12/19(金)にJ-WORLD TOKYO開園以来初となる常設アトラクションの追加が行われました。新アトラクションはワンピースを題材にしたもので、「チョッパー」の形をした端末を持ってエリア内を周りミニゲームをクリアしていく回遊型アトラクションです。
きちんと調理せずに食べると体が膨らんでしまう「気球鳥」を食べてしまったルフィーを救うため、チョッパー及び麦わらの一味と協力してルフィーを治す薬の材料を集めるというストーリー。
スタート地点
アトラクション入口はリゾー島の「診療所」という設定のため、スタッフはアロハシャツの上に白衣を着ています。中にてストーリー及びルールを聞き、チョッパーの端末を受け取ってアトラクションスタート。なお、この場所はかつて「ナンジャタウン」だった頃のアトラクション「ナンダーバード秘密情報局」のスタート地点であり、今回は同じ場所にアトラクション受付が出来たことになります(建物内の間取りは異なる)。
こちらが端末となる「チョッパー」です。
リュックサック型になっており、背負って移動します。リュックの背中側にスピーカーが付いていて、各サテライトに近づくとチョッパーが教えてくれます。またエリア外に行こうとすると「そっちじゃねぇ、戻ってくれ」と言ったり園内のレストランやアトラクションの前を通るとそこの紹介をするなど様々な方面でナビゲーションをしてくれます。
この仕様はリニューアル前にあったナンジャタウンのアトラクション「ボムレンジャー」と似た仕掛けで、見方によっては「ボムレンジャー(の機能を持ったアトラクション)の復活」と言えるかもしれません。
ワンピースエリアにて7つのサテライトがあり、それぞれ指定されたミッション(ミニゲーム)に挑戦します。各ゲームにはノルマがあってそれを越えると「成功」、7つ全て成功だとグッドエンドとなります。また得点も設定されていて最後総合得点の表示やランキングもあり。
各サテライト
※名称は公式のものではありません左から
○砂糖玉キャッチ ガラスの向こうで落下する砂糖玉(ピンポン玉)をひしゃくを動かしてキャッチする(通過させる)。砂糖玉は左右に大きくブレて落下するので小刻みにひしゃくを動かすのがコツ。ノルマは3つ以上。 ○火薬庫破り 画面に表示される4つの数字を見本通りに合わせる。数字の操作は各ダイヤルで行うが一方向しか回せず調整が難しいので焦ると失敗しやすい。 ○みかん泥棒 3つの箱の中から1つ選んで手を突っ込む(設定上はナミが店主を惹き付けているうちにみかんを盗む)。3つのうち何れかが正解という言わば「運」勝負(あるいは手を入れるタイミングによる?)であり、明確な攻略法が分からないサテライトです。サテライトの中には小屋の中に入ってプレイするものもあります。
○煙飛ばし ハンドルを回して換気扇を動かし、煙を飛ばす。演出として本当にスモークが出ます。反応が悪いのかノルマ設定に無理があるのか、一時も休まず精一杯回すくらい頑張らないと成功しないです。
○コーラポンプ(画像上) ボタンを連打してコーラを送る。 ○闘魚倒し(画像下) スクリーンをタッチして闘魚を退治していく。
○1本橋渡り 酒場の中に入り、中にある1本橋(幅3cm程)から落ちないように向こう側に渡る。1本橋以外にはセンサーが張られていて、橋から落ちてセンサーに触れると失敗。※画像を見てピンと来た方もいるかもしれませんが、これはリニューアル前のナンジャタウンのアトラクション「ナジャヴの大冒険」のサテライトの1つ「X国秘密倉庫」とほぼ同じ内容であり、実質「同じ仕掛けの復活」と言えます。ただし大冒険の時より橋の距離が短いです。
処置室では映像を見ますが、前述のよう7つのサテライトを全て成功でグッドエンド、1つでも失敗してしまうとバッドエンドとなり映像の内容も異なります。
どちらのエンディングでも最後ワンピースのキャラクター達と一緒に記念写真を撮り、その写真を使った「新聞」がアトラクション出口脇のモニターにて表示されます(購入はできない)。
新聞の見出しは数パターンの中からランダムで一つ選ばれ、文面は成績によって変わるようです(通常は「麦わらの一味に新米の海賊が加わったか!?」だが成績上位だと「副船長格の人物と思われる者がリゾー島で暗躍」になるなど)。また別のモニターにて得点でのランキングが表示されます。
感想
各サテライトのミニゲームは簡単というか単調過ぎるのでゲームとしての面白さは低いのですが、チョッパーが側で喋ってくれる、映像や人形でワンピースのキャラクターが総出演して作品の世界観に浸れると演出面では凝っていて、前述のゲームの単調さは「家族向けだから」と割り切ればアトラクションとして十分楽しむことができます。また別の意味では「ボムレンジャーと同じ機能の搭載」、「ナジャヴの大冒険の1本橋の復活」とリニューアル前のナンジャタウンで遊んだことがある方なら嬉しい仕掛けの再登場があるので、そういった意味でも面白いアトラクションとなりそうです。
当アトラクションのオープンを記念して3月の「NARUTO」、7月の「ドラゴンボール」に引き続く「ワンピース」のショーが来年2015年2/1(日)まで開催。
今回は総勢4人のアクターによる大混乱のアクションシーンやプロジェクションマッピング技術による映像とアクションの融合、またアクターとお客さんで一緒に「Y.M.C.A.」(本家と振り付けは違う)を踊るなどのお茶目な演出もあります。
ショーストーリーが原作のドレスローザ編を元にしていて物語の革新的な内容に関わるため、原作を見ていないと若干展開がわかりにくい部分もありますが、それを差し引いても十分楽しめると思います。