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「超ホラーゲームお化け屋敷」  <ニコニコ超会議2015>

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※本イベントは2015年4/25(土)・26(日)限定の開催であり、現在開催は終了しています。

今年のニコニコ超会議2015で登場したお化け屋敷。主にニコニコ動画(に投稿されたゲーム実況動画)で流行った下記5つのフリーソフトのホラーゲームを、お化け屋敷として実体験できるアトラクションです。
「魔女の家」、「月光妖怪」、「クロエのレクイエム」、「青鬼」、「DeathForest~森からの脱出~(恐怖の森)」
お化け屋敷製作はオフィスバーンが担当、東京ドームシティを始め毎年夏には全国各地にお化け屋敷を製作提供、その仕掛けと造形のクオリティ高さに定評がある会社で、おまけに製作担当者曰く「これまでのお化け屋敷の中でも一番自信がある」と語っていました。その言葉通り、ゲーム中のシーンは中でほぼ忠実に再現され、意表を突くハイレベルな脅かしと合わさって非常にハードなお化け屋敷になっています。

お化け屋敷建物

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ニコニコ超会議会場の一番奥に設置されており、いかにも仮設というべきシンプルな構造。画像の左は出口の扉で右が入口、それぞれゲーム中に出てくるシャッター扉と屋敷の扉がプリントされたもの。その間にあるのが館内の中継モニターです(後述)。

一方で内部の内装はかなりしっかりと作り込まれており、それぞれのゲームシーンを再現したセットを進んでいきます。そしてただ歩くだけでなく、ゲームをプレイする時のように仕掛けを解きながら進まなければいけません。具体的には道中に設置されたボードに「○○を籠に入れろ」などの指示が書かれているので、それに従って行動していけば大丈夫です。

お化け屋敷内容

入口扉から中に入ると見えてくるのは、「魔女の家」の屋敷。植物で道が細く区切られた中庭を抜けるとお屋敷が見えてきます。屋敷内ではゲームと同じく「黒猫」がいて、「クマのぬいぐるみ」を籠に入れるシーンも。
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クマをかごに入れると画像右下のよう、等身大のクマの着ぐるみ(を着たアクター)が出てきました。
その先の通路には、左右にクマのぬいぐるみと等身大メイドの人形で挟まれた通路が…。


続いては「月光妖怪」の世界に。このゲームを代表するシーン「ベンチに座って」置いてある手紙を読みます。手紙を読み終わるタイミングで、後ろからお化けが。
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ここのシーンはニコニコ生放送でライブ中継されており、動画閲覧者はコメントで脅かしのアドバイスもできました。ニコニコ超会議会場現地でも出口と入口の間にあるモニターで見ることができました。



随分進んだような気がしますが、まだ半分です。3つの作品は「クロエのレクイエム」、ここでは2つの部屋があり、なんとペアと別々の部屋に分かれて入ります。

両方の部屋にそれぞれ「人形」が一つありますが片方の部屋の人形は「目玉が入っていて」、もう片方のは「目玉がありません」。目玉のある人形から目玉を取り、部屋の間にある小窓からもう一つの部屋に渡して、そっちの人形に目玉を入れば先に進めます。
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その先に待っているのは「青鬼」。今回のために開発された「"等身大"青鬼スーツ」(画像右下)を着たアクターが前から襲いかかってくるので脇の「タンスに隠れる」→先に進んで「鉄格子」の先に青鬼がいるというゲームと同じ体験をします。


青鬼から逃れた先に、序盤に出てきた黒猫が再び登場し、舞台は再び「魔女の家」に。ここでは同作に出てくるエレンという少女と同じ格好をしたアクター(お化け、これも一種のコスプレというのかな?)があり、じっとこっちを見てきて突如襲いかかってきます。


最後の作品は「DeathForest~森からの脱出~」(恐怖の森)。同作を象徴する「巨大な怖い顔(ヨシエ)」(をプリントした巨大パネル)が後ろから追いかけてきます。その先にある扉を抜ければ出口です。
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感想

上記で述べてきたよう、各ゲームのシーンと全く同じ事を体験することができるのでゲーム及び動画で見たことある方なら凄く楽しめると思います。ニコニコ超会議のコンセプトである「ネットカルチャー(この場合はフリーソフト及びそれを自由にネット上に投稿すること)を実体験」をまさに表しています。ニコニコ生放送で大人数がこのお化け屋敷の脅かしに参加するなど、新たな文化の発信でもあると思います。

世界観の高い再現度もさながら、お化け屋敷としての脅かしも逸脱です。「出来栄えに自信がある」という言葉通り、確かにオフィスバーンのお化け屋敷の中でも個人的に本作は1位、2位を争うくらいの演出力でした。

強いて不満を言うなら、ニコニコ超会議に参加している方では少数派だと思いますが原作ゲームをやって(プレイ動画を見て)いないと元ネタがわからなくて魅力が半減しちゃうかなと感じました。「ニコニコ超会議」のホームページでは動画のリンクが貼ってあったりはしたのですが、現地では特に「どんなゲームが元になっているか」の紹介もあまりなかったのでポスター等の設置、またお化け屋敷内でも「(ここから)○○作品の世界」とか案内があったらもっと良かったかも。

人気・混雑

開催前、個人的には「ニコニコ動画ユーザーとお化け屋敷(しかもオフィスバーンのようハードなお化け屋敷)って相性合うのかな」と思ってましたが、蓋を開けてみるとこの超ホラーゲームお化け屋敷は大人気で開場と共に人が押し寄せ、生放送中継の方もたくさんの閲覧者数でした。

現地の混雑は凄まじく、演出上1組毎の間隔をあけなくてはならないことから列の進みも非常に悪かったです。自分が行った25日(土)は開場30分後の10時半頃には2時間半待ち、11時には受付を一時中断。その後は頃合いをみて受付再開と中断を繰り返してましたが、13時半頃本日分受付終了となりました(実際はその後もほんの一時期若干数ですが受付を再開があったみたい?)。26(日)はもっと凄くて開場10分で2時間待ち、開場30分後で本日分受付終了となってみたいです。

なので残念ながらこの「超ホラーゲームお化け屋敷」は事実上11時前に会場入りした(するために朝早くから並んだ)方や優先入場した方くらいしか体験できないイベントになってしまいました。製作側でもここまでの混雑は想定していなかったみたいで(東京ドームシティとかとは比べものにならないくらいの凄まじい混雑)、来年もまたお化け屋敷をやることがあれば何らかの対策・改善があれば良いですね。

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