「ナジャヴの大冒険」はナンジャタウン全域を舞台にした街巡り型アトラクション。小型端末を持って園内を廻り、暗号探しやミニゲーム等をプレイして宝物を集める。1999年7月に初回バージョンである「ナジャヴの大冒険」がオープンし、1年後の2000年7月一部仕様変更や新要素を追加して「ナジャヴの大冒険 ~波乱万丈編~」としてリニューアルオープン。本稿では主にリニューアル後の「波乱万丈編」についての解説になります。
参加型アトラクションの面白さに加え豊富に登場する宝物を集めていくコレクション性、さらにアトラクション終了後も宝物や後述の住人を閲覧できる等オープン当時としては非常に斬新的な内容であり、宝物等のコンプリートを目指すリピーターも多くナンジャタウンのアトラクション黄金時代を代表する花形アトラクションであった。オープン後しばらくは通常の土日でも1時間以上の待ち時間は普通であったほど常時混雑した。
「大冒険の流れ(ナジャヴの大冒険)」
「冒険上級コース(ナジャヴの大冒険)」
ナジャヴはナンジャタウンに「冒険局」を設置し、冒険の旅に出る勇気ある冒険者を募集。宝を手にするためには、過酷な試練が待ち構えている…。
「冒険上級コース(ナジャヴの大冒険)」
ストーリー
ある日、書斎からナジャヴの祖父「ナジャジー」が残した手紙が見つかった。『まだ見ぬわが子孫よ。儂は世界中を冒険し手に入れた宝物をこのナンジャタウンのあちこちに隠した。だが、宝を手にするには知恵と勇気が備わっていなければならない。わが子孫よ、冒険の旅に出るのだ。』ナジャヴはナンジャタウンに「冒険局」を設置し、冒険の旅に出る勇気ある冒険者を募集。宝を手にするためには、過酷な試練が待ち構えている…。
アトラクションの流れ
・まず受付にて端末「マイ・ナジャヴ」、「マイ・ナジャミー」のうちどちらか選んで受け取る。アトラクション中のメッセージが違う以外はどちらを選んでも内容に違いはない。ちなみに、このマイ・ナジャヴはソニーのポケットステーションを業務用に改造したものになっています。
・アトラクション開始前に、まず端末に性別、星座、血液型のプレイヤーの情報(アトラクション中では「運命情報」と言われる)。昔はモニターによるアトラクション説明中に入力する場面が設けられていた(故に説明VTRの尺が長かった)が、現在はその説明の前に各個人で入力するようになっている。
・各グループ毎に「赤」,「青」,「緑」の"コース"が振り分け割れる。コースによってアトラクション中に立ち寄るチェックポイント等が異なるが、難易度等に大きな違いはない。
上記の他「黄色」コースもあるが、こちらは未就学者や激しい運動(に値する行為)が困難な方等に考慮した特殊なコースである。当初は申請をした時のみの案内だったが、現在は「初心者コース」としての位置づけでもあり、任意で選択することができる。
上記の他「黄色」コースもあるが、こちらは未就学者や激しい運動(に値する行為)が困難な方等に考慮した特殊なコースである。当初は申請をした時のみの案内だったが、現在は「初心者コース」としての位置づけでもあり、任意で選択することができる。
・冒険からでナジャヴからの説明を聞いた後、まずは出口を出てすぐ近くにある「バー」に行く。そこで各コース毎の色が付いた幕で隠された指示があり、そこに次に行くべき所が示されている。
・その後は指示に従ってチェックポイントを巡り暗号を見つける(巡る場所、暗号は各コース毎に異なる)→ 宝物・住人を得るための"試練"に挑戦する、を繰り返します。
詳細は「大冒険の流れ(ナジャヴの大冒険)」を参照。
詳細は「大冒険の流れ(ナジャヴの大冒険)」を参照。
「黄金のマイ・ナジャヴ、マイ・ナジャミー」
本アトラクションは螢リエンタルコーポレーション(オリコカード)がスポンサーであり、ナンジャタウン園内からの申し込み限定でオリジナルデザインのクレジットカードもある。アトラクション利用時にこのクレジットカードを提示すると、この「黄金のマイ・ナジャヴ、マイ・ナジャミー」を使用できる。金箔で覆われたナジャヴ(ナジャミー)で見た目も派手であるが、この黄金の~を使用してのプレイ時のみ、宝物(上宝物)にて限定の宝物,住人が出現する特典がある。詳しくは下記の「宝物」の項目を参照。
なお、昔は園内に申込用紙があったが現在は置いてないようです。受付自体をもうやっていないことはないと思うので、詳細はナンジャタウンにお問い合わせ願います。
勇気のエコー
冒険中では、他のプレイヤーと「勇気のエコー」という通信をすることができる。マイ・ナジャヴ(ナジャミー)の赤外線通信部分をお互い近づけ、「エコーボタン」を押すことで双方通信、最初入力した性別,星座等の情報に基づいて定められたプレイヤー同士の相性によって決められた1~10個の勇気玉というアイテムが貰える(アトラクション中では「二人の勇気の共鳴に応じて」と説明される)。勇気玉が貰える際、プレイヤー同士の相性が50%~100%で表示される。この時、
・相性50% → 「冒険ライバル」となりケンカが始まる。ケンカに勝てば勇気玉多数、負ければ1個程度しか貰えない(勝つか負けるかはランダム)。
・相性100% → 「運命の相手」となる。勇気玉が最大数の10個貰える他、何回かこの100%を出す「運命玉」というアイテムが完成する。この運命玉が完成していれば最後の報告所にて、貰える報酬が1.5倍になる。
・相性50% → 「冒険ライバル」となりケンカが始まる。ケンカに勝てば勇気玉多数、負ければ1個程度しか貰えない(勝つか負けるかはランダム)。
