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「恐怖のかくれんぼ屋敷(東京・大阪)」  <東京ドームシティ>

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オフィスバーンお化け屋敷の本拠地(?)である、東京ドームシティ夏季限定お化け屋敷が今年も開催されます。今年のテーマは「かくれんぼ」、誰もが遊んだことのあるこの遊びにまつわる恐ろしい物語を体験します。

さらに今年は大阪梅田でも同じタイトル及び同じテーマで開催されます(物語と内容自体は異なります)。

東京ドームシティ「恐怖のかくれんぼ屋敷」

開催場所は例年と同じ場所で、外見は変わっていませんが中の間取は大幅に変更されていて、以前までの面影はあまりありません。16時までは「絶叫編」、17時からもっと怖くなる「超絶叫編」として運営するのも例年通りです。

ストーリー

10年前、この家には「ようちゃん」という小学生の男の子がお母さんと、離婚した「お父さん」から"隠れるように"暮らしていた。ある日、ようちゃんは友達の「シンくん」と家でかくれんぼをして遊んだ。シンくんはようちゃんに「夕焼け小焼けの音楽が鳴り終わるまで見つからなかったら、ようちゃんの欲しいものを上げるよ」と言った。ようちゃんが欲しいものは「お父さん」だった。

ようちゃんは家の押入の中に隠れた。しばらくするとシンくんが押入までやって来て、そこにようちゃんが隠れているのは分かっていたが意地悪してわざと押入を開けなかった。

すると、そこに手に血だらけの包丁を持った男がやってきた。「さっきお母さんは見つけたんだけど、ようちゃんはどこにいるのかなぁ。」シンくんは怖くなって押上を指差し、そこから逃げた。押入にいたようちゃんに包丁が突き立てられたのは、その後すぐであった。ようちゃんは望み通り「お父さん」に会えたのだ…。

それ以来、この家では夜になると子供がかくれんぼをする声が聞こえてくる。ようちゃんは今もまだかくれんぼをしている。そして待っている、あの日自分を見捨てて逃げたシンくんを。

そのシンくんとは、「あなた」のことだ。

お化け屋敷内容(※超絶叫編)

お客さんへ与えられるミッションは、「シンくん」となってこの家でかくれんぼをしている「ようちゃん」を見つけることです。

まず最初の部屋では1つのラジオが置かれた部屋に入ります。入口の扉が閉まると、ラジオから上記ストーリーが流れます。それが終わると次の扉が開き、家の中に進みます。
オフィスバーンのお化け屋敷はストーリーに沿った館内の演出が、恐怖及び物語性を引き立てる重要な要素になっていますが、今回は最初の部屋で必ずストーリーを聞くことになるので、否が応でも物語の主人公になった気分になります。
ストーリー通り、家の中は惨劇が起こった後で所々に血飛沫や惨殺遺体が放置してあります。そして「1、2・・・」や「もういいかい」など子供(男の子)がかくれんぼをする時の声が鳴り響きます。タイトルに関連してか、お化けも「かくれんぼ」をするように柱の陰やカーテン、物置の中にいることも。

そしてお客さんは「シンくん」であるため、屋敷にいるこの惨劇を起こした男(=ようちゃんのお父さん)や殺されたようちゃんのお母さんから「シンくん」として話しかけられることがあります。

そして肝心のミッションですが、ようちゃんは押入の中にいます。家にはいくつも血手形のついた押入があり、それを開けてようちゃんを見つけます。ようちゃん以外が隠れていることもありますが・・・。

ようちゃんを見つけることが出来ても、恐怖は終わりません。ここで上の画像の看板に注目して欲しいのですが、「隠れた子供は鬼になる」ということ。隠れる側から鬼になったようちゃんは、どんな事を起こすのでしょうか・・・。

以下反転:
屋敷ではようちゃんが殺された日の出来事が再現されてたり、終盤は姿形も「鬼」のようになったようちゃんが襲いかかってきたりします。これは「シンくん」へのようちゃんの復讐なのでしょうか。それともただまた一緒に遊んで欲しかっただけなのでしょうか。解釈はいろいろだと思います。

