オープン数年前から話題となり、今年2014年のテーマパーク業界で最も話題と言っても過言ではないビッグタイトル、ユニバーサルスタジオ・ジャパン(USJ)のハリーポッターをテーマにしたエリア「ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター」が7/15(火)、ついにオープンしました。当初は「2014年後半オープン」と告知されていましたが、7月中旬と予定(告知)より早めのオープンに。
原作者や映画スタッフも関わり、ハリーポッターの世界を忠実に再現したこのエリア。アメリカフロリダ洲にあるユニバーサル映画のテーマパーク「アイランズ・オブ・アドベンチャー(IOA)」(「ユニバーサルスタジオ・フロリダ(USF)」に隣接するパーク)に2010年オープンしたものに引き続き世界で2番目のハリー・ポッターエリアとなり、基本的な構成はIOAと同じになります。 なおUSFではダイアゴン横丁をモチーフにしたもう一つのハリーポッターエリアが今年2014年7/8(火)にオープンしています。エリアのタイトルの日本語訳は「ハリーポッターの魔法の世界」、ただ長い上に各単語にあまり馴染みのないためか大抵は単に「ハリーポッターエリア」と呼ばれることが多いようです。
話題のエリアだけあって大変な混雑が予想されるため、入場方法はエクスプレスパスなどの前売券、当日入場を始め時間指定の予約券が必要となります。空いている時以外は、予約券なしでは入場できません(並んで待ってもできません)。詳しくはこちら(公式サイト)を。
「ウィザーディングワールド・オブ・ハリーポッター」エリア入口
「ハリーポッター」エリアは、アトラクション「ジョーズ」と「ユニバーサルワンダーランド」の間が入口になっています。ここにて上記の入場券を確認し、入場。メイン施設までの道のりはこの少々長い森林となっています。他のエリアからは確立されている感じです。しばらく進むと、映画2作目に出てきた(?)車が見え、その隣が「ハリーポッター」の世界の入口、『ホグズミード村』です。
※mr_themeparkはハリーポッターシリーズについて、映画1作~3作目あたりまでをレンタルDVDで見たくらいなので作品をあまり深く理解しておりません。そのため本稿の固有名詞やその解釈が間違っているかもしれませんのでご了承下さい。
「ホグズミード村」
村の入口すぐ横にあるのは、「ホグワーツ特急」の車両です。車両の近くには外国人のスタッフが敬礼で挨拶してくれて雰囲気も抜群。列車の前は絶好の撮影スポットとなっており、さらにIOAにはない要素として、USJでは列車内での写真撮影も可能です(待ち時間は発生します)。原作と同じよう、村は雪に覆われた(ように演出されている)景色が広がります。
村の通りには画像の「ふくろう便」や「ゾンコのいたずら専門店」、「ハニーデュークス」など 実際に作品に出てきたお店が並んでいます。今回は売り切れのためお目にすることはできなかったのですが、「蛙チョコレート」や「百味ビーンズ」も売っていて、食べられるようです。
店舗扱いですが、実際には「ショータイプ」のアトラクションみたいなものになっており「杖が魔法使いを選ぶ」シーンを体験することができます。参加者の代表(子供の方が選ばれる事が多いみたい)へお店の方(外国人スタッフ)が杖を一つ一つ持って行き、そこで炎が出る、遠くのベルがなるなどの仕掛けを体験。
なお杖自体はハリーポッターエリアの、またはUSJ園内のお土産ショップで購入することができます。
作中に出てくる飲み物「バタービール」を実際に飲めます。ビールといっても本当のビールではなくちょっと変わった清涼飲料みたいな味で、飲みやすいです(ノンアルコール)。表面に浮いているのはバターの味がする泡で、これが全体のアクセントになります。一気に飲んで口元に白い髭を作るのが正しい飲み方らしい。
バタービールはノーマルタイプとフローズンタイプがあり、+500円程でカップが画像の持ち帰り可能のマグカップにできます。
お城のちょっと手前では、不定期でストリートショーをやることがあります。ショーは左の「魔法学校生徒達によるコーラス隊」と右の「棒術(?)の演舞」の2種類。
アトラクション
ホグワーツ城内部とその付近に、ハリーポッターエリアにある2つのアトラクションが設置されています。「ハリーポッター・アンド・ザ・フォービドゥンジャーニー」(ハリーポッターと禁じられた旅)
→[ 「ハリーポッター・アンド・ザ・フォービドゥンジャーニー」]作中に出てくる生物「ヒッポグリフ」をモチーフにした車両に乗るローラーコースター。物としては家族向けのコースターになっていて車両自体も小さく、あまり高低差がない代わりに小回りに旋回するのが特徴です。
このコースターはディズニーランドの「ガジェットのゴーコースター」(及び同機種である渋皮スカイランドパークの「ネイブルコースター」と同様製品としては「Vekoma(ベコマ)社」のキッズコースターであり、そのため車両の構造やコースレイアウトは上記製品とほぼ同じような構成で、若干コースを長めにした感じです。
なのでいくらハリーポッターのアトラクションとはいえ長い待ち時間を待ってまで、ここで乗るものでもないかと・・・。あくまで私個人の主観ですが。
感想
とにかく凄い、華麗の一言です。建物の美しさはこのブログの画像ではとても再現できません、実際に見ると圧倒されると思います。作品の再現度も忠実で、エリア内のショップは全てハリーポッターに実際に出てきたもので構成されているので、作品のファン本当に物語に入ったような気分になれますし、そうでなくても非日常の気分になれるのは間違いないでしょう。アトラクションも「フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ」はともかくとして、「ハリーポッター・アンド・ザ・フォービドゥンジャーニー」は他のテーマパークのとは、USJの中でも一線を越すような大迫力とスリルのアトラクションですので、全てにおいてレベルが違うと思います。世界的に見ても凄いテーマエリアです。
グランドオープン当日である15日は開園待ちに3000人の列、当日入場券は12時頃まで?発見と余裕はあったもののエリア内は混雑してて、アトラクション待ち時間は「禁じられた旅」90分前後(オープン直後のピークで170分)、ヒッポグリフ60~90分。ショップは百味ビーンズを売っている「ハニーデュークス」が入店まで1時間以上の待ち時間という状況でした。 昨年3月「ハリウッドドリーム・ザ・ライド ~バックドロップ~」が連日6~7時間待ちが出たことと比べれば大したことないように感じますが(感覚が麻痺しているのかもしれませんが)、エリア入場制限を実施しててかつ平日でこの混み具合ということは大混雑していると考えて良いのでしょう。最初の休日で三連休である19日(土)以降が混雑の本番であると思います。ハリーポッターの場合、エリア内の混雑というよりエリアに入るまでが大変です。せっかく行くのであれば「エクスプレスパス」やオフィシャルホテル特典の「アーリーエントリー(15分前入場)」、新幹線の入場券付き切符、ツアー等の手段を確保した方が良いでしょう。ただし、エクスプレスパスは現時点でここ1週間先はほぼ完売、ホテル,新幹線切符,ツアーはかなり前から予約が埋まっています。
前売が確保できない場合は朝一入園がエリア入場のポイントですが、上記の「アーリーエントリー」があるので大混雑日は朝一でも厳しい(入場券発券までに長時間並ぶ)可能性もあります。どちらにせよまだちょっと混雑具合が読みきれないので何とも言えないですが。
体験するためにはいろいろと関門がありますが、それを乗り越えてでもこのエリアは是非体験してみてください。きっと言葉にならないくらいの感動が待っていると思います。