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「アメリカ レンタカー活用マニュアル」

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アメリカ旅行での移動手段でレンタカーという、ある意味「無鉄砲」すぎる気もする計画。しかし、その分車社会のアメリカにて自由度が広がるメリットは大きく、きちんと事前学習をしておけばちゃんと対応できます。

本稿ではアメリカ・カリフォルニアでのレンタカーの借り方・使い方の知識をまとめてみました。

○日本で用意するもの(持っていくもの)

・運転免許証(日本)
・国際運転免許証

当然ながら日本の「運転免許証」がないと、アメリカでも運転できません。そしてよく勘違いをされていますが「国際免許証(国外運転免許証)」はざっくり言うと「(日本の)運転免許証の情報を英語に書き換えたもの」であって、これ自体に免許証としての効力はありません。従って、国際免許証だけでは運転できないので注意です。

さらに言うと、あくまで必須なのは「日本の運転免許証」であって、国際免許証はなくてもレンタカーを借りられる国も多い。ただ、レンタカー会社や現地警察から(国際免許証の)提示を求められることもあるので、必ず持っていくように。

国際免許証の発行については各自治体のホームページを参照。即日発行となりますが平日しかやっていないところも多いので、手続はお早めに。

○レンタカーを予約する

アメリカ・カリフォルニアでは各大手レンタカー会社が貸し出しを行っています。今回自分が借りるのは「アラモレンタカー」、ミッキーネット(海外ディズニーの正規代理店)経由だとWebより日本語で予約できて、各種保険&ガソリン1タンク分も付いた「ゴールドプラン」が良いです。

イメージ 2

予約サイトにて、貸出場所と返却場所を選択。カリフォルニア内であれば、貸出と返却の場所が異なっても(乗り捨て)追加料金はかかりません。アラモレンタカーではディズニーランド周辺に営業所(「Anaheim W Katella Ave」など)があるので、ディズニーランド周辺ホテルに宿泊する方ならそこに返却が便利(ただし営業時間は18時までなので、次の日の昼間に返却とかになる)。

貸出時間については、ロサンゼルス国際空港から借りる場合、飛行機着陸~空港を出るまで1~1.5時間はかかるので、その時間を計算して予約を。なお、予約時に利用便名をいれておけば飛行機が遅れた時などに対応してくれます。

返却時間は、遅れるのはもちろんダメですが、1時間以上前など早すぎる場合も追加料金を取られるみたいなので、時間はうまく調整を。

料金はゴールドプランで「1日(24時間)79ドル(8,690円)」から。

・オプションについて
「GPSカーナビ」:日本語対応で便利ですが、1日12ドルはすると結構高い。スマホで「Google Map」でも十分代用できるので、必須ではないです。無論、モバイルWi-Fiや車用のスマホスタンドを忘れずに。

「25歳未満ドライバー」:アメリカでは多くのレンタカー会社で25歳未満の運転には追加料金がかかります。1日25ドル(2,750円)とこれも高いですが、こればかりは仕方ありません。

○現地でレンタカーを借りる

ロサンゼルス国際空港では、多くのレンタカー会社が空港とは離れた場所に営業所があるので、無料シャトルバスに乗って向かいます。レンタル手続きの手順についてはこちらのサイト等を参照。

日本と大きく違うのは「自分で駐車場に行き、好きな車を選ぶこと」。出口ゲートにて予約した内容と乗っている車が合っているかチェックされます。

なお、ガイドブックによっては「レンタカーの駐車場でちょっと練習してから道路へ」と書いてありますが、これやるとスタッフに怒られることがあるみたいなので、やるにしても控えめにしておいた方がよさそうです。

○アメリカで車を運転する

無事手続きを終えたら、文字通りアメリカの車社会の荒波に漕ぎ出します。下記の「左ハンドル、右車線」など、最初は『日本の運転と全然違う~!』と戸惑うかもしれませんが、意外とすぐ慣れるようです。アメリカでの運転の留意点について、いっぺんに覚えようとするとパンクすると思うので、ここでは最低限押さえるべきポイントを。

・右車線については「とにかく周りの流れにのる」。例え日本と正反対の車線運転でも周りに合わせて運転していけば間違うことはない。

・問題は「交差点を曲がる」とき。前の車についていけば問題ないのだが、自分が先頭の時は「左の車線」(反対車線)に行かないように。コツは「車の中で自分の座っている側が道路のセンターライン側」だとイメージすること。

・意外と間違えやすいのが「路肩側の駐車場から道路へ出る時」と、「駐車場等の道路以外でセンターラインがない場所を走る時」。左側通行をしない、万が一してしまったときは慌てて左へハンドルを切って逃げない。右へ切って逃げなければ逃げたつもりが相手と正面衝突になる。

・ハンドルの左が「ウインカー」で右が「ワイパー」、これも日本とは逆になっています。(アメリカで)「ウインカー出そうとしたらワイパーが動いた」というのはよく聞く笑い話ですので、ワイパーが動いたらこの話を思い出して「自分もやっちゃったか」と慌てず対応できるようにするといいかも。

「赤信号でも右折は可」(禁止の標識がある場所以外)。もちろん、曲がった先の車線は車が走っているので、タイミングを見ての右折になる。
※運転する時だけでなく、歩いている時も交差点を渡る時は「赤信号でも車は右折してくる」事に注意を。

・踏切でのは一時停止をしない、ただしアメリカでは日本ほど踏切の数は多くない。

・「スクールバス」が停車(乗降)を行っている時は、後ろの車及び対向車の車も全て停止

「左折車線」という、(対向車線を横切る)左折を待機する専用車線がある。
イメージ 1

左折をするタイミングでこの車線に侵入し、対向車線の車がいなくなるのを待って左折する。ただし、対向車線から左折をしたい車も同時にこの車線を使う。同じ車線に車が向かい合って、この車線にいることになる。

・信号のない交差点でよくあるのが「4 Ways Stop」。日本のように「どちらかが一時停止をしない優先車線」というのがなく、先に来た(一時停止をした)車が先に進むというルールになる。

・道路表記、速度表記はkm(キロ)ではなくmile(マイル)。1マイル=約1.6km。キロのつもりで走っていると思いのほか速度が出ているのでスピードの出しすぎに注意。

・車間感覚は、日本以上に詰める傾向で。詰め過ぎも良くないが、空きすぎると割り込まれたりして逆に危ない。

・合流した時などで、お礼にハザードランプはつけない。これは日本独自の習慣である。


・「フリーウェイ」について
信号や一時停止がない道路、すなわち日本で言う高速道路。基本的に無料ですが、一部の部分が有料である場所もあります。

日本でいう「上り」か「下り」は、アメリカでは「North-South」,「West-East」のいずれかで示される。向かう先がどちらの方向にあるかは事前に確認を。

フリーウェイの入口を間違えた場合は、慌てず次の出口で降りる。大抵のフリーウェイ出口には立体的に横断する道路が接続されていて、逆方面へ乗り換えることができるようになっている。

・交通違反について
前提として日本でやってはいけない事はアメリカでもやってはいけない。よくやってしまう違反で「駐車違反」(取締りは日本以上に厳しい)はまだしも、「スピード違反」は絶対にしないようにする。これで事故を起こすと保険が適用されないことも多い。また「飲酒運転」は言語道断ですが、アメリカでは車内にアルコール飲料があるのも違法なので注意(トランク等見えない所にしまう)。その他「運転中の携帯電話の操作」も日本と同様に違反となる。

・警察から停止命令を受けたら
アメリカで警察のお世話になるなんて考えたくもないでしょうが、違反した場合やっちゃったものは仕方ないので観念し、日本と同様、近くに車を止める。そして「自分から外に出ないで、ハンドルうやダッシュボードの上に両手を置いて待つ」(銃などの武器を持っていないことのアピール)。ノックをされたら窓を開け、国際免許証を見せて質問に答える。

・事故を起こしたら
真っ先に怪我人を救助、そしてレンタカー会社に連絡するのですが、まず自身で加入した「海外旅行保険」の窓口に電話して、アドバイスを受けると良いと思います。日本語スタッフによる指示で、落ち着いて行動できるはずです。

以上、アメリカでのレンタカー運転マニュアルでした。無事に旅行から帰ってこれたら、実際に利用してみての感想をこちらに追記したいと思います。

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