・相性100% → 「運命の相手」となる。勇気玉が最大数の10個貰える他、何回かこの100%を出す「運命玉」というアイテムが完成する。この運命玉が完成していれば最後の報告所にて、貰える報酬が1.5倍になる。
勇気玉は999個まで貯めることができ、試練の場所にて一定数以上の勇気玉があれば、貰える宝物・住人がワンランク上の上宝物・上住人になる。
・相性についてはお互いの性別,血液型,星座の組み合わせで決まるわけですが、この時100%となるには「性別が異性同士でなければ条件を満たさない」と一部で言われてました。実際は同性同士でも100%になる組み合わせがあります。 「A型とB型は相性が悪い」など一般的な相性占いの本に載っているような結果がそのまま反映されているようなので、100%になる相性の組み合わせを考えるには占いの本などを参考にすると良いかもしれません。
・最後に「大冒険証書」という結果用紙が貰え、そこに手に入れた宝物や住人のリストや入手した報酬(ナンジャマネー)、そして冒険の結果に応じた今回のランクがD~S(SSランクもあるらしい)で示されます。
宝物や住人については[ 「宝物・住人について(ナジャヴの大冒険)」]を参照。
継続磁気カード「ナンジャマネーカード」
本アトラクションの結果を記録するにはこの専用磁気カードが必要。なお、この専用磁気カードで結果を記録するタイプのアトラクションは他にも「福袋探偵大學」、「ガウストパニック」、「熱唱!銭湯歌合戦」(現在は終了)があるが、このナジャブの大冒険が第1弾である(このアトラクションより前からある「幸せの青い鳥」は入園券・パスポートに直接データを記録)。販売当初は1枚200円であったが、2001年に「福袋探偵大學」がオープン、探偵大學の記録カードは1枚300円でありそれに合わせる形でこのナンジャマネーカードも1枚300円に値上げされた。これまでに10種類を超える様々なデザインのカードが登場している。
クリア後のお楽しみ
アトラクションクリア後も、報告所出口近くに併設されている「冒険クラブハウス」にてランキング登録や宝物・住人の閲覧、ミニゲーム等が楽しめる。詳細は[ 「クリア後のお楽しみ」(ナジャブの大冒険)]を参照。
旧「ナジャヴの大冒険」について
1999年7月~2000年7月(波乱万丈編にリニューアル)まで稼働してしていた旧バージョン、大まかな構成は現在のバージョンと同じだが以下の点が現行と大きく異なる。・プレイヤー同士の通信が、「勇気のエコー」ではなく「じゃんけん」であった。背中のボタンを使ってプレイヤー同士じゃんけんをするというもので、勝てば"元気玉"というアイテムが貰え、負ければマイナスされるというものだった。
「ナジャジーの知恵箱」を開けるためには一定数以上の元気玉が必要、つまりじゃんけんで他のプレイヤーとの勝負勝てなければアトラクションを先に進めることができなかった(現バージョンではペナルティはあるものの知恵箱を通過しなくても先に進むことができるが、旧バージョンではできなかったらしい)。平日など他のプレイヤーが少ない時など場合によってはどうすることもできない状況もあり得たわけである。現在バージョンにある「勇気のエコー」はこの問題点を解決した仕様であると言える。
・「端末:マイ・ナジャミー」、「冒険上級コース」、「冒険クラブハウス」は波乱万丈編にて追加された要素である。
まとめ
なんだが別項目ばかりになってしまいましたが、それだけこのアトラクションを語るには多くの時間を要する、非常に奥が深いアトラクションであったわけです。実際このアトラクションに魅了され、どっぷりはまった人は多い。継続プレイすることがこのアトラクションの面白さの大部分を占めることは勿論なのですが、アトラクション本編でやるゲーム性自体も面白く、またナンジャタウン全域を回れるので初見の方にもおすすめです。派手さはないものの、非常に中身の完成度の高いアトラクションであると言えます。
なお、ナンジャタウンは来年1月14日~夏頃までリニューアルのため休園しますが、このアトラクションに関しては、
・使用されている部品が古く、しかもメインである端末に使用されている「ポケットステーション」は既に生産を終了しているなど部品供給が困難であること
・登場から12年、このアトラクションにする宝物・住人がこれまでの改装等で登場しなくなっていること
・使用されている部品が古く、しかもメインである端末に使用されている「ポケットステーション」は既に生産を終了しているなど部品供給が困難であること
・登場から12年、このアトラクションにする宝物・住人がこれまでの改装等で登場しなくなっていること
以上の理由からリニューアルオープン後にこのアトラクションがそのままの形で存続している可能性は極めて低いと思います。端末機器や登場する宝物・住人を一新して新たにオープン(リニューアル)するか、最悪廃止されるかもしれません(※あくまでmr_themepark個人の見解です)。
裏技・小ネタ
・マイ・ナジャヴ(ナジャミー)の「お話ボタン」と「やめるボタン」を長押しすると、ディスプレイにてこれまでの経緯を確認するメンテナンスモードに入ることができる。このモードでは知恵箱を開けた箇所や試練の場所で手に入れた宝物(個別No.がふられている)、運命玉が完成したかどうか等が確認できる。元々はカードの記録トラブル等が起きた時などに、端末に情報が残っているか確認するためのモードである。・2007年12月頃、当時のメルマガにて「ナジャヴの大冒険がリニューアルする」と配信されたが、実際に変わったのは暗号の箇所及び内容のみであったため、一部で批判が出た。
・アトラクションの制限時間は当初90分であったが、「最終受付時間を延長するため」とのことで