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「真夏の夜の遊園地肝試しツアー」  <富士急ハイランド>

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今年も24時間テレビが放送する時期になりましたね。僕もさっきドラマを見て感動の涙を流していました。明日のマラソンゴールの場面ではまた泣いてしまいそうな気がします。

さて、富士急ハイランドでは先日8月24日(金)、25日(土)の2日間限定でイベントが開催されました。それは「真夏の夜の肝試しツアー」、富士急ハイランド夏の恒例行事となっている園内全域を舞台にした肝試し、ホラーイベントです。

「夜の遊園地肝試しツアー」について

このイベントは閉園(営業終了)後の遊園地ほぼ全域を使い、真っ暗な園内を進む肝試しツアー。コース途中の至る所にアクター(お化け)が出没し、その脅かしに耐えなくてはならない、いわば遊園地自体が巨大なお化け屋敷となる大スケールなイベントです。

このイベント自体は2000年代(?)より夏休みの恒例行事として行われてきましたが、2005年を最後に一旦停止(イベントの収益としては赤字続きでとても採算が取れなかったという情報もあり)、その後2009年の夏に4年ぶりに復活、その後は2010年、2011年と毎年開催されるようになっています。ただし、過去には1週間ぐらいの期間があったのに対し2010年からは3日間程度と縮小傾向。

2012年「真夏の夜の遊園地肝試しツアー」概要

本年度の開催概要は前述のよう、24日と25日の2日間限定。この日の遊園地の閉園時間は22時、肝試しツアーは22時半から23時40分まで行われます。なお、電車やバスなど公共の交通機関はとっくに終了しているため車や宿泊などの手段を確保していることが参加の前提になります。また未成年者は参加できません。
料金は一人1000円、今年から富士急ハイランドに入園しなくてもチケットを購入することができ、その場合は一人2000円。1日300組限定で25日(日)は午前中でチケットが完売したようです。

「肝試しツアー」レポート

肝試しのスタート地点は「FUJIYAMA」前,「鉄骨番長」前,「最恐戦慄迷宮」前と3ヵ所あり、チケット毎に振り分けられます。自分のスタート地点は「最恐戦慄迷宮」前だったので、それに沿って当日の様子を記載していきます。

遊園地の営業が終了しスタート地点に集合した22時20分、既に園内はBGM等が消え、しんと静まり返ります。そのうち園内の照明が消されて真っ暗に。その後「戦慄迷宮」の中から大量のお化けが園内に散っていき、園内各所にスタンバイして準備万態…。
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このよう本当に一寸先も見えないくらいの暗闇が広がります。確か2009年に参加した時は自販機の灯りで結構明るかった記憶がありますが、今の自販機は節電タイプなのか使用がないと消灯するようになっていて灯りがなく、もう一度言うけど本当に真っ暗です。

なお、コースにはサイリウム等の光源で道しるべを作っていますが、バーや矢印看板などで導線を作っている場所は少なくコースはややわかりにくい。実際僕は1回間違った場所に進んじゃって親切なお化けに道を教えてもらいました(笑)。

これだけで始まる前から相当怖いんですが、22時30分肝試しがスタートしてもっと怖い体験を。

「戦慄迷宮」→「グレートザブーン」→「ええんじゃないか →「FUJIYAMA」

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戦慄迷宮から向かうのは「グレートザブーン」の池の前、そして「ええじゃないか」のレール下(以前は普通の通路だったが、2012年4月末に起きたボルト落下事故以来通行止めになっている)まで。この間だけでもお化けが7人はいました。しかも、みんなしつこく追いかけてくるなどかなり攻撃的。

園内にいる化けのイメージ(ホームページにある予告動画より)
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「ええじゃないか」を通過すると、マップの左側から園内の外へ。そこには「この先で事故が発生しております」とパトカーが止まっていて、奇妙な言動をする警察官と事故の犯人らしき人が…。

そこから「トンデミーナ」横の通路を通って(ちなみに普段従業員が事務所から園内に出るために使う通路である)園内に戻ります。

「FUJIYAMA」→「クリスタルラグーン」→「フードコート」→「高飛車」→「鉄骨番長」

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「FUJIYAMA」前からまず向かうのは「クリスタルラグーン」、池の周りを進んだあとその先にある「フードコート」のテラス席へ。テラスにもお化けがいて、一人が注意をひきつけてる間もう一人が背後から脅かすというナイスなコンビネーションでした。

その後は「高飛車」のレール下、そして「ガンダムクライシス」の裏側を通って「鉄骨番長」まで進みます。この間も柱の影から、建物上から、茂みの中からなど不意を突いたお化けの脅かしが続く…。

ようやく辿りついた「鉄骨番長」。ちなみに座席が宙に浮いた状態で静止しているのは正しい仕様です(一番下の位置で長い間放置しておくとワイヤーが伸びてしまうため)。
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「鉄骨番長」→「ミニ富士山」→「最恐戦慄迷宮」

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「鉄骨番長」脇の茂みを通って、かつてはアトラクション「戦国BASARA」であり今は「絶望要塞」の一部である「ミニ富士山」の脇道を進みます。ここでは狭く傾斜もある中でお化けが襲ってくるのでかなり怖い。

その先にあるのは… 「最恐戦慄迷宮」、『慈急総合病院』です。
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裏口から入って「長い廊下」、「院長室」、「救急車待機場」、「ボイラー室」、「CTスキャン室」、「牢屋」、「入口ロビー」と進みます()。通常の「戦慄迷宮」の1/3に当たる規模の長さのコースであり、さらに通常の戦慄迷宮では味わえないような激しいお化けの脅かしが加わりますので相当怖いポイントでしょう。中には扉の脇から飛び出してくる奴もいました。
※戦慄迷宮は2012年6月頃から中盤のコースが縮小され、上記にある「院長室」~「牢屋」(通常営業ではその先が"旧病棟")は通らなくなってます。なので今回も肝試しツアーでは普段使われていない(使われなくなった)部分が使用されていることになります。

以上で、園内を1時間かけて巡る恐怖の肝試しツアーは終了です。23時40分には観覧車及び園内のイルミネーションが点灯し、アナウンスと共に肝試しは(例え1週できなくても)終了になります。

所感

まず本イベントではお化けの数が非常に多く、自分が確認しただけでも30人はいたんじゃないかと思います。その上お化けは脅かしが上手く、ただ徘徊するだけじゃなく決められた(?)配置について各ポイント毎の不意の突いた脅かしをするなど凝った演出になっています。お化けの脅かしなしにしても真っ暗な園内を歩くだけでも怖い。

なので本当に「戦慄迷宮」を園内全域に広げたような大規模スケールのお化け屋敷となっているでしょう。こんなお化け屋敷は他ではそうそう体験できません。

難点としては、お客さんの感覚調整が難しいのか(下手なのか)すぐ前の組に追いついてしまって(見通しの良い園内ではある程度仕方のないことだが)恐怖度が半減してしまうことと、逆に各チェックポイントで待ち時間が発生するため最初に並んだ時後ろの方だと1週するのが難しいこと。これは富士急ハイランドの問題ではないけど深夜イベントのためか、誰もいない園内で開放的になるのかマナーの悪い客が多いことが挙げられます。
これらの解決は難しいでしょうがこの問題さえなければ100点と言えるかもしれません。

ここ4年続いている恒例行事とは言え、来年も開催するかはわかりませんば是非来年度以降もこのイベントにまた参加してみたいですね。深夜イベントなんで参加の敷居は高いですけどね。

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