ナンジャタウンに7/24(金)、待望の新アトラクションが登場しました。アイテムを持って園内を巡る探索アトラクションで、リニューアルオープンから登場して以来大人気のキャラクター『モジャヴ』を主要キャラとした常設アトラクションでもあります。
本作は今年6/7(日)に終了したガウストパニックの跡地にできましたが、内容やゲームルールは「ガウストパニック」とほぼ同じで登場キャラも共通しているため、「ガウストパニックから(バンダイが版権を持っている)ガウストの要素をなくし、最新機器を導入し演出面を強化した」、実質"ガウストパニックの進化バージョン"という形になっています。
※公式サイトにも「アトラクションが超進化」とある。なおガウストの版権はバンダイですが「ガウストパニック」に登場していたガウスト自体はレアガウスト等一部を除いて大半がナンジャタウンのオリジナルキャラ。オープン前には、モジャヴが紹介する本アトラクションのCMも放送されました。またオープン前の1週間前からは不定期的(1日数時間程度)ですが一般来場者も参加出来る試遊会も実施していたようです。
アトラクション入口
前述のよう本アトラクションは「ガウストパニック」の跡地にオープン、ただし入口から先の間取りは変わっていて、受付の位置は正面から入って左側になりました。中の待ち列のスペースはなくなりアトラクションの外に待ち列を作る形になっているため、混雑時どのようなやり方をするのか気になる・・・。受付にて一人ずつアイテム「もののけロッド」を渡され、近くのモニター映像ではモジャヴがアトラクション概要を説明しています。次の「ミーティングルーム」にて説明及びUMM捕獲の練習を。
アトラクションストーリー
突如全世界で多発し始めたポルターガイスト現象。その原因は普通の人には見ることのできない「もののけ(妖怪)」がさらに進化した「未確認もののけ」、通称『UMM(Unidentified Mysterious MONONOKE)』(※)の仕業であった。※おそらく未確認生物UMA:Unidentified Mysterious Animalsを文字ったもの。
ナンジャタウンも例外ではなく、あちこちで異変・混乱が起きていた。そんな中、打倒ナンジャタウンを掲げる『モジャヴ』は「ナンジャタウンを破壊するのはこのオレ様だ。誰にも手は出させねえ!」と現状打破に立ち上がる。こうしてモジャヴは『もののけたま』協力の下UMM捕獲装置「もののけロッド」を開発し、さらに新会社「MHC:もののけハントコーポレーション」を設立。随時隊員を募集し始めるのであった。
ナンジャタウンより行けるモジャモジャ団のサイト内のモジャヴの日記には、アトラクション関係の詳細ストーリーが拝見できます。
こちらがアトラクションで使うUMM捕獲装置「もののけロッド」。めちゃくちゃガウストタンサーに似ていますが、モニターは液晶モノクロからフルカラーのミニモニター、実写とCGを合成できるAR機能、声音声(モジャヴの台詞)が再生できるサウンドシステムとスペック的にはかなり進化したものになっています(なお、トリガーはない)。
こちらのロッドにも加速度センサーが取り付けられており、ゲーム中はロッドを振ったり左右に動かしてプレイします。
今回はガウストパニックの「Gポイント」の時より「発生源を探し当てる、探索ゲーム」に重点が置かれており、そのため発生源は「ナンジャビザのスタンプ」のように巧妙に隠されており、見つけるのが結構大変です。
柱の影にあるなど単純に隠されているものもあれば、自分は見つけられなかったのですが扉を開けたりボタンを押すなど園内の仕掛けを動かさないと見つけられないものもあるようです。発生源の近くに行くとロッドから「近くに(UMMが)いるぞ」とモジャヴの音声が入ります。
今回は発生源自体にロッドを近づけて、UMMを出現させます。本来ならば発生源にうんと近づけないと反応しませんが、離れてても反応することがあるようです。
UMMがロッドの画面上に出現したら中央の標準に来た時を狙ってロッドを振り上げ、タイミングがうまく合えばUMMに針が刺さります。UMMは左右に、円を描くようにと動き方にはいろいろなパターンがある。ロッドは小刻みに素早く動かすと反応しやすいです。
針が刺さった後は、右のリールを巻いてUMMを釣り上げます。UMMが中央にいないとゲージが減らず、ロッドを左右に動かしてうまくUMMが中央に来るように操作します。制限時間はUMMが画面に表れた時から60秒。
以上の操作方法は、前作「ガウストパニック」とほぼ一緒です。ただし「もののけハンターズ」の方が捕獲までに時間はかかる。捕獲したUMMは、ロッド上に詳細データが出ます。前述のようほとんどが「ガウストパニック」に登場したガウストのデザインを流用したものです(ただし名前は異なる)。
