池袋にある「サンシャイン水族館」にて、10/1(土)~10/31(月)の夜18時半から実施されている期間限定イベント『ホラー水族館 呪いの水櫛(みずくし)』に行ってきました。
水族館でお化け屋敷イベントという初の試みで、音声ガイダンスを使用した「音声と夜の(照明を落とされた)暗い水族館」という、雰囲気の怖さを重視した内容になっています。開催発表時から話題を呼び、後述のよう連日大混雑となっているイベントです。
○開催概要
開催時間:18時半~21時(金・土・祝日の前日は21時半まで) ※水族館の通常営業は18時まで
料金:大人2,000円、ペアチケット3,200円
当日の通常チケットを持っている場合は半額となる。
年間パスポートでは「音声機器使用料」として500円。一応音声機器なしでも利用できるみたい?
いずれの場合も、窓口に並んでチケットを引きかえる必要があります。
○入場までの流れ ※混雑状況
・ホラー水族館の営業は18時半からですが、1時間以上前、17時前から既にたくさんの方が窓口前で待機しています。この時点では列は作られず、みんな適当に待機している感じ。
・通常の水族館入場が締め切られた後、17時10分頃より窓口の列へ案内が開始されました。これまでの待機順とは一切関係ないというやや不公平な案内でしたが、特に混乱はなくスムーズに列形成。この時点で最後尾では(18時半~の入場開始から)30分待ちとのことで、実質今から2時間後の入場ということになります。
・その後列はどんどん伸びていき、18時半頃受付終了となりました。自分が行った平日でもこの状況で、土日関係なく連日このような混雑状況とのことです。公式ツイッターでも現在の状況を配信されています。
よって、ホラー水族館を楽しむためには「17時前に現地窓口前に到着」しないと厳しいです。遅くとも18時前には到着しないと、受付が終了している可能性が高いです。17時前に到着していれば列に案内されるタイミングが悪くてもホラー水族館開始の20~30分以内には入れます。ただ、その場合でも入場開始まで実質2時間程度待つということになります。18時に到着した場合は入場まで2時間半~3時間待ちです。前述のよう当日の通常水族館チケットで、ホラー水族館の料金が半額になるので、15~16時頃に来て通常の水族館を見てから、ホラー水族館に行くのも良いかも。
・18時頃窓口でチケット販売が開始され、チケット購入後は水族館建物までの通路に並んで待機。10人程度のグループで案内&中で行動します。
・水族館の入口前で「音声機器」を渡されます。チケット購入時に渡されるガイドに使い方が書いてある。水族館前で注意事項を聞き、いよいよ入場・・・。
現地でも説明されますが、音声機器はヘッドフォンを通して音声を聞き、より演出効果を高めるためには音量を最大にした方が良いです。
○ストーリー(抜粋)
地元の人たちに「足首ヶ浦」と呼ばれる浦があった。多くの魚が集まる良好な漁場で、たくさんの海女が活躍していたが、何故か溺れる海女が多く出るという曰くつきの場所。それは昔、恋人から貰った大切な櫛を誤って海に落としてしまい、それを追いかけて亡くなった「しず子」という女性が関係していると言われている。しず子は今でも、櫛を探して海を彷徨っているという。
だがそれは遠い「海」に留まる話ではない。「海の水を使っている施設」にも、その怨念は流れ着いていた・・・。
○「ホラー水族館」内容 ※微ネタバレあり
・基本的な流れは、「館内にある看板に音声機器を近づける」→「音声が流れ、ストーリーを聞く」→「終わったら(合図として「鈴の音」が聞こえる)次へ移動する」の繰り返しです。館内は一方通行。
・画像は通常営業時に撮影したもので、ホラー水族館の時は「真っ暗」です。水槽が不気味に照らされている所もある。
・流れる音声とその近くにある水槽はリンクしていて、例えば「イワシの群れの水槽」の前では、それに纏わる話が流れる。
・1階では上記のストーリー、「しず子に纏わる話」。それのもっと具体的な内容を聞きます。櫛を追いかけ、海で亡くなったしず子。その時の彼女の想いは・・・。
・その「櫛」は魚が飲み込み、その魚はこの水族館に展示されている。それ以来、警備員が巡回中に水槽の中を見ると、女性の顔が写っていたというが・・・。
・クラゲの水槽のトンネル、そして大水槽へと続きます。水槽の中を見ると・・・。
水槽の中にはプロジェクターで投影された女性(しず子)や、大水槽などには女性の人形が水槽の中に設置されています。
・階段を上がって2階へ。2階は1階以上にもっと真っ暗で、ロウソク(の形をしたライト)を持って進みます。2階からはしず子の怨念に纏わる内容になり、しず子の想いを鎮めるための方法を探すことになる。
・通路もカーテンで仕切られより複雑になり、人形が設置されるなど仕掛けも増えてきます。そして・・・
人形に混じって、アクターがおり、動いて脅かしてくる。いきなり飛び出してくるのではなく「すぅー」と近づいてくるのが怖い。
・最後は、一組ずつ行う「とあるミッション」をクリアする必要があります。
・出口はお土産ショップに連結。そこから階段を使って1階へ。1階にあるカフェではホラー水族館の時だけ(利用者限定?)の特別メニューもあり。出口まではライトアップされた、有名な「ラッコが泳ぐ水槽」を見て通ります(ラッコはいませんが)。
○感想
率直な感想としては凄く良かったです。内容としては「サウンドホラー」ですが各水槽とリンクしていて、それによるじわじわくる雰囲気的な怖さは本当に凄い。控え目ですがお化け屋敷としての脅かしもあるのも良かった。水族館でやるホラーイベントとしてはこの上ない内容でしょう。
ただ、上記のよう「2時間以上待って」体験するまでかと言われると、ちょっと考えちゃうかも。内容としては凄く良いのですけどね。