほとんどの方が第2ステージへ進める状況です。ただし、第1ステージでタッチしたパネルによって以降のステージで進める場所等が変わり、また要塞内には謎解きのヒントらしきものを多数あるので、ここで時間を掛けて謎を解析していくのが全体クリアには必須なのかも。
(第1ステージゴールの)「ゲート1」でタッチしたパネルの「マーク」が表示されたレシートを渡され、第2ステージの待機列へ。再び一組ずつ1分間間隔をあけてのスタートとなります。なのでプレイヤーが集中している場合結構待つことがあります。なお、オープン初日の7/25(土)ではいろいろとトラブルがあったらしく、第2ステージ開始まで「1時間」かかるという悲惨な状況になったようです。

第2ステージ

機密情報が入った「ブラックボックス」を見つけるべく、要塞のさらに奥へ。迷路のよう(それほど複雑ではないが)入り組んだ通路にいくつか扉があり、上記の「第1ステージで獲得したマーク」がある扉しか入ることはできません。

また第1ステージ同様に監視カメラ(のライト)があり、第2ステージでは打って変わって設置数が多く、あちこちにあるので慎重に行動しなければなりません。今回自分は第2ステージ早々に失敗してしまったのでお目にかかれませんでしたが、ステージ内にはALSOKの巡回監視ロボット、今年4月に発売された新製品「Reborg-X」が巡回しており、こいつに見つかると「失格」に。

ちなみに「Reborg-X」の価格は1体およそ1,500万円。ただし富士急による「購入」ではなく「リース品」みたいです。
イメージ 6

まだ体験者情報が少ないのでなんとも言えませんがやはりこのステージは、特にロボットを避けることが非常に困難でクリアは難しいらしい。


現在のところ第2ステージまでしか情報がでておらず、全部で何ステージあるかは不明です。

出口売店

アトラクション出口の売店でベスト等のアイテムを返却。この時に自分のアトラクション成績(ランクや獲得ポイントなど)を印字したレシートが渡され、同時に最初に撮った写真を確認・購入することができます。
イメージ 7

ゲームプレイ中に(しかも予告なく)激写されるので、このよう結構臨場感あるカッコいい写真に。ただしそれ故全員揃ってきれいに映るのが難しかったりします。

感想

監視カメラ・ロボットに見つからないように進むというアクション性もありますが全体としては謎解きの知能的なゲームになり、前作までとは印象すらことなる全く別のアトラクションになっています。ただ、今回は相変わらず難しいことは難しく謎解き要素もあるもののなんというか全体的にのっぺりしてるというか、張り合いのないミッションに思えて正直全然面白くなかったです。

また前述のよう前作までと全く違うのも、従来の絶望要塞ファンにとっては悲しい作りになっているのではないでしょうか(社長インタビューの記事を読むと、運営側でも絶望要塞ファンの存在をかなり意識しているようですが・・・)。

自分が体験したのがまだオープン2日目で、噂に聞く初日の混乱と比べるとその日目立ったトラブルはなく1日でかなり良くなっていると思いますが、それでも監視カメラのライトの動きなど若干仕掛け等に怪しい部分はあるので、ある程度時間が経ったら体験するのが良いかもしれません。また、攻略を目指している方々曰くやはり第1ステージの謎解きが重要で、奥が深い作りになっているそうです。

今回は私自身不甲斐無い結果になってしまったので、もっと先に進んで今後も随時様子を紹介していきたいと思います。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

Trending Articles