上の(アトラクション「未来遊戯ガンガンナー」に登場する)「ウサビ」のよう(こいつはもののけだったのか・・・)、アトラクション等ナンジャタウンの施設に由来するUMMも登場、またイベント等に合わせた期間限定のUMMも出ます(現在は「福井恐竜博物館」とのコラボで恐竜のUMM)。ナンジャアプリ上での枠から判断すると現時点でも登場するUMMは「112種類」、今後もどんどん増えるとのことです。
アトラクションプレイ後のナンジャアプリでも捕獲UMMの情報が見られますがこちらにはもっと詳しい設定が載っていて、その文章もジョークや有名作品のパロディが含まれているなど、非常にユニークなものになっています。
かき氷型UMM『色こりごーり』は「こいつが側にいるとシロップ掛け放題のかき氷で全部の味を掛けたくなってしまい、大抵不味くなって後悔(こりごり)する」、バスと惑星が合体してできたUMM『アストロバース』を見ると「機械の体を手に入れるため宇宙を旅したくなってしまう、睫毛が異様に長い女性に話しかけられたら要注意」(「銀河鉄道999」)など。また後述のボス「ぬまたま」ではアトラクションストーリーに関わるような内容もあります。今回自分は遭遇しませんでしたが、アトラクション入口付近で(?)UMMが大量出現する「フィーバータイム」もあるみたいです。
ボスバトル
一定以上のUMMを捕まえるか制限時間が過ぎる(※)と、モジャヴよりMHC本部へ帰還せよとの司令が入りますが、この時「条件を満たしている」(UMM毎に設定されているポイントの合計が一定以上である?)と、ボスUMMとのバトルがプレイできます。場所はMHC出た所の隣で、スタッフの案内で中に入れます(「ガウスト城」の所は本アトラクションでは使われていない)。※恐らく1回のプレイで捕獲するUMMは「13匹」(最初の説明時に1匹捕まえるのも含まれる)、制限時間は20分程。対決するボスUMMは「ぬまたま」。封印されていた「もののけ番外地、もののけ達の長」が復活、2007年の夏イベント以来8年ぶりの登場です(「ぬまたま」の設定自体は上記のリンクを参照)。
対決の制限時間は60秒、まずリールを回してパワーをため、たまったらスクリーン上の「ぬまたま」に対してロッドを振り攻撃。これを繰り返して一定以上ダメージを与えられれば撃退成功です。制限時間が短くリールを回すのは見た目以上に体力を使うため、難易度は高い。
このバトルは最大5人までプレイできますが、人数が変わっても「ぬまたま」の強さの変化は少ない(あるいは全く変化しない?)ようなので、一緒にプレイする人数が多い程クリアしやすくなります。
なお、ナンジャアプリのデータでは「ぬまたま(第2形態)」とあったので、今回もボスは何種類か(5種類程?)用意されてるらしい。
ボス対決終了後(ボス対決条件を満たせなかった場合は直接)は報告所へ。報告所出口には「ガウストパニック」に関するポスターが貼られています。
感想
上記で挙げたようなガウストパニック以上のやり込み度や細かいところまで遊び心満載の内容は素晴らしく、一度のプレイで終わらず末長く楽しめる要素はあると思います。ただ、アトラクション内容自体は「つまらない」というのが正直な感想です。UMMの発生源が見つけにくく(そもそもまだ本来の数は設置してない?)プレイ中イライラする、UMMを捕獲する流れもテンポが悪い、またボスバトルも迫力はあるけど面白くはない。そもそもガウストパニックと同内容であるため新鮮味がない、など。これならガウストパニックの方がまだテンポ良くプレイできて面白かったと思います。
またアトラクション内容とは直接関係ありませんが、今回スタッフがアトラクションの世界観に合わせて「タメ口等のやや強めの口調」であり、それはそれで良いのですが自分がアトラクションのやり方が分からず、それを聞いた時も上から目線で偉そうに説明された時は正直イラッときました。世界観を守るのも大切ですが、それ以上に場面毎に合わせて対応するのも必要と思います。
今回は上記のよう1週間前から一般客試遊会を実施する(皮肉にも開発が間に合わずまだ多くの不具合を残したままでオープンし、大混乱を招いた前作「ガウストパニック」とは対照的)ようですが、それでも一部のロッドや発生源の反応が悪い等の細かい不具合はあったので、今後改善されることを願います。
どちらにせよ今後どのように内容を広げていくのか、また自分自身発見できなかった・発生しなかったイベント等もあるので、これからの動向に期待ですね。