季節はもうすっかり秋となり、今年も各地でハロウィンイベントが開催されます。そしてUSJの一大イベント「ハロウィーンホラーナイト」が今年もやってきました。2011年のレギュラーイベント開始(2008年~2010年は追加料金で利用する特別イベントだった)以来今年で4年目、年々とスケールアップしていく同イベントですが、今年も夜の園内をゾンビが徘徊する「ストリート・ゾンビ」、「バイオハザード」に「ジェイソン(13日の金曜日)」、そして初登場となる「チャッキー(チャイルドプレイ)」の有名ホラー洋画のお化け屋敷、そして昨年から引き続き「貞子(リング)」と今年は「呪怨」の日本のホラー映画とコラボしたアトラクション特別バージョン(ホラーバージョン)が実施されます。
なお、今年夏にオープンした「ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター」のエリアはゾンビ出現ゾーンの対象外となり、あわせて「ジョーズ」付近やハリーポッターの整理券発券機のあるセントラルパーク周辺も混乱を避けるためか同じく対象外となっています。昨年は園内のほとんどがゾンビ出現ゾーンになっていたことを考えると、やや規模は減少していると言えますね。
基本的な演出手法は昨年度(2013年)と同じで、数自体は昨年よりやや少ない印象であるものの性質は昨年以上に攻撃的。ゲストに積極的に近づいてきて唸り声をあげる、女性・子供であっても容赦なく追いかけ回すなどえげつないパフォーマンスを繰り広げます。
そして今年はさらにヤバいゾンビが登場。それが画像にあるオレンジのツナギ(囚人服)を着た「スーパーゾンビ」です。こいつらは"凶悪犯のゾンビ"ということで特に凶暴(もっともスーパゾンビ以外のゾンビもあまり変わらないくらい凶暴なのですが)、棍棒や刃物など武器を持っているやつもいます。
なお、園内には「凶悪犯の護送車が襲撃され、多数の犯人が逃亡。彼らもゾンビウィルスに感染し既にゾンビ化している可能性がある」というニュース(園内放送)が定期的に流れます(公式のHPや携帯アプリでも見ることができます)。 そのニュースによると(逃亡した凶悪犯には)「現場に必ずピエロの人形を置く殺人鬼」、「人を襲って捕食する嗜好を持った者」など猟奇殺人犯がいるとのこと。よって、園内にも「彼らのゾンビ」が出現する可能性があります(この日自分は見つけることができませんでした。)
昨年と同様、園内の至る所に車などのセットがあり、そこでゾンビ達がパフォーマンスを披露しています。その一つがこちら、「ゾンビ護送車」。荷台の檻の中には多数のゾンビが捕獲されています。
しかしそこにチェーンソーを持ったゾンビが檻を破壊、一斉に外へ逃げ出すゾンビ達。お約束な展開ですがたちまち溢れかえるゾンビ達で周りは大パニックです。
こちらも昨年より引き続き登場、「ゾンビが一般ゲスト(※)に襲撃」。周りのゾンビ達も群がってきます。
※襲われるのは本当の「一般ゲスト」ではなく、一般ゲストの振りをしたアクター(サクラ)です。
※襲われるのは本当の「一般ゲスト」ではなく、一般ゲストの振りをしたアクター(サクラ)です。
捕食系のパフォーマンスといえばもう一つ、ステージ上にて台の上にいる人間を襲うゾンビ達ですが、なんと胴体を真っ二つにし、千切れた下半身を持ち上げます。
その後、カメラを向けているのに気付いたのか、ゾンビが武器を片手に自分に近づいてきました・・・。
お食事しているゾンビは他にも。画像下は「ハリウッドドリーム・ザ・ライド」付近にいる複数の女ゾンビ達が人肉を食べているシーン。いわば「ゾンビ達の女子会」でしょうか(?)。
こちらはジュラシックパークエリア。串刺しにされたがこちらを睨んできます。近くには黒こげになっている死体も・・・。
ジュラシックパークエリア奥地にある救護テント。ここではゾンビに追われて一人の女性がこのテント内に逃げ込み、その後ゾンビもテントに侵入して襲い掛かる様子が影絵で描かれます。そしてテントからは内臓(腸?)のようなものを持ったゾンビが出てくる。
写真撮影はできませんでしたが、この他にもチェーンソーで一般ゲスト(上記と同じくアクター)を切り刻むゾンビや特殊部隊とゾンビ達の戦闘(サンフランシスコエリア)、恐ろしく太った巨漢のゾンビなど様々な種類のゾンビ・パフォーマンスが園内で繰り広げられます。
昨年も好評であったゾンビ達によるダンスパフォーマンスは今年も健在。今年は昨年のマイケル・ジャクソン「スリラー」ではなく、スリラーをその他の曲をリミックスしたダンスミュージックに合わせ、ゾンビがダンスをします。
ぴったり揃ったフォーメーションにブレイクダンスやアクロバットなど、昨年以上の華麗なテクニックを見ることができます。
ぴったり揃ったフォーメーションにブレイクダンスやアクロバットなど、昨年以上の華麗なテクニックを見ることができます。
「ホラーメイズ」アトラクション
8/8(金)より先行的に開始している「バイオハザード・ザ・リアル2」と合わせ、お化け屋敷タイプのアトラクションが3つ営業。営業はホラーナイト開催日の12時からです。「バイオハザード・ザ・リアル2」
→「バイオハザード・ザ・リアル2」2012年から登場し毎年好評である「ジェイソンのブラッドダイナー」。ただ、タイトルこそ「~3」となっていますが内容は2012年の「1」及び2013年の「2」とまたしてもほぼ同じです。ただし、以下の演出が変更となっておりジェイソンの出現箇所も増えているので一応「去年よりパワーアップしている」と言えます。
・序盤「生首が置いてある台」のシーンの脅かし方法が変更。 ・「磔にされた人がお腹にナイフが刺されて殺される」シーンにて、演出が終わった直後にジェイソンが襲撃。 ・中盤「女性が閉じ込められた檻」の演出が変更。画像右はアトラクション向かい側で販売している今年の「ジェイソンフード」です。
アトラクションホラーバージョン
今年も一部のアトラクションが18時以降、通常とは演出が異なるホラーバージョンになります。題材は昨年に引き続き貞子(リング)と今年は「呪怨」は使用。また題材となるアトラクションにて今年初めて「バック・トゥ・ザ・フューチャー ザ・ライド」が対象となりました。逆に昨年までホラーバージョン皆勤賞であった「ジョーズ」が初めて対象から外されました(ハリーポッターエリアに近いため?)。「貞子 ~呪われたアトラクション~」
貞子バージョンのアトラクション、今年は「スペースファンタジー・ザ・ライド」、「ターミネーター2:3D」、「バックドラフト」の3機種ですが、それぞれの内容に関しては細かい演出の変更を除けば昨年のと同様です。「ダークレストラン(2014年)」
昨年大きな話題となりチケットも完売続出であった「ダークレストラン」、今年は上記「ジェイソン」と同じ会場(1階)である「ロンバーズ・ダイニング」(2階)で開催。出てくる料理、演出とも昨年から一新されています。→[ 「ダークレストラン(2014年)」]
感想
例年と同じくゾンビが徘徊する園内という非日常的な体験、そして昨年のホラーナイトで確立された圧巻的なパフォーマンスを目の前で見えるというハイレベルなエンターテインメントが今年も体験できます。個々の演出の凄さはもう言うことがなく「凄い」の一言です。ただ、昨年比の話をすると今年初登場の「スーパーゾンビ」があまり特質的な物を持っていないこと、アトラクションも「チャッキー」と「呪怨アトラクション」、「ナイオハザード・ザ・リアル2」以外は昨年とほぼ同じ内容であることから今年の新要素が少なく、また規模も縮小していることから昨年以上の魅力を感じないかもしれません。ただ、昨年も演出等は開催の後期、10月中旬から徐々に追加されていったので今年も今後新しい演出や様々な改良が加えられて魅力が一段と増すかもしれません。
混雑度も自分が行った初日9/12(金)及び13(土)は例年と比べ空いていましたが(13日は年間スタジオパス除外日であることも影響、今年は期間中の土曜日を中心に除外日が多いので注意)、これも同じく例年9月中は空いていて10月に入ると比べ物にならないくらい混んでくるので注意してください。
なので、期間中数回行ける方は9月中(空いている内)にアトラクション関係を楽しむ、10月以降もう1回行って追加された演出を見に行く、という遊び方が良いかもしれません。