富士急ハイランドの2013年リニューアルアトラクションその2です。2003年にオープン(常設化)した「戦慄迷宮」が2009年「最恐戦慄迷宮」、2011年「禁断の旧病棟編」に引き続き、7/27(土)にリニューアルしました。
今回のタイトルは「暗黒病棟」、コンセプトは『史上"最恐"の戦慄迷宮』ということで、リリース等には以下のように書かれていてかなりの力の入れようが伺えます。
\鑿北袖椶慮凝世任△詛冑賊,離螢▲螢謄を追求 ⊃祐屬隆兇犬覿寡櫃箸浪燭をとことん突き詰め、心の底から震え上がらせる仕掛けを盛り込む メインは終盤の「暗黒病棟」、一切の光も届かないこのエリアは視覚は機能せず、手探りで奥へと進まなければならない
「戦慄迷宮」外観、待ち列での演出について
上記の画像にもあるように、外見等は特に変わっていません。待ち列で流れる映像は変更されており、前回までの基本シリアスだった映像に対し、富士急ハイランドのキャラクター「絶叫戦隊ハイランダー」が登場し、コミカルに館内のルール等を説明しています。・お化けを前に立ちすくむ戦隊ヒーロー…
・「一度に進める人数は6人まで」ということで、7人以上で進もうとしたためお化けに止められる・・・
・「前のグループが立ちすくんでいたら追い越す」、それがルールとは言え、女性客にあっさり見捨てられるハイランダーがシュールです。
・迷宮最初の方で撮った写真は出口の売店で購入できます。レッドとグリーンは凄い驚きようですが、高飛車ゴールドは余裕だったみたいです。
と、寸劇を交えた映像で入る前の緊張は解けると思いますが、迷宮本編は決してコミカルさの欠片もなく、従来通り恐怖の世界が待っています。
ストーリー
プレスリリース等に載っている「全面改修を行ったが、何故か改修後すぐに閉鎖されてしまった総合病院」というストーリーは2009年の「最恐戦慄迷宮」初代のストーリーで、今回の「暗黒病棟編」のストーリーは以下になります(公式サイトに全文があります)。昔、ここ慈急総合病院では院長と一部の医師達にて「自我を取り払い柔順で思い通りに動かせる人間」を生み出すという脅威的な人体実験が行われていた。多くの患者が大量の薬を飲まされる、体中を切開されるなどの実験の結果、全く生気を感じられない抜け殻のような人間となっていった。その悪事が次第に周囲に勘づかれると、院長は実験が行われていたエリアを鉄扉を封鎖し、事態の隠蔽を図った。遺体はおろかまだ辛うじて生きていた多くの患者達を中に残したまま… こうして病院は平穏を取り戻したかのように思われたが、それから院長、実験に関わった医師達が病院の近くで不審な死を遂げた。それは殺された患者達の復讐なのだろうか。その後病院は閉鎖され、何者の立ち入りも許可されておらず、忍び込んだ者は誰も戻ってこないという・・・
「暗黒病棟編」内容
・入館~待合室今回から入館する前に番号札を渡され、それを持って病院内へ入ります。待合室で注意事項を聞いた後、番号順に呼ばれ1~2組毎に診察室(個室)に入り、映像を見ます。つまり前回までは大人数で一緒に見ていた映像を、今回は個室にて少人数で見なければならないのです。
映像の内容は病院に肝試しに訪れた若者が亡霊達に襲われるというもの。この映像は公式サイトのムービーのところでも見ることができます。
映像を見終え、診察室から出てた後は従来通りレントゲン室でグループ毎に案内され、写真撮影の後院内に進みます。
・ルート及び館内の様子について
基本的にルートは全て変更されています。最初に螺旋階段を上りその後長い廊下があるなど、構成は2003年オープン当初の初代戦慄迷宮と2009年の最恐戦慄迷宮を合わせた感じです。個々の部屋自体の内容は変わっていなく、前回から登場した特に院内の中でも特に荒れ果てている「旧病棟」もそのまま健在。ただし、死体袋が積まれた部屋など新しい部屋も。
「暗黒病棟」の名の通りか、全体的に灯りが少なく暗い場所が多く、中には灯りが付いていても突然消える(明滅する)所もあります。
基本的にルートは全て変更されています。最初に螺旋階段を上りその後長い廊下があるなど、構成は2003年オープン当初の初代戦慄迷宮と2009年の最恐戦慄迷宮を合わせた感じです。個々の部屋自体の内容は変わっていなく、前回から登場した特に院内の中でも特に荒れ果てている「旧病棟」もそのまま健在。ただし、死体袋が積まれた部屋など新しい部屋も。
「暗黒病棟」の名の通りか、全体的に灯りが少なく暗い場所が多く、中には灯りが付いていても突然消える(明滅する)所もあります。
・終盤「暗黒病棟」エリア
終盤にてペンライトを回収された後、しばらく進むとこじ開けられて放置された「鉄扉」が見え、そこが今回のメインエリア「暗黒病棟」です。ここには大量の死体袋があったり一部土が剥き出しになって炭鉱みたいになっている場所や歩くと煩く軋む床、狭く単管パイプで仮設的に組まれた道や天井が低く屈んで通る所などがあります。
終盤にてペンライトを回収された後、しばらく進むとこじ開けられて放置された「鉄扉」が見え、そこが今回のメインエリア「暗黒病棟」です。ここには大量の死体袋があったり一部土が剥き出しになって炭鉱みたいになっている場所や歩くと煩く軋む床、狭く単管パイプで仮設的に組まれた道や天井が低く屈んで通る所などがあります。
基本的に暗いことは暗い(ペンライトは回収されている)ですが、上記のリリース本文にあるような「一切の光も届かず、手探りで進む」ほど暗い場所はありません。普通に(お化け屋敷として)十分歩ける程度の明るさはあります。
戦慄迷宮の一番最後、前回まで「霊安室」だった所は大きく変わっています。従来は大広間で部屋の隅からお化けが2~3人で襲い掛かり、そのまま出口まで追い掛けられるというものでしたが、今回はそれ以上の恐怖体験がまっています。
以下反転:
最後の部屋に入るとその先は細い通路つまり今回は部屋ではないで、それを進んで行くとちょっと幅が広くなる場所に出て、そこで脇の扉からお化けが出てきます。そのお化けが出たのを合図に、さらにお化け達が増員され、最後出口までしつこく追い掛けてくるのは同じです。 |
感想
前回から変わった、パワーアップした部分は多いのですが、宣伝文句にある「史上最恐」、「恐怖のポイントを追求した演出」と言うほどの怖さかと言われると正直微妙で、自分にとっては普通に演出が変わった「戦慄迷宮」という印象です。「暗黒病棟」エリアは確かに怖かったけど、それ程斬新な仕掛けがあるわけでもないので、インパクトとしては薄いかな。リリース本文にある「手探りで進まなければならないほど暗い場所」が本当にあったら相当怖かったと思いますが、これは安全上(消防法など法律上)無理だったのかな。もちろん、これはある程度「戦慄迷宮」の体験経験のある私の感想なので、一般的に考えると従来でも十分怖かった戦慄迷宮がさらに怖くなっているので、覚悟の上入館することをおすすめします。
なお、今回から個室で最初の映像を見るようになった関係上若干回転が悪くなり待ち時間が長くなってるみたいなので、スムーズに体験するなら絶叫優先券か比較的空いている午前中の利用が良いと思います。
また、戦慄迷宮では毎回オープン後(リニューアル後)しばらくするとコースが縮小されるなど演出効果が減少される傾向があるので、本来の演出を楽しみたいならお早目の体験をおすすめします。