感想

最初にストーリーを聞いたり、お客さんが物語の主人公と明確に決まった中で進んだりとこれまでのオフィスバーンのお化け屋敷とは少々感じが違う内容となっていますが、これによって例年以上に物語り内に入り込んだ上で、お化け屋敷を堪能できるものになっています。

そして演出の凄さは例年通りです。意表を突く脅かしの数々を楽しめると思います。




大阪梅田「恐怖のかくれんぼ屋敷 ~トランクのすずちゃん~」

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こちらは大阪梅田の「MBSスタジオ」内で開催されるお化け屋敷。タイトルは同じ「恐怖のかくれんぼ屋敷」ですが東京ドームシティのパンフレットには上記のサブタイトルがつけられていました。前述のように「かくれんぼ」というテーマは同じものの、物語やお化け屋敷の演出自体は異なります。

ストーリー

10年前、この家には「すずちゃん」という小学生の女の子が住んでいた。ある日、すずちゃんは友達みんなと家でかくれんぼをして遊んだ。

すずちゃんはトランクの中に隠れ、鬼の「せいちゃん」がトランクの所にやって来た。せいちゃんは中にすずちゃんが中にいることが分かっていたが、これ以上かくれんぼをするのが嫌でわざとトランクを開けなかった。

やがてすずちゃんが見つからないままかくれんぼは終わり、友達みんながトランクの近くに集まった。すると、友達の一人がトランクを蹴って遊び始め、トランクを階段から落としてしまう。中にすずちゃんが入ったまま・・・。すずちゃんは全身を強く打ち、痛みのあまりに声も出せず、誰にも気付かれないまま中で3日は苦しみ続け、亡くなった。

それ以来、この家では夜になると子供のかくれんぼの声が聞こえてくる。すずちゃんはまだかくれんぼをしている。そして待っている、あの日自分を見殺しにしたせいちゃんを。同じ目に遭わせるために。

そのせいちゃんとは、「あなた」のことだ。

お化け屋敷内容

お客さんへ与えられるミッションは、「せいちゃん」となってこの家でかくれんぼをしている「すずちゃん」を見つけることです。

まず最初の部屋でラジオが置かれた部屋に入り、ラジオから上記ストーリーを聞いてから家の中に進むのは上記の東京版と同様。そしてこちらでは女の子の声で「1、2・・・」や「もういいかい」などかくれんぼをする時の声が鳴り響きます。家具の隙間などあちこちにお化けも「かくれんぼ」をするように潜んでいるのも同じ。

こちらのミッションは、すずちゃんがいるトランクを見つけることですが、そのトランクはクローゼットの中にあります。家の中にはいくつかクローゼットがあるのでそれを開けていき、そこにトランクがあったらそれも開け、すずちゃんを見つけることが出来たらミッションは成功です。成功したところで、すずちゃんからは逃れられないのですが・・・。

家の中ではポスターや看板等にあるよう、トランクの中にいるすずちゃんがいる場面もあります。ここは相当恐ろしいことが起こるので、是非ともご自身の目で確かめてきてください・・・。
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感想

結論から言って、自分はここまで完成された脅かし・演出のお化け屋敷を見たことがありません。それくらいこのお化け屋敷の演出は凄いです。これまでのオフィスバーンのお化け屋敷にあった演出にさらに一捻り加えられていて、同社のお化け屋敷に何度も入ったことのある自分でも全く予想できなかった仕掛けの数々でした。

それに合わせ、家のリアルな造形と子供の「かくれんぼする」声の不気味さも相まって、怖い雰囲気も十分出ています。個人的にはお化け屋敷演出として行くとこまで行っている感じがする程の内容です。いや、毎年開催する毎にどんどんパワーアップしているオフィスバーンが凄いのでしょうね。


なので今回東京と大阪で開催される「恐怖のかくれんぼ屋敷」、個人的には大阪版の方が怖いですね。東京版がイマイチとかではなくて、大阪版がずば抜けて怖いという感じです。

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