お台場にある「ダイバーシティ東京」に2017年10月28日オープンした、MRシアター「TYFFONIUM(ティフォニウム)」に行ってきました。昨年よりコンテンツを増やし進化している、仮想現実(VR)技術をより進化させた「MR」という技術を使ったアトラクションになります。
○「MRシアター」ってどんなアトラクション?
・ざっくり言うと、ヘッドマウントディスプレイを着け目の前にCGの映像が広がり、バーチャルの世界を体験する「VR」に現実の情報を加える、具体的には自分の手などの姿や同伴者の姿が映像に合成される、VR+現実の情報=マジック・リアリティ「MR」
という図式になります(と思う)。
・アトラクションはヘッドマウントディスプレイを着けて、映像上の床マークに沿って実際に歩き、それに合わせて映像が動いていきます。
→アトラクションは一部屋内での体験ですが、長方形上にぐるぐる回ることで"一応"先へ先へ進んでいるように感じます(後述)。
・第1弾のソフトは「Magic-Reality:Corridor(マジックリアリティ・コリドール)」という古い洋館を進み様々なモンスターが襲いかかってくるホラー系の作品。
→今年7月~8月「赤坂サカス」にて体験イベント(後述のショートVer)を開催、期間中約5千人が来場。
・今後は上記ソフトのバージョンアップ、4Dの要素を追加を検討。年内には「ファンタジーの海をテーマにしたMRコンテンツ」をオープンさせる予定。
○実施概要
・運営期間は2017年10月28日(土)~来年2018年8月31日(金)。(2018年の夏休みは9月2日(日)までだけど、契約の関係で8月いっぱいでの運営になりそう。)・営業時間は10時~21時。
・ソフトには15分間/2,000円の「フルVer」と5分間/1,300円の「ショートVer」があり、長さだけでなく「プレイヤーの行動や選択によって内容が変わる」要素はフルVerのみの演出みたい。
○アトラクションの外観
アトラクションがあるのはダイバーシティ5F、上記画像のよう一テナントとして設置されています。中に入ると、ゴシック調の洋館みたいな空間が広がっていました。事前予約していた場合は、このカウンターで受付。当日券もここで購入しますが、効率が悪いコンテンツ故に「事前予約を推奨したい」のか、当日券関連のアナウンス(当日券の有無や値段、予約状況、待ち時間など)は一切ありませんでした。アトラクション開始まで右下の待合室にて待機。正面にはプロジェクターでルール説明・注意事項が流れています。
受付後に渡されるチケット。黒い封筒に入っており、パーティーの招待状みたい。
○アトラクション体験レポート
アトラクションは前述のよう、VRゴーグルを着けて実際に歩くというもの。2人で参加した場合は相手の顔も映像上に合成で表れ、これが凄く鮮明で驚かされます。
中身としては割とオーソドックスな内容で、古ぼけた洋館を歩いていくと突然音がしたり雷鳴が鳴り響く、そして異形の人が近くに迫ってきたり「虫の大群(!)」が襲ってくる、巨大な怪物やグロテスクな場所を進むというゴシックホラー系。エレベーターで下に降りたり床が崩れたりといった演出もあります。
映像が鮮明なんでそこそこ怖いのですが、ヘッドホンから聞こえてくる音があまりリアリティがないので驚きの要素がなく、また(フルVerの場合)15分間同じような内容が続くので、最初はびくびくしながら進むものの次第に飽きてしまう。上記の「行動・選択によって内容が変わる」要素もよく分かりませんでした。
また映像上で「長方形にぐるぐる回る」のがずっと続くので、構成上仕方ないにせよ、さすがに「狭い部屋を広く感じさせるよう誤魔化すために歩いているんだなぁ」と感じてしまいます。
なので技術的には凄いのだけど、体感的・娯楽的には今一つだったかなぁという感じです。上記のよう「4D体験」など今後のバージョンアップに期待かも。