2016年7月30日(土)、ジョイポリスのサウンドホラーアトラクション「生き人形の間(生き人形 蒼の間)」が、新たにVRアトラクションとして帰ってきました。
内容としては「蒼の間」にリニューアル前、2005年12月~2011年7月まで営業していた「お台場 生き人形の間」(以下、「初代」)のサウンド部分の音声に合わせて、VR映像を作っている形になります。なのでストーリー及び音声は初代のと全く同じです。
なお、大阪にある梅田ジョイポリスでは2016年8月1日現在も初代「生き人形の間(赫)」及びリニューアル前の「生き人形 蒼の間」が営業しています。
外観等も看板以外は特に変更なしです。アトラクション前に流れるPV及び、受付後中で見る映像も「初代」のをそのまま流用しています(ロゴ部分は「VR生き人形の間」になってますが)。
よって、中での映像→暗闇の通路の流れも同じで、リニューアル前と同じく「生き人形」及び数十体の人形が安置されている部屋にて、今回はVRヘッドマウント機器とヘッドフォンを付けて、生き人形に纏わるお話を体験します。
話しの内容は初代と同じく、人形に「生きた人間を材料に使って」蘇らせようとする儀式、そして襲い掛かってくる人形の恐怖を体験。前述のよう台詞(というより音声自体)は初代のと同じですが、VR化に合わせていくつかの細かい変更点はあります。
以下、反転:
・序盤の「供養のため尼が髪を切る」→「耳を切ってしまう」流れが多少異なる。髪は自分(参加者)の髪切られるのではなくVR上に映る別の参加者の髪及び耳を切る様子が描かれ、耳を切られた苦痛の声も追加されている。
・木彫りの人形が生き人形を倒す描写はカット。生き人形が目玉を狙ってこちらに襲ってくるところでアトラクションは終わる。ただし、なぜか最後木彫りの人形の「ここには二度と来ないで。二度と・・・」の台詞が最後に流れる。
○感想
確かにVR映像による、過激な儀式の描写や人形がこちらに向かってくる演出は怖いですが、最新のVRにしては映像が荒く、また元の音声ありきで作ってるからか音声と映像の整合が取れてない展開も多い。何より、演出がVRの機能を活かしきれてないと、残念な部分が目立ちます。
元になったサウンドホラーである初代はこの手のアトラクションとしては最強レベルに怖かったですが、このVR化でその魅力がなくなっている気もするので、何でもVRにすれば良いってもんじゃないということなのかもしれませんね。
○混雑
当初サウンドホラーからVRアトラクションになることで、手間のかかるVR機器による「元から悪かった効率(お客の回転)がもっと悪くなる」と言われてましたが、本編が短くなったことも合せて効率は以前とそんなに変わらない印象でした。
ただ、それでも元々効率の悪いアトラクションでしたので、夏休みで混雑するこの時期は60分待ち以上も珍しくなくなります。自分が行った日は日曜日の夜でしたが、「ライブコースター」や「ハーフパイプ」が夕方くらいまで45分~60分で夜になると30~40分だったのに対し、「VR生き人形の間」は夜まで70分~80分待ちで待ち時間が減ることはありませんでした。
なので、体験したいならとにかく朝早めに、また上記のよう待ち時間が減る可能性は少ないので60分待ち以下だったらラッキーと思って並ぶのも良いかもしれません。