Quantcast
Channel: アミューズメント レビュー
Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

「ザ・フライング・ダイナソー」(USJ)

$
0
0
イメージ 1

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に2016年3月18日(金)、注目の新アトラクションがオープンしました。

かねてから「2016年春頃にジュラシックパーク・エリアにコースター型アトラクションをオープンする」と発表されており、様々な憶測が飛び交ってました(ユニバーサル・スタジオ・シンガポールにある「キャノピー・フライヤー」を導入するという説もあった)が、後に投資金額100億円、世界最大規模の大型コースターと告知され、その情報より「B&M社のフライングコースター」じゃないかという噂が浮上(ウイングコースターという説も)、そして2015年10月「フランイングコースター」であるとアトラクション概要が正式に発表されました。

ザ・フライング・ダイナソー』のスペックは【最大高低差 37.8m  全長 1,124m】と、これまで世界最大スペックのフライングコースターであったアメリカ「シックス・フラッグス・マジックマウンテン」にあるコースター『TATSU』【最大高低差 33.8m  全長 1,098m】を抜き、世界一のフライングコースターに。コースの各部分は他のフライングコースターのを組み合わせていますが、全体レイアウトは今回用に設計されたオリジナルになります。

国内ではUSJ待望の大型新アトラクションということで注目されてましたが、海外でも上記のよう「世界一のスペックのフライングコースター」ということでコースターファンサイトでも話題になっています。
まだオープン仕立てということで人気&構造上どうしても効率が悪くなってしまう運営で連日尋常ではない混雑となっています。詳しい情報及びフライング・ダイナソー乗車のための攻略法は下記にまとめました。

アトラクション入口・待ち列・プラットホーム

アトラクションの入口は「ジュラシックパーク・エリア」のサンフランシスコ・エリア寄り(「ウォーターワールド」の反対側)にあります。このようちょうどサンフランシスコ・エリアの「バックドラフト」辺りから巻き上げ部分が見える。

イメージ 2


待ち列はプラットホームの建物下及び周辺にジグザグに並ぶ感じ。上部のモニター以外、特に演出物はありませんが、現在ジュラシックパーク・エリアで開催されているストリート・ショー「ダイナソー・パニック」開催中はこのアトラクションの待ち列内にも恐竜が出現するらしい。
イメージ 3

エクスプレスパスとの合流地点を過ぎると階段を昇り、プラットホームへ。なぜかホームと乗車口が金網で完全に仕切られています。ライドはナガシマスパーランド「アクロバット」を含む、メーカー「B&M社」他のフライングコースターと同型です。車両先頭にいるのは『プテラノドン』になっています。
イメージ 4


プラットホームは左右に2つあり、現在のところ運行台数は2両。「ハリウッドドリーム・ザ・ライド」がバックドロップを入れて4両(平日は3両)運転しているのを考えると非常に効率が悪く、それ故待ち時間が長くなっていますが、ハリウッドドリームのよううつ伏せの姿勢でホーム前に待機させられない(うつ伏せのままでは乗客に負担がかかる)ことから、現状そのような運営になっているのだと思います。

コース紹介・乗車感覚

・コースを園内から見たところ。一番左がファースト・ドロップです。
イメージ 5

・フライングコースターは、座席が傾き"うつ伏せ姿勢"になることからスタート。なぜか「スタートの合図」等がなく突然傾くので乗客は驚き、悲鳴にも似た歓声が上がります。

・出発する時はプテラノドンの鳴き声らしきものが聞こえてきます(鳴き声というより遠吠えに近いけど)。

・ホームを出て巻き上げを上昇。巻き上げは異様に遅く、ゆっくりと昇ります。

・「ファースト・ドロップ」、ここがフライングコースター世界最大37.8m落差です。とは言っても落差40m以下なので大したことないと言えばそれまでですが、後方の座席だと凄まじい「引き込まれ」感を味わえます。
イメージ 6

・ファースト・ドロップの後は上昇してスクリュー回転(赤矢印部分)、その後「ジュラシックパーク・ザ・ライド」コース付近で大きなループがあります。ループの感覚は「アクロバット」のそれと大体同じ感じですが、感じるG(重力)はこっちの方が強いかな?


・その後ジュラシックパーク・エリアの門付近まで行き、再び大きなループ。レール上の部分から来てループして"地下"へ(赤矢印)。そして反対側から出てきます(青矢印)。
イメージ 7

反対側から見たところ(赤矢印青矢印の順)。なお、地下部分のトンネルはとくに仕掛けはなく、真っ暗です。

・その後はレストラン建物周りを旋回し、「ジュラシックパーク・ザ・ライド」入口付近を左旋回。その後は1回スクリュー回転する部分があってフィニィッシュです。
イメージ 8

座席番号による乗車感覚の違いはそんなにありません。ただ、ファースト・ドロップは後ろの席の方が迫力ありますし、やはり一番前の爽快感は格別。ループ時等のGは前方の席でも十分迫力がありました。

感想

素晴らしい点: 
 ・真下を見ながら滑空する、特に人がいるエリア上空を走行する爽快感。 
 ・ファースト・ドロップの大迫力。 ・休むことなく次々にくるコースのエレメント、感じるGで刺激感たっぷり。  
 ・刺激大なのに、スムーズに感じる乗り心地(ハリウッドドリーム・ザ・ライド並みではないが)。
いまいちだった点: 
 ・上記のよう休むことのないコース変化のため、メリハリがない。 
 ・世界最大スペックと言うほど、落差・距離の大きさを感じない。 
 ・(アトラクション自体の事ではないが)長時間、5時間以上待って乗るまでのプレミア感はない。
率直な感想は「大変面白かった」です。ただ、昨年できたナガシマスパーランド「アクロバット」と比べると、どうしてもコースのメリハリのなさを感じてしまい、期待してた程ではないと感じました。コース長さも前半・後半と明確に雰囲気分けされている「アクロバット」の方が実際の距離・長さよりも体感的に長く感じます

ただ、ナガシマスパーランド等でフライングコースターに乗っているので感動が薄れているというのもあると思うので、USJで初めてフライングコースターを乗った場合は、とてつもなく凄いコースターだと感じると思います。

とは言えコースター自体は「凄く良い」コースターであることには変わりませんし、制限のある敷地内にこれだけ詰め込んで作られたレイアウトも凄いと思います。USJという「テーマパーク」でこれ程本格的なコースターを作ったというのも、革新的かもしれませんね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 756

Trending